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攻略知識が役に立たない世界でした〜悪役貴族に転生した俺は、変態体質と死亡グラフを無くしたい〜  作者: 洸夜 真琥
第三章 動き出す影

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75. 対策

今俺は、せっせと執務室で仕事をこなしている。

隣国に行ったりしていたからな、今度リベルとも遺跡調査に出かける約束をしているし、今のうちに出来るだけ片付けておかないと……


俺が必死で書類と向き合っていると、ノックの音がする。


「アルディス様」

「入ってくれ」

「失礼致します」

「なんだ?」

「数点報告が来ております」


俺は、仕事が増える予感がして、思わず目を瞑って上を見た。

深呼吸をする。


「はぁ……聞こうか」

「まず一点、先日信託が降りて、レイン様が内々に勇者に選ばれたようです」

「やっぱりそうか」

「まだ、大々的な発表は無いようですね。ただ、いくつかの貴族は情報を掴んでいるかと」

「ああ、混乱を避けるために、討伐成功後に発表になるかもしれないな。多分これから仲間を集めながら行動していくんだろうな……引き続き調査を頼む」

「かしこまりました。次、二点目ですが、アミュレットの持ち主が判明しました」

「!」

「攫われた子供の中におりました。名前はアイナ」

「そうか」

「やはり魔力が強く、岩を動かすのに協力させられた際に落としたようですね」

「あの岩はかなりの大きさがあったが、いくら魔力が強くても子供には無理じゃないか?」

「はい、私もそう思って聞いたところあの薬を服用していました。さらにその時はあの魔石を持たされていたそうです」

「薬と魔石……併用させられたのか」

「少女に異常は?」

「今のところは……ただどのくらい薬を飲んでいるかですね」

「魔石が埋め込まれていなかっただけマシなのか……」

「三点目の報告です。こちらはそれと関係があるようです」

「なんだ?」

「ノア様より、研究所へ来て欲しいと連絡が入っております」

「ノアから?」

「薬に関しての報告とだけ」

「分かったすぐに行く。準備を」

「かしこまりました」


俺はクラウスと共にノアのところへ向かった。



研究所に着き、ドアを開けて入っていく。


「来たぞノア!」

「出来たぞ」

「何が出来たんだ?」

「あの薬の中和薬だ」

「本当か!」

「ああ」

「それで効果はどんな感じだ?」

「例の薬一本だけ飲んだ人間では、ほとんど中和されて元の薬の効果はほとんど無くなるが、常時服用している場合は、元の効果の精神作用は、ほとんど無くなるのは同じだが、魔力増強などは多少残る」

「その口ぶり、もしかして誰か試したのか?」

「勿論試した」

「誰が?」

「俺だ」

「「……」」


ああ、確かにノアならそうするだろうな……

俺は片手で目元を押さえる。


「ふぅ……今更言っても、もう遅いだろうが……何で自分で実験するんだ!他にも確かめる方法とかあるだろう!魔物を使うとか!」

「自分で使った方が確実に効果を確かめられる」

「まだ、何があるか分かってないんだぞ……」

「……心配しているのか」

「当たり前だろ」

「……すまなかった」

「やってしまったものはしょうがない……これ以上自分を使って実験しないでくれ。俺も早くこの薬の情報を掴んでくる」

「分かった」


「アルディス様、ひとまずこちらの薬を量産に入る形でよろしいでしょうか」

「そうだな、後はどうやって使用者に飲ませるかだな」

「そうですね、確実に届ける為に……」

「希少性をつければ良い」

「ん?希少性?」

「あの薬も金持ちな貴族が買ってるんだ、そんな奴らなら、貴重な妙薬だとでも言えば買うんじゃ無いか?」

「……ノアって結構悪知恵働くんだな」

「フンッ」

「しかしそのアイデアは良いかもしれませんね」

「そうだ!向こうのした事をこっちも真似すればいいんじゃ無いか?」

「真似ですか?」

「瓶に細工をするんだよ、そして高値に設定して、さも貴重な物として売り込む」

「なるほど。高価で貴重となれば見栄を張りたい貴族は買いますね」

「アルディスの方が悪どいな……」

「売った代金は子供達の為に使うさ、知らなかったとは言え、あいつらから薬を買って協力してるんだ、攫われた子供の達の為に使ったって良いだろう。後からバレても反対派はしづらいはずだ」

「確かに」

「クラウス、あの薬を飲んだ子供にも中和薬を飲ませといてくれ」

「かしこまりました」


「ノア、薬作ってくれてありがとうな」

「……」


ノアは、頭を掻きながら研究に戻っていった。


しかし、中和薬はまだ薬の影響を全て無効にしたわけじゃないからな。

もっと深く入り込まないといけないか……

よろしければ是非、ブックマーク、評価をお願いいたします!


他にも、投稿しておりますので、ちらも読んで頂ければ幸いです♪


感想も頂ければ幸いです。

これからもどうぞ宜しくお願いします。


最後まで読んでいただきありがとうございました!

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