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主人公補正なんてクソ喰らえッ!!  作者: うにゅら帝皇神
第四章 『大規模侵攻☩裏切り』
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頭がオカシイようです。

 俺は半分ほどハイになッた状態で、ガトリングを付けたケンタウロス相手に四苦八苦する戦闘を強いられていた。


 動体視力だけで弾丸の軌道を読むこたァできるが、精神力-500が影響しているのか目で捉えても身体が反応しねェ。


 そのせェで、弾丸の雨を掻い潜ッてダメージを与えるのがとんでもねェ難易度になッてやがッた。ちまちまと魔法で攻撃してンだが如何せン、『魔法破壊』か『魔法防御』でも持ッてやがンのか手ごたえがねェ・・・。クソッタレが。


 コレが15分28秒前に俺が思ッてた事だ。


 正直そンな事を思ッてる暇は今はねェ。


 『疲労状態』のせェで行動が鈍り始めたンだ。


 茶番を考える暇があるンなら手を動かせッ!ッつゥ状態なせェで、ずッと攻撃と回避の事しか考えてられねェ・・・。


 「ちィッ!フップ!ジィアータ!―――折り返しフップ!!」


 フップでガトリングと腕を接続している溶接部分に傷を付けつつ、ジィアータを壁に、折り返しのフップでガトリングの弾丸の軌道を無理やりに少しずらして攻撃を回避する。


 「袈裟斬r―――じゃねェッ!!パルクール!!」


 マガツを振り上げて足部分に一撃、―――と思ッていたが此処でケンタウルスの『雄叫び』だ。前足を上げて上手ァく俺の攻撃を回避したかと思えば、近接攻撃力がアップの『咆哮』だ。咄嗟の判断で剣を振り上げた遠心力で身体を回転させて壁を伝ッたパルクールでガトリングの連射を避ける。


 ・・・・一歩遅けりゃァ、今頃俺はハチの巣だッただろォな・・・・。


 壁を走り抜けて再び距離を取り、ジィアータで弾丸を防ぐ簡易的な壁を作ッて身を潜ませる。


 「あんまりufaiudsKORETO言ったダメージあはあ与えられてmせンネhvkasidsauvc47479」


 身体の影響か、キルエルがバグッたグー〇ル翻訳みてェになッてやがる始末だ。一刻も早く、あのクソをのめさねェといけねェ・・・・。


 「ちッ、ホントォなら弾道計算して弾丸全部斬り飛ばせるンだがクソッタレ。あンのクソ勇者ァッ!!生かしておくと碌な事がねェッ!!!」


 今は多分居ねェクソの恨み言を愚痴り、俺は再び剣を構える。疲れてきたが、ある程度はアイツの動きのパターンが理解できた気がする。このまま今さッきの動きにもう一味加えればァ・・・。


 「taoセルかもしiushvkREMASえんね」


 「あァ・・・・」


 武器と装備元の機動性が高ェンだが、装備元自体の強さはそこらの有象無象ォと比べりゃァ大して変わらねェンだ。だッたらHPだッてマガツ2発当てりゃァ0に削り切れるンだよォッッ!!


 俺は姿勢を低くし、フップを飛ばす準備をする。『飛蝗脚・羽』で瞬間的な音速を叩きだして真上に直線状のフップを展開して弾道を逸らし、マガツで一文字斬りをお見舞いするビジョンを刹那の時間で組み上げる。


 ―――そして、丁度3秒が経過した瞬間。


 「フップッ!!!」


 音速の速さでジィアータの壁の中から飛び出し、真上に俺を覆い隠す砂嵐、フップを顕現させる。ケンタウルスは俺の想像通りに両腕のガトリングにより繰り出される全弾一斉発射(フルバースト)を発動する。が、フップにより無理やりに軌道を逸らされて少しずれた地点に着弾していく。


 俺はその一瞬でケンタウルスの懐に侵入、ケンタウルスの前足蹴りを真横に避けて、再び腹の下に――。


 「一文字斬りィッ!!!!」


 マガツを振りぬき、『一撃必殺50%』を絡めた破壊の一撃を一番攻撃の通る柔らけェ部位に突き立てr―――――ッ!!!!


 

 ソレは突如として俺の目の前に訪れた。




 ケンタウルスに一撃を決められるか、マガツが腹を抉る瞬間にして俺の視界を爆音と粉塵が暴力的に覆い隠した。手ごたえは俺が吹っ飛ばされてダンジョンの壁に激突する衝撃にかき消された。


 「ガhッッ!!?」


 激突の斥力が俺の肺を圧迫して、空気の全てを外にぶちまける。嘔吐感を跳び越えて意識そのモノを刈り取りに来る謎の誘導力が全身を苛んだ。


 だがァ、なンにも成果はねェッて事ァ無かッた。


 ぐらつく視界の端では金属銃と生肉の(ケンタウルス)が圧殺されたよォで、血の海を体現していた。


 そして衝撃で意識が混沌とする中、俺の耳は”声”を捉えた。


 ソレはソレは、俺がよォく知ッてる奴の声で。




 「任務完了だ」


 「やり過ぎなんだよアンプログリッツぅ!!キルエル潰れたらどーすんだッ!!!ってキルエルゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥッッッ!!!!!!!!!!!血が!頭から血がぁ!!天使のお肌が血でええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええッッッ!!」





 ・・・・五月蠅ェなァ、オイ。

 

 その悲鳴にも嬉々にも捉えられるよォな絶叫を後に、俺とキルエルは意識を失った。


 S S S S


 「おいイドよ。我とて組織の一員だ。多くの悪意と膨大な私怨を背負うことを織り込み済みで行動する者だ」


 「うっほおおお!!ソイヤッソイヤッ!!ソイヤッサ!!」


 「だがな、我は一体どんな業を重ねれば、眠る長を眼前にして両腕を上下させる上半身裸体のイドの奇行を目に焼き付けねばならんのか未だに分からんのだが・・・・」


 「うっほおおおおおお!!くるぜぇくるぜぇ!!(;゜∀゜)=3ハァハァハァハハァハァハァハァァクるぜええええええ!!!!」


 「オイ変態マシマシ野郎話を聞け」


 「・・・・・・・」


 「オイ、黙ってないで話をk・・・・・何だコレは?白い糸、いや網かコレ?」


 「意識の覚醒は漁業である」


 「はぁ・・・・?」


 「網に引っかかった魚を引き上げるのと意識を暗い水底から引き上げるのは同じだぜ!さぁ!!」


 「うん?え、ちょっと待ったイドよ!この白い網、長の脳天から出てないか!?何だコレ!?」


 「引っ張れえええええええええええッッ!!!!」


 「だからコレはなんなんだああああああああッッ!!!」


 

 ―――――ズルズルズルズルズルゥゥゥゥゥゥ―――――――ッ!!


 ―――バッチンバッチン!ビチビチ・・・ビチビチビチ・・・。


 ―――ザァッッッパアアア――――――ッッッンンン!!!!


 ―――ビクンビクン!ビックンビックン!!ガタガタッ!!!!


 

 S S S S 


 俺、いや。――――僕は海の底から救い上げられるように、大昔の宝を積んだ海賊船が海底から水面へと引きずり出されるような強制力と共に意識を覚醒させた。


 ・・・・魚さんの感覚が未だに頭の隅から抜け切れていないのは、多分気のせいだと思う。


 「―――見たことのない天井だ」


 右手を伸ばして宙を仰ぐ。大丈夫だ。空気を感じるあたり、まだ天国ではないのだろう。


 何とも現代的な白い天井、否。ガラス張りをした巨大水槽が天井に張り付けてあった。中には有機物全般を食べる黒の妖精、――やってることが浄化のソレだが見た目が完全に”G”と酷似している単為生殖及び雌の概念のない魚『コクロッシュ』がオス同士のまぁ、そういう《ピー》をしていた。公開処刑ですかね?


 ところどころにはLEDライトらしき証明が”BL”の文字に沿って周りを照らしているのがよく分かる。


 そんな変態的なインフォメーションが頭の中で1つの答えを導き出した。


 ん?・・・・・・あ――、この家ってもしかして――――。


 そうなんじゃないかと言う、間違いであってほしい期待を胸に横に居る人の気配に首を傾ける。


 

 ソコにはまごうことなき変態と、五臓六腑に染みわたるキチガイ中二病が居た。


 「・・・・・」


 「・・・・ぉ」


 「?」


 「キルエルゥ―――――ッッ!!!!!」


 「!?」


 わずかな沈黙を経た後、変態ホモ漢のジォスが顔面からあらゆる汁を出して迫って来た。ぎゃあああ!!変態いいいいいい!!!


 「お゛お゛お゛―――――ん゛!!!キルエル良がっだあああああ!!無事だぁあああああ!!!相変わらずの顔面異世界転生チート無双の天使の微笑み健在に俺のハート”とか”色々飛び出ちゃいそーだぜええ!!!俺はもー限界だ!!今から空の果てまで俺の砲弾(DNA)を受け止めてくrぶべるあッ!!!??」


 反射的に”手”が出たが、ジォスなので無罪放免だ。仕方ない、ジォスなんだから。


 ずしゃあああッ!!と手形を頬に付けたジォスが地面に叩きつけられ、動かなくなる。若干泣いてるのは気にしないでおこう。奴にはビンタがご褒美だ。


 そして、ジォスのやられっぷりを見て僕の方を見るキチガイ中二病、キャラ名アンプログリッツがスリッパの片足でジォスの頭を小突く。


 「全く、『キルエルは気絶してるだけだ。応急処置して意識を引っ張ればすぐに回復する』とか言ってたくせに泣くことかねイドよ」


 「意中の男子の怪我。心配して涙を流すのが紳士である俺の当然の反応だと思うんだがよー?」


 「いつから貴様が紳士だと?上半身裸体で、必要もなく長を脱がす奴が紳士な訳があるか。頭に官能小説でも詰まってるのか?」

 

 「オイ、BL漫画だって入ってるわ!!小説ばっかりじゃねーよ!!」


 「多分ソコ言及してる訳じゃないと思うんだが・・・・・」


 僕が呆れ混じりに言葉を漏らすと、アンプログリッツはうんうんと頷いて僕に対して好意的な視線をほんの少しだけ向ける。ジォスを出汁にしてるようであまり良い関係とは言えないが、知らない人関係からは脱したと思う。


 そんなカオスな空間の中で、だ。


 現代チックな科学的扉がスライドして一人の少年?少女?が顔を出した。


 「ジォス様、とりあえず言われてた包帯と塗り薬持ってきましt―――って、うぇええ!?き、キルエル君!?何で此処にぃ!?しかもハダカァッ!!?きゃああああああああああああああああああ失礼しましたああああああああああああああああ!!!!!」


 恐ろしいほどに一人で情報を理解し、自己完結して綺麗なUを描いて扉を閉めて逃げる性別カオスちゃん、もといロビンドール。しっかり包帯と塗り薬を置いていくあたり、冷静さは残っていたと思われる。


 それにしても、だ。


 ロビンに言われて改めて自分の現状を確認する。


 ところどころにシップやガーゼが貼ってあり、頭には包帯が巻かれてある。


 そして首から下は生まれた時の白い美肌が見える。


 薄い高級なシーツにくるまれた”下”も見てみたが、案の定何も履いて無かった。


 「そうか、通りでなんか肌寒いと思って――――――」


 一瞬、納得しかけたが理性がソレを押しとどめた。


 そうだ。裸だ。おかしい。


 気絶前は着ていたモノが無いのだ。じゃぁ、誰かが僕を全裸にしたのだ。


 そっと横目でアンプログリッツを見やると、アンプログリッツは顎で床で寝そべってる変態を指し示す。そうか、やっぱりコイツか・・・。


 僕の目線の温度が下がる気がした。


 そして起き上がるジォス。


 右頬には綺麗な掌の型が刻まれてあった。


 「いてて、なー、アンプログリッツ。俺の右頬大丈夫?腫れてない?」


 「その内左も同じ末路を辿りそうだな。悉く期待を裏切らなさそうな人間だなイドは」


 「うん?ソレはつまりどー言うこt」


 「死ねッ!世紀末変態野生児いいいいいいい!!!!!!!!!!!!」


 「ぶひょおッ!!??」


 振り返った直後に、僕は渾身の一撃をジォスの左頬にぶち込んでやった。


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