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異世界に導かれし者  作者: NS
第4章 新たな地『大和』へ
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4-16 再会4

第2章登場人物まとめにアイリスのイラストを追加しました( ´∀`)

 拓海が黙って胡桃と柑菜が座っているテーブル席からカウンター席に移動した。



「マスター! 何か適当に冷えた飲み物と摘めるものを頼む!」


「志乃も冷えた飲み物……」



 声がした方を振り向くと志乃がこちらに歩いてきて、拓海の隣に座った。



「何だ志乃も来たのか?」


「ん……。二人の兄の話……聞き飽きた……」



 どうやら柑菜からもいつも拓海のことを聞いていたようだ。マスターが持ってきた飲み物を二人がちびちびと飲んでいると、ちょうど拓海の視界の端に何か動く物が目に入った。ちらりとそちらを見ると隣で飲み物をストローで飲んでいる志乃の真っ白な猫のような耳がパタパタと動いていた。



(志乃って結構無表情だけど耳の動きで何となく感情がわかるな……)



 拓海は結構猫が好きなので志乃のパタパタと動く耳が気になってつい耳を触ってしまった。



「んっ……!! あぅっ……!?」



 急に拓海に耳を弄られた志乃は飲み物を飲むのを止め、色っぽい声を上げビクッと身体を震わせ頰を赤くして目を少し潤ませながら拓海を睨んだ。予想外の反応に拓海は驚いて志乃の耳から手を離してあたふたしながら謝った。



「あ、いや。何か気になって触っちゃってごめん……」


「耳……感覚が敏感だから……駄目だよ?」



 そう拓海に諭した志乃は何事もなかったかのように再びストローを咥えて飲み物をちびちび飲み始めた。拓海は意外とあっさりと許してくれた志乃に尋ねた。



「怒ってないのか? いや、許してもらえるのはありがたいんだけどさ。普通会って間もない人にあんな事されたらもっと怒らないか?」



 拓海に尋ねらた志乃はこちらを向いて口元を綻ばせた。



「柑菜に色々聞いてたから……貴方のこと。これらは気をつけてね……?」


「あぁ、本当にごめんな。あ、そういえば志乃って獣人……なのか?」



 志乃は首を左右に振った。



「志乃は獣人と人のハーフ」



(なるほど……。それにしても志乃は元の世界の俺のクラスメイトが見たら泣いて喜びそうな見た目だな……。あいつ元気にしてるかな?)



 一人感傷に浸っていると志乃が心配そうに拓海の顔を覗き込んできた。



「おわっ!? どうした?」


「拓海……寂しそうな顔してた。具合悪いの?」



 拓海は一息つくとこちらの顔を覗き込んできょとんとしている志乃の頭を撫でた。撫でられた志乃は気持ち良さそうに目を瞑って耳をパタパタさせていた。



「あはは、志乃は優しいな。ちょっと考え事してただけだよ。そういや胡桃の兄さんについて何か知ってることあるか? 胡桃が会いたそうにしてるしさ」


「ん……。魁斗さん……『かいする者』に入ったって言ってた」


「『解する者』?」



 志乃が拓海の言葉にこくりと頷いた。



「最強の冒険者パーティーの名前……。構成人数、どこで活動してるのか不明……。魁斗さん……柑菜を志乃のとこに連れて来た時……入ったって言ってた」



(『解する者』……か。どんな人達なんだろ……)



 この時、拓海は全く想像していなかっただろう。自分が『解する者』達とーーーーーーーーするという事を……。

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