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ローアル・side story/失ってしまった僕の星②


 その時僕はまだ7歳。

 一人きりで人間らしい生活を送るのは不可能で、寒さや飢えの他に父親の呪いの言葉が僕を苦しめた。

 孤独は心を蝕んでいく。

 もう僕のそばには誰もいない。


 生まれてこなければ…

 僕のせいで母が死んだ。父も死んだ。

 僕がいなければ…みんな幸福だったのに。

 僕が呪われているから…いらない子だから…

 誰も僕を必要としないんだ…

 何でまだ生きてるんだ?

 もう…生きていたくない…


 悪夢から目覚めたその日の朝に、僕は死のうと思った。



 ———だけど彼女に出会った。



 僕をじっと見つめる燃えるような赤い瞳。

 雪のちらつく閑散とした灰色の空の下。

 似たように痩せ細っている、今にも死んでしまいそうな彼女に。


 なのにその瞳は、まだ死にたくないと僕に訴えかけているようだった。


 「君はだれ…?

 …親は?」


 「……いない。

 もしかして、あなたもそう?」


 少女は力なく答えた。


 その瞬間、『助けなきゃ』と思った。

 あの冷たそうな真っ赤な手を握って、もう大丈夫だよと言ってやりたくなった。

 小さく震えている彼女の手を取り、安心してほしくて微笑んだ。


 「とにかく、ここは寒いから暖を取った方がいい。…僕と行こう。」



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