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23.ミスター

前回のお話。


美雪(みゆき)先生と戦う事になった俺。

先生は拳銃を俺に向ける。

 俺は先生の後ろに移動した。



 先生は、拳銃をガチャガチャといじり始めた。

 いや、あれは変形だ!



 先程のハンドガンからマシンガンに変わった。



「FNミニミ、行きます!」



 先生は俺に発砲した。



「まじかよ!! チェンジ!!」



 俺は、先生の後ろに移動した。


 でも、先生は回りながら打ち続けている。



「結界!」



 花音(かのん)先生達は、結界で当たらない。



 俺は結界の後ろに移動した。



 考えろ! 考えろ!

 回り込まれたら終わりだ!



 そうだ……!



「チェンジ!!」



「またチェンジですか?」



 俺は隠れるのを止め、先生の方へ走った。



「甘い!!」



 先生は躊躇なく、俺に打ってきた。



 そして銃弾は全て俺に命中し、俺は倒れた。





「……回復術師を呼んで下さい」



 先生は後ろを向き言った。



 しかし、俺はむくっと起き上がり、体をかいた。



「えっ!?」



「いやぁ、できるか分からなかったけどよかったー」



「何をしたんですか!?」



「性質を変えてみました」



「性質?」



「爆発のしない、とてもやわらかい、スポンジのような性質に変えました」



麻陽(あさひ)そんな事できるの!?」



 花音(かのん)先生は結界を解除し、大きな声で言った。



「すごい能力だよ麻陽(あさひ)!」



 美雪(みゆき)先生は、俺の足元に落ちている銃弾を拾った。



「本当にやわらかい……」



「あの、この勝敗って……」



 俺は小声で聞いた。



「普通に当たっていれば、こんな所に銃弾は落ちていないですね。そんな当たり前の事に気づかず、当たったから勝負はついたと思ってしまった。……私の負けです」



「えっ……俺の勝ち?」



「はい、麻陽(あさひ)さんの勝ちです!」



「ぃやったあぁぁぁぁぁ!!!!」



 こんなに嬉しかったのはいつぶりだろう!

 俺は両手を上げて喜んだ。



「ではっ! 選手交代!!」



 美雪(みゆき)先生の言葉で我に返った。



「この私、ミスター(しょう)がお相手しましょう」



 男の先生だ。

 初めて見た先生だけど……。



「どうした!? 私の筋肉に見とれているのか!? はっはっはっ、無理もない。筋肉は美、美は筋肉だからな!!」



 あぁ……濃い感じの先生だ。



 ボディービルダーのような見た目で、ツーブロックの髪。

 黒髪がつやつやしている。




 ん? 男の先生が、俺の方に歩いてくる。



「よろしく!!」



「よ……よろしくお願いします」



 両手を握られ握手された。



「ミスター(しょう)! 早くお願いします!」



 花音(かのん)先生の言葉が響く。



「はっはっはっ、すまないね。では……」



 この先生はどんな技を出すんだ。





 ……筆?

 何に使うんだ?

 筆が光っている。



「スケッチ!」



 何やら目の前で書き始めた。

 このまま見ていていいのだろうか。



(ブレイズ)



 俺の炎はミスターに直撃した。

 しかし、結界のようなもので当たらなかった。



「はっはっはっ! ミスター麻陽(あさひ)はせっかちだね!」



 しゃーないか……。

 ってか、あの銀色の絵が壁になったように見えたけど……。

 ノートとか紙に書く訳じゃなく、この空間に書いている。



 あれは……ボールとバット?

 野球?



 ミスターは自分の書いたバットを握り、書いたボールを打ってきた。



「…………!?」



 ボールはものすごい勢いで俺の頬の横を通りすぎた。



「さぁ地獄のノックを楽しもうじゃないか!!」



 おいおい……壁に穴開いたぞ。

 自分の書いた物を使える能力……。

 なんでもありじゃないか!

 最初に攻撃したとき当たらなかったのも、何か壁みたいなのを書いていたって事か!



「さぁさぁさぁ! まだまだ行くぞぉ!」



「ちょっ! 防御(ヒート)!」



 先生の打ったボールは、ギリギリ俺に届かず下に落ちた。



「何キロ出てんだよこの球……」



「よしよし! 次はどうかな! スケッチ!」



「そうはさせるかっ! (ブレイズ)!!」



 しかし、また壁に邪魔されてしまった。



「……なんなんだよっ!!」



 俺は見ている事しかできなかった。



時限爆弾(タイムボム)……」



 とりあえず大量に罠張っとくか。



 今度は何やら薬のような物を書いている。



 は? 薬?



 先生は、書き終えた薬を手に取り飲んだ。



「ミスター(しょう)……その薬は?」



「はっはっはっ! YES! ドーピング!!」



 その瞬間、ミスターの身体中の筋肉が盛り上がった。

 まるでアニメのようだ。



 俺が見とれていると、ミスターはにやっとして消えた。



 ……違う、こっちに来る!



 俺は反射的に後ろに飛んだ。

 ミスターの拳が、俺のお腹に攻撃をしていた。



「……っ! かすっ……ただけで……このパワー!?」



「よく避けた! 避けなければ骨が粉々だっただろう!」



 そこから容赦なく、ミスターの攻撃が続いた。

 そりゃ、あんな筋肉してて筆で戦わないよな!

 直接攻撃の方が、威力すげぇに決まってる!

 すれすれだけど、避けれるって事は、卒業してからそれなりに戦闘力は上がったって事かな!



「チェン……!」



 だめだ!

 ミスターの攻撃が速すぎて攻撃できない!



「スケッチ!」



「えっ!」



 下を見ると落とし穴になっていた。

 そんな事もできるのか!?



「チェンジ!!」



 俺はミスターの後ろに移動した。



「ダブルスケッチ!!」



 ダブル!?



 俺の足元にはまた落とし穴があり、上からは巨大な石が落ちてきた。



 閉じ込められる!!



「ミスター麻陽(あさひ)、あなたはさっきから先生の後ろに移動する癖がありますね」



 俺はそのまま閉じ込められてしまった。

 どんどん落ちていく。



「チェンジ!」



 ……この状態では移動できないようだ。

 だったら……。



爆破(ブラスト)!!」



 石が砕け散った。



「チェンジ!」



 今度は無事移動する事ができた。



「あっつ! あっちぃ!!」



「ミスター麻陽(あさひ)、素晴らしい!」



 ミスターは拍手をしていた。



「まだいけます」



「素晴らしい、ラウンドツーといこうか」



「はい!」



 呼吸を整えろ……。



 そういえば、筆の絵の具ってどうしてるんだ?

 筆しか持っていないよな。

 じっと見ていると、筆の色が黒に変わった!

 自分の能力を込める事で、色が変わるのか?



「行きますよ、ミスター麻陽(あさひ)



 俺が返事をする前に、ミスターは目の前にいた。

次回。


ミスターの能力で、聴力、視力を奪われる。

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