↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ウサギが異世界デスゲームをクリアする方法  作者: 山田野オロチ
聖獣マルルウサギ奉迎記念大晩餐会

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
50/56

11-2 ライバル

「会いに来たよ!ウサギ!」

「いや、会いに来たって...二人は?」

「私はルカ様をお一人で行かせるわけにはいきませんので。」

「俺は散歩してたらメイドのねーちゃんに日雇いの護衛依頼された。」

「...ルキウスが来れなかったので、彼の実力なら申し分ないかと。」

「そんな急に...」


どんな言葉を出そうか迷っていると、ドラが無言で翼を再び広げ、そして...


「...!!!」

「...!?」

「...ッ!」


三人に奇襲を仕掛けた。

一瞬私の目で追えなくなるほどの速度。

【加速の支配者(アクセルロード)】を部分的に使っている攻撃だ。

しかしその攻撃にミルザとモツナベは反応していた。

防御魔法を展開し、その片手間で未完成だがカウンターの魔法も構築中のミルザ。

片腕でルカを庇い、もう片方の腕でドラの顔面を狙っているモツナベ。

二人は各々の方法でルカを守るように立っている。


「......【加速の支配者】をお持ちの聖獣様。何か我々に落ち度がありましたでしょうか?」

「ずいぶん速いなトカゲ...どういうからくりだ?」

「...ハハッ!マジかよ。」

「ち、ちょっとドラ!?」

「ミルザ!モツナベ!止めて!!」


翼を畳んでなぜか嬉しそうなドラ。

寸止めで止めるつもりだったみたいだが、流石にミルザとモツナベは警戒を解けないでいた。


「いやー、悪い悪い。別に気に入らねえとかじゃねえんだよ。ただ、どの程度の実力かなーって!改めて俺はインフェルノドラゴン。気軽にドラとでも―――」

「アホタレーーーッ!!!」


私はドラの横腹にかけっぱなしにしていた【身体強化】のたっぷり入った飛び蹴りをお見舞いした。


「バカなの!?あんたバカなの!?あの子は王女!!私の友達だけど王女なの!!!今あんた何やったか分かってる!!?」

「いや、寸止めするつもりだったって!!当てるわけねえだろ!!」

「そういう...!!事じゃ...!!ないんだよおバカ!!!突進バカ!!!」

「いてっ...分かったから...やめろ!爪で鱗がないところひっかくのやめろ!!!」

「...ウサギ様、これは一体...?」

「本当にごめんなさい。このバカにはよく言って聞かせます...!!」

「おい!誰がバカだよ!」

「お前だよ!!!」


心底このバカトカゲを王国に連れて行かなくてよかった。

【人間化】はドラも使えるはずだが、絶対に向こうでトラブルになっていたに違いない。


「...にしてもこの獣人だろ、ヘビ子に勝ったっての。」

「へえ?聖獣様、何でそう思ったんだ?」

「一人は王女、まず人前で魔獣と取っ組み合いなんてまずねえだろ。んで横の女はその付き人、むやみに戦ったりはしねえ。あとはお前だ。」

「消去法かよ。」

「それだけじゃねえぜ。お前、俺とやり合っても多少戦えるな?」

「...過大な評価恐れ入りますぜ聖獣様。」

「何なら確かめてみるか?」

「嫌だよ。戦う理由がねえ。」


ドラはタートルを除けば聖獣の中でも戦闘面のセンスが突出している。

当然相手の実力を見極める目も私より正確だ。

その彼がここまで言うほどのモツナベの実力。

ヘビ子との試合では本気ではあったが全力では無かった。

底知れない男だ。


「意外とお優しいんだな?」

「意味無え戦いはしねえってだけだよ。」

「ヘビ子と戦ったのも?」

「賞金の為だ。」

「その割には色々掴ませてくれたみたいじゃねえか。」

「...なるほど。あんたがヘビ子ちゃんの先生か。」


モツナベはニヤリと笑った。

元教師の勘でも働いたのか?


「完成度の高い基礎だった。あんたの今の攻撃を見るに、戦闘スタイルがまるで違う。あの子に合わせて教えたのか。」

「俺だけじゃねえけどな。あいつに俺たちが教えたのは生き残るための戦い方だ。森じゃそれが最優先事項だからな。」

「なるほどな。いや、それがいい。あの子にはそのほうが合ってるだろうさ。」


私はドラの言葉を思い出す。

今のヘビ子に必要なのは『客観的な意見』と『もっと身近な壁』

その客観的な意見に、モツナベは最適なんじゃないか?

いや、でもモツナベは意味のない戦いはしないし、普通にお願いしてもヘビ子に稽古はつけてくれないだろう。


「......ところで、ルカは何で私に会いに来たの?」

「あ、えーっと、それは......」


ルカはなぜかバツが悪そうな顔をしてモジモジと動いている。


「んー、もったいぶっても仕方ないよね...ウサギ、私に稽古をつけてほしいの。」

「稽古?」


出てきたのは意外な言葉だった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。