キャンプ場
翌日。
交流会四日目。
漆紀と彩那と小太郎、そして学徒会一行は琵琶湖西湖岸の高島市へと移動した。
高島市の琵琶湖湖岸へ移動し、一行は浜辺にあるキャンプ場へとやって来る。
このキャンプ場はキャンプ道具が無くてもキャンプが出来る、いわゆるコテージキャンプが可能なキャンプ場だ。コテージがいくつも立ち並び、食材や薪を売る売店も完備されている完璧なキャンプ場である。
「へえ、キャンプか。浜辺だから水遊びも出来るし最高だな……というか、浜辺は湖水浴場で他の客も結構いるな」
漆紀は浜辺を指差しながら彩那の隣でそう感想を零す。
「コテージキャンプだそうですし、結構楽しみですね。食材も売店で買えるだなんて」
他の学徒会メンバー達もキャンプ場と浜辺の白浜と打ち寄せる湖水の波にどこか見惚れていた。一行の前に輝雷刀と日傘を差した夜巳が出て全員に向けて話し出す。
「今日と明日はキャンプだよ。ここのコテージをいくつか泊まれるよう借りることが出来た。食材も売店にあるし、好きに出来る。思う存分楽しんでくれ」
「私からも言わせて欲しいわ学徒会のみなさん。いくら能力があるとはいえ、水上アクティビティの時はしっかりインストラクターの指示に従って欲しいわ。放り出されて置いてけぼりで流されて溺死なんてたまったものではないわ」
夜巳がそう語ると、舞香が右手を上げて「あのー」と声を出す。
「前々から姿は見てたし気になってたんですが、そちらの方はどなたですか会長」
「ああ、彼女は」
「私は漆紀の姉よ」
「おいしれっと嘘吐くな夜巳さん、従姉だろ従姉!」
漆紀がしれっと姉だと嘘を吐く夜巳に訂正を入れると、夜巳は構わず続ける。
「私についての説明はいいかしら、学徒会のみなさん」
「まあ、いいですが……」
舞香は引き下がり、輝雷刀は夜巳に変わって続ける。
「漆紀君、舞香さん、レグナさんの三人は、今日からは別に好きなメンバーで集まってくれていいよ。三日間で最低限交流出来たと思うし」
「そうかよ、じゃあ俺は好きにさせて貰うぜ」
「じゃあ、コテージの鍵は受付に行って貰ってくれ。ちなみに水上アクティビティは乗り放題を選んだからね。スタッフさんに学徒会の者ですと言えば乗れるからね。じゃあ、あとは自由行動ということで!」
輝雷刀は笑顔を浮かべながら右手を上げると、一行は各々集まって動き出した。




