↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
死ねない僕と、顔のない伴女  作者: 光闇居士-Twilight Master


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

12/16

⭐光と闇の双極〜二つの狂愛が交差する刻〜(Side B: The Heroine’s Devotion-才蔵の視点)

Side B: The Heroine’s Devotion (才蔵の視点)

『赫の烙印、白磁のゆりかご 〜私だけの神様〜』

☞ YouTubeで検索 or 各メジャー音楽サイト


挿絵(By みてみん)

https://linkco.re/5UVZsH64


あなたが産声を上げるより ずっと前から

私の命は、あなたを守るためにありました

業火に焼かれたこの右頬は

神様……あなたに出会うための、約束の烙印


太陽の下では 鬼となって

あなたを冷たい泥へと 突き落とす

強くなって、生き延びて

誰よりも速く、敵の喉笛を裂く牙になってと


だけど夜が来れば 伽羅(きゃら)の香りを纏い

泥に塗れたその傷を、私の舌で舐め上げるの

痛かったでしょう、泣いてもいいのよ

この腕の中だけは、あなたのゆりかごだから


獣たちから 命懸けで守り抜いた

傷ひとつない この白磁の体は

全部、全部……

あなたの幼い疼きを、優しく鎮めるためだけに


触れて、味わって、私を好きに汚して

顔のない化け物の、隠されたこの柔らかな熱で

母のように抱きしめ、娼婦のように泣くわ

あなたの孤独も恐怖も、私がすべて飲み込むから

だけど……私の一番奥の扉だけは

「刃(つるぎ)」でいるために、どうかまだ開けないで


震える指先が 私の秘密をなぞる

雄(おす)の瞳で見つめられるたび、狂いそうになるの

身分なんてどうでもいいと、あなたは叫ぶけれど

私はあなたの「影」

光であるあなたを、泥へ引きずり込むわけにはいかない


だからせめて、この唇で、この豊かな乳房で

あなたのすべてを、慈しみ、受け止めるわ

世界中があなたを 見捨てて焼き尽くそうとも

私のこの体は、あなただけの絶対の盾


噛んで、抱きしめて、私に縋り付いて

傷だらけの運命を、この真っ白な肌で包むから

妻のように寄り添い、師のように導くわ

あなたが大人になるための、ただの踏み台でいい

だから……私を壊してしまわないで

愛しすぎるあなたを、守れなくなるから


いつか時代が崩れ落ちて

六文銭が、血の海に沈むその日が来ても

恐れないで、私の愛しい坊や

あなたが息絶えるその瞬間、私はあなたの盾となり

魂ごと、あなたの胎内(なか)で永遠に生き続けるわ


触れて、味わって、私を好きに汚して

顔のない化け物の、隠されたこの柔らかな熱で

母のように抱きしめ、娼婦のように泣くわ

あなたの孤独も恐怖も、私がすべて飲み込むから

世界でただ一人、私の神様……


さあ、目を閉じて……

明日の戦いまで、私の熱に溺れて眠りなさい……


……ずっと、そばにいるわ。




*光闇居士(Twilight Master)が放つ、血と泥に塗れた極限のダーク・ヒストリカル・ロマンス『死ねない僕と、顔のない伴女』。

その息が詰まるほど濃密な世界観を、主人公「僕(真田大助)」とヒロイン「才蔵」の二つの視点から鮮烈に描き出したキャラクター・インスパイア・ソングがついに解禁。


愛か、狂気か。支配か、隷属か。

交わることのない「最後の一線」を挟んで見つめ合う二人の、美しくも歪な感情のコントラストを、超シネマティックな音像と共にあなたに届けます。


「私が『刃』でいるために。どうか、その扉だけは開けないで」


過酷な忍びの闇を生き抜き、何十人もの男の血を吸って守り抜いた「完璧な純白の肉体」。それを、ただ愛する少年の熱を鎮めるためだけに惜しげもなく投げ出す、狂信的なまでの無償の愛。

吐息のようなウィスパーボイスとピアノの静寂から、やがて壮大なオーケストラへと昇華する大人の女性バラード。


母のように抱きしめ、娼婦のように鳴き、師として冷酷に彼を鍛え上げる。その多面的な女の顔の奥底にあるのは、「彼を守る盾(刃)であり続けるために、決して彼と完全には繋がらない」という、哀しくも気高い自己犠牲。戦国という炎の中で彼を生かすためだけに生きる、息苦しいほどの母性とエロスがあなたの五感を狂わせます。


【光闇居士より】

二つの曲は、同じ夜の、同じ泥の中で交わされた「交わらない祈り」です。

彼の渇きと、彼女の献身。二人の間に横たわる残酷な境界線を、音楽という形で追体験してください。あなたはどちらの愛に、心臓を抉られますか?


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。