47.結果
前回のお話。
学園に着いた俺達。
一生さんと悠真は、人間かどうか鑑定される。
「お二人とも問題なしです。では、みなさんこちらへ」
俺達は、結界の中に入った。
使われていないミラストーンは、まだ学園内にある。
アミナスもたくさんいる。
その為、今でも結界は常に張っている。
「あっ、花音先生」
ちょうどよく、花音先生が通りかかった。
「おぉ! 二人とも! どうしたのさ!?」
「実は……」
俺は、一生さんと悠真の事を話した。
「そうか……悠真に関しては、鑑定して問題ないのなら、今のところは大丈夫だろう。でも急ごうか。こっちに来て!」
「はい!」
悠真は花音先生について行った。
「では一生さんは、私と来て下さい」
「はい……」
一生さんは、美雪先生について行った。
おそらく理事長のところだろう。
さて、俺達は……。
「麻陽! 結衣!」
双子が呼んでいる。
さぁて、久々に遊ぼうか。
――――
「麻陽! 結衣! おまたせ!」
「花音先生、お疲れ様でした」
結衣は言った。
「先生、悠真は!?」
「検査の結果、悠真にはわずかだけどギーラの血が検出された。今、密のワクチンを打っているから様子見だ」
「そうですか……」
「きっと大丈夫だよ、麻陽!」
結衣は、俺を慰めてくれた。
「二人はどうするの? 結果出るまでここにいる?」
「「はい」」
一生さんの事も気になるしな。
「じゃあ、久々にやらない?」
「「はい!!」」
俺達は、トレーニングルームへ向かった。
――――
「じゃあ、先生対二人!」
「いいんですか?」
「もちろん! では……始めっ!!」
俺達は、先生とバトルをする事になった。
「炎!」
「結界!」
さすが結界師。
どうやって結界を壊そう。
今のところ、前にしか結界を張っていない。
俺は後ろへ回り込んだ。
「炎!」
「結界!」
簡単に結界を広げた。
そりゃそうだよな。
俺は地面に手を置いた。
地面から炎を張り巡らせる。
「毒!」
結界の一部が溶けている。
「えぇ! 結衣のそれ、結界を溶かすの!?」
先生は驚いていた。
「へっへっへー! 精度が上がりました!」
すげぇ!
結界って普通、溶けねぇだろ!
「手術!」
溶けた部分に攻撃をし、結界を破壊する。
「火山!」
先生の真下から、炎が飛び出す。
先生は逃げざるおえない。
「結界針!」
「防御!」
「防御!」
「結界体!」
ん?
知らない技だ。
見たところ変わりはない。
先生は素早く、俺の前に移動してきた。
「炎!」
俺は手からと見せかけて、口から炎を出した。
先生は、炎を全身に浴びた。
よし!
俺は、いけると思い油断した。
先生は素手で殴ってきた。
「……っがぁ!!」
「麻陽!」
結衣は叫んだ。
俺は、何が起こったのか分からず、地面に倒れた。
いや、地面に埋まった感じだ。
先生は、目標を結衣に変更した。
「眠り!!」
先生には効かなかった。
やられる!!
「やめてー!」
「ぅわあああああああああ!!!!」
美月と晴斗が大泣きしている。
先生は攻撃をやめた。
結衣は尻餅をついた。
「……負けです」
「俺も……」
「先生の勝ちだね!」
「「結衣ー!!」」
双子が走ってくる。
「大丈夫!? 血出てる!」
「血ー! 血ー!」
「二人ともありがとう。私は大丈夫! 先生と戦いごっこしてただけ!」
「本当?」
「先生! 血! ダメでしょ!」
「はぁい! ごめんなさい!」
花音先生は謝った。
「はいは短く!」
「はい!」
「おぉーい、俺の事は心配してくれないのかー」
双子はチラッと俺を見た。
「「いつも通りだよ」」
「どこがだよ!!」
「先生、さっきの技はなんですか?」
結衣は聞いた。
「さて、なんでしょう? 考える事も大事だよ」
先生は、俺を助けながら言った。
「あれはー、体が結界になったんだよ!」
「そうだよ! 晴斗、知ってる!」
双子が答えてしまった。
「ははは……そう言う事! 結界を体にまとってる感じにしてるんだよ」
「正解でしょ! 正解!」
「晴斗が正解!」
双子が喧嘩し始めた。
「はいはい、どっちも正解だよ!」
「強度はどうなるんですか?」
「かなり強度にしないと、結界で弾けないから、場所によって強度を変えているよ」
「へぇ! 勉強になりました!」
結衣は言った。
「ありがとうございました!」
「こちらこそ!」
そのとき、ドアが開いた。
副理事長だ。
「一生さんの今後について結果が出ました」
「俺達も聞いていいですか?」
「どうぞご自由に」
先生と俺達は、理事長室へ向かった。
――――
先生は、ドアをノックした。
「どうぞ」
「失礼します」
先生の後ろをついて行く。
「おや、麻陽と結衣も来たのかい」
「理事長、お久しぶりです」
「私達も聞きに来ました」
「麻陽君、結衣ちゃん」
一生さんは理事長の横で立っていた。
俺達は、一生さんに笑顔を向けた。
「ばぁば!」
「ばぁばー!」
「おやおや、はる、つっきー遊びに来たのかい?」
理事長は、双子を抱っこして満面の笑みだった。
「ばあば好きー!」
「好きー!」
「ばあばも大好きだよー」
でれでれじゃねぇか。
「理事長」
副理事長が言った。
「あぁそうだったね。一生についてだが、罰として学園内の掃除をしてもらう事にしたよ」
「掃除ですか?」
俺は聞いてしまった。
「あぁ、この広い学園内の掃除は大変さ。筋トレになるだろうね。そして、先生と一から勉強のし直しだ」
て事は、処分みたいなのはないって事だ!
「よかったー!」
「よかったな!」
俺と結衣は安心した。
「ありがとう二人とも!」
一生さんは泣いていた。
「それと悠真に関してだけど、再度、検査したところ異常はなしとなった。本人が望むなら、ここで勉強して卒業すればいい」
「やったぁー!」
俺と結衣は、ハイタッチした。
「もぉ、安心したらお腹すいちゃったー!」
「え?」
「え? 私だけ?」
「私もすいたかな」
一生さんもすいたのなら……。
「理事長、悠真と一生さんとご飯を食べに行ってもいいですか?」
「もちろん、行っておいで」
「「行っといでー」」
美月、晴斗はものまねをしていた。
「失礼しました!」
俺と結衣、一生さんと悠真で食堂へ向かった。
次回。
稀星の料理。




