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現世編/今度こそ②
騎士の宿舎に着いて三人部屋に案内されたローアルは一通り説明を受け、ようやく狭く固いベッドに仰向けになった。
————エステレラが生きて目の前にいた。
変わらない容姿。力強い赤い瞳。赤茶色の髪。
声や笑い顔。優しさ。逞しさ。…彼女だった。
間違いなく彼女だった。
トルメンタ帝国で処刑される最後の日まで、ローアルはずっと願っていた。
その彼女が生きていた。エステレラが。
それだけでローアルは幸せだった。
愛おしかった。
狂おしいほど会いたかった。
それは間違いなく、ローアルが死ぬほど愛した人だった。
本人を前にして、やはり今も変わらずに愛していると確信した。
そう思ったらローアルはもうなりふり構っていられなかった。
前世で言えなかった言葉…好きだという言葉が溢れて止まらなかった。
愛してるという言葉を何度でも彼女に言いたかった。
今度こそ後悔しないように。
惜しみなく、何度でも愛していると伝えることに決めた。
銀色の髪をかき上げて、胸元に両手を置き、ローアルは強くそう誓う——。




