表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
星と呼ばれた少女  作者: さかい
風の神国
PR
8/51

第八話 はじまりのものがたり


「はじまりのものがたり?」


思わず声に出す。


薄い表紙の絵本だった。


シュルティさんが微笑む。


「ええ。子どもの頃に読まれるものなんですけど、一番知られている物語ですね」


なるほど。


日本で言う桃太郎とか、浦島太郎みたいなものだろうか。


「ありがとうございます」


本を抱えると、シュルティさんは嬉しそうに微笑んだ。


◇◇◇


シュルティさんが部屋を出た後。


私はさっそく絵本を開いた。


『はじまりのものがたり』


むかしむかし。


神さまは世界をつくりました。


そして、自分の力を四つに分けました。


火。


水。


風。


地。


神さまはその力を生き物たちに与えました。


みんなが生きていけるように。


世界が豊かになるように。


そして。


なかでも大きな力を持つ王さまたちに、世界をより良いものへ導く役目をたくしたのです。


そこで絵本は一度区切られていた。


次のページには挿絵が描かれている。


赤い髪の王様。


青い髪の王様。


茶色い髪の王様。


そして。


白金色の髪を持つ王様。


「……あ」


思わず声が漏れる。


風の王様だ。


ふと、あの澄んだ緑色の瞳を思い出す。


「王様ってみんな綺麗なのかな……」


絵本を抱えたままベッドへ寝転がる。


窓の外では春の風が木々を揺らしていた。


続きを読もう。


そう思いながら、私は次のページをめくった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ