転生皇女とポンコツ王子は噛み合わない
類まれな美貌と高貴なる血筋。そして治癒魔法に長けた『一角獣の加護』を持つ皇国大公女カレンは転生者である。十四歳の時にあるキッカケで前世男子高校生だったことを思い出したカレンは、同時に思い出したくもない人間関係を思い出した。やたらウザ絡みしてくるバカ王子。「アレってもしかして私が転生した元凶になった腐れ縁の幼馴染じゃ?」。そのバカのとばっちりで婚約破棄騒動に巻き込まれたりと慌ただしい日常を過ごしていた折も折、半ば蟄居させられたバカ王子のいる領地が敵国の侵略にさらされ、それに巻き込まれたカレンはバカの代わりに采配を振るう羽目になるのだった。