4-17 悪夢1
拓海と志乃が折角だから親睦を深めようと雑談を交わしていると二人がいなくなっていることにようやく気づいた胡桃と柑菜がやって来て、もう陽も落ちていたからそろそろ解散することになった。しかし、ここで一つ問題が発生した。拓海が胡桃の家に泊まるということである。
「駄目駄目! 男女がそんな一つ屋根の下で泊まるなんて!」
「え? でも昨日も泊まっていたし、それに野宿したこともあるよ?」
「ッッッッーー!?」
柑菜は胡桃の発言に口をパクパクさせて驚きながら拓海の方を向いた。
「お、お兄ちゃん本当なの!? 胡桃に変なことしてないよね??」
柑菜に突然質問された拓海はついこの前風呂で鉢合わせたことを思い出してしまい、柑菜から思わず目をそらしてしまった。
「えーー。ちょ、お兄ちゃん? 何で今目を逸らしたの? 何もしてないよね?」
「お、おうっ……。多分……。な、なぁ胡桃!」
「ふぇっ!? あ、う……うん……。多分……」
目を泳がせ挙動不振な拓海に突然話を振られた胡桃は何かを思い出したのか後半はぼそぼそと小声で喋って顔を赤くして俯いた。
(あれ? まさか胡桃さん同じこと思い出しちゃった感じか? 流石にこの事は柑菜に話せないぞ!? どうしよ……柑菜の方を見るのが怖いんだけど)
「お兄ちゃんーーー」
拓海は柑菜の方をゆっくりと見るとそこには怖いくらい笑顔の柑菜が立っていた。
「あ、あの……柑菜?」
「ーーー後で全部話してもらうからね」
慈悲はなかったようだ。拓海ががっくりと項垂れている様子を見た志乃が呟いた。
「拓海……柑菜の尻に敷かれてるんだね」
志乃の言葉に拓海は何も返す事が出来なかったのであった。
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結局、志乃と柑菜もしばらく胡桃の家に泊まる事になった。胡桃の家に着いてから拓海は柑菜の前で正座させられて色々と話してしまった。本当に色々と。その後、やはりというか柑菜から色々とお叱りを受けた拓海はふらふらとしながら胡桃が寝泊まり用に貸してくれた以前胡桃の兄である魁斗が使っていた部屋に戻った。
(はぁ……。久々に柑菜から説教されたな……。まあ、でも何というか何時もの柑菜と同じ調子だったしちょっと安心したな)
そんな事を考えながら疲れて眠気を感じ始めた拓海は布団を敷いて就寝するのだった。




