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ローアル・side story/僕の本当の幸福は⑥


 ◇◇◇



 ——気がつくと、僕は300年後の世界にいた。


 生まれた帝国の名前は『レールタ』。

 エステレラの別名、星という意味だ。


 僕にはあの壮絶な前世の記憶がある。


 そしてここは、かつて愛した人を失い、僕が処刑された後に興った国だ。


 前と違うのはこの国の皇帝は賢君であるということ。

 皇帝の妻である皇后も賢く、第一皇女も国を愛し、国民を愛する誠実な性格だといわれていた。


 僕は平民として普通の父母の元に生まれた。

 だけど不思議なことに名前は「ローアル」と名付けられていた。

 何か前世との因果関係があるのだろうか?


 けれど僕が愛した人はもうどこにもいない。



 2度目の人生に生きる意味を見出せないまま、何となく騎士を目指すことにした。


 この国では騎士団に入るのに身分は関係ないと知り、試験を受けるため皇宮に入った。


 そこで僕は愛しい人、エステレラと再会した。

 君は確かにあの時と何一つ変わっていなかった。

 いや、眩しい程に幸せそうな君だった。



 「…あら。私たち、どこかで会ったことあるかしら?」



 ———そうか。



 寂しいけれど、君は記憶を持たずに生まれてきたんだね———……………





 〜現世編へ続く〜


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