↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
攻略知識が役に立たない世界でした〜悪役貴族に転生した俺は、変態体質と死亡グラフを無くしたい〜  作者: 洸夜 真琥
第三章 動き出す影

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
76/78

74. 甘い時間

シモンが思い出した教会をクラウスに調べておくように伝えておいた。

何かしら多少はわかるだろう。


そう言えば、こっちに来てからセシリアに最初に連絡しただけだったな……

だいぶバタバタして忙しかったからな……会いに行ってみるか。


俺はセシリアに手紙を出して、後日会う約束をした。

セシリアからの返事には寒くなって来た為、今回はセシリアの家の温室でお茶をしようと書いてあった。



数日後、俺は花とプレゼントを持ってセシリアを訪ねた。


「ようこそおいで下さいました」

「お招き頂きありがとうございます」


応接室へ通されると出迎えてくれたのは、セシリアの父親であるモンフォール伯爵だった。


「最近はセシリアもマーキス侯爵との事を嬉しそうに話してくるのですよ」

「伯爵には心配をかけてしまいました。これからは笑顔を守っていければと思っています」

「安心いたしました」

「ああ、そうだケーキをお持ちしましたので良ければ皆さんでどうぞ、近頃人気のお店らしくて」

「それはありがとうございま……す」


俺が持って来たケーキの箱は五つだ。それを見た伯爵の動きが止まった。


「これを全部ですか?」

「ええ、足りるか少し心配なんですが……」


伯爵は俺をじっと見たあと、手をがっしりと握ってきた。


「……セシリアをどうぞよろしくお願いします」

「……はい」


セシリアの大食いに、気づいていると分かったんだろうな……

伯爵からは逃さないといった気迫が感じられる……


そんなやり取りをしていると、ノックの音が聞こえた。


「セシリアです」

「ああ、入りなさい」


扉が開き、セシリアが入って来た。

久しぶりに会うセシリアは、俺ににっこりと微笑んで挨拶をして来た。


「アルディス様!お久しぶりです」

「ああ、元気にしていたようで良かった、こちらに来てすぐに会いに来るべきだったんだかちょっとたてこんでしまって、遅くなってすまなかった」

「いえ、アルディス様がお仕事で忙しいのは、ちゃんと分かっています!気にしないでください」

「そう言ってもらえると助かる、ああ、今日はセシリアにこれを」


俺は持って来た花束を渡す。


「わあ!綺麗な花束!良い匂い!」

「セシリアは花がよく似合うな」

「///そんな……」


「うおっほん!」


伯爵が咳払いで、そう言えばまだ伯爵もいた事を思い出す。


「失礼しました」

「仲がいいのは良い事です。セシリア、マーキス侯爵を温室に案内して差し上げなさい」

「はい、アルディス様行きましょう!」

「伯爵、では失礼します」

「ごゆっくりどうぞ」


温室に着くと、メイドがお茶を淹れてくれる。

その後は、少し離れて待機している。どうやら気を使ってもらっているようだ。


「セシリア、実はもう一つプレゼントがあるんだ」

「え?なんでしょうか」


俺は箱を取り出すと、セシリアに差し出した。


「……開けても良いですか?」

「勿論」


セシリアが箱を開けると、中から小ぶりの百合をモチーフにした可愛らしいネックレスが出て来た。


「セシリアに似合うと思って、派手ではないから普段使いにどうかと思ってな」

「可愛い!ありがとうございます!さっそくつけても良いですか?」

「俺がつけよう」


そう言うと、俺はネックレスを取り出してセシリアの後ろに回る。

セシリアが、降ろしていた長い髪を横に纏めてくれたので俺はそっとネックレスを首にかける。

普段隠れているセシリアの白い首が見えて、ちょっとドキッとしたのは秘密だが、セシリアもネックレスをつける際に、俺の指がセシリアの首に当たった際、一瞬ピクリとした後に、首と耳が真っ赤になっていた。

可愛いな……


「出来たぞ」

「ありがとうございます///」


くるりと振り向いたセシリアとキラリと光るネックレスはやはりよく似合っていた。


「とても似合っている」

「……///……アルディス様はズルいです」

「なんだ急に」

「だって、私ばかりこんな……なんで平気そうなんですか……」

「別に平気なわけじゃないさ、今もセシリアが可愛くてドキドキしているよ」

「そういうところですよ!さらっと言っちゃうんですから」

「まあ、本当のことだからな」


久しぶりに、ゆっくりとセシリアと会話を楽しんだ後、今度は出かけようと約束をした。




―――

アルディスが帰った後、お茶会に付き添った侍女とメイド達の会話。


「最近、会うたびに甘々な空気が増してませんか?」

「私、顔を保つのに必死でした」

「貴方保てて無かったわよ、チベットスナギツネみたいな顔してたわ」

「何ですかそれ」

「まあ、仲良いのは良いことよ」

「でも、セシリア様が輿入れされたら付いていく人は毎日見るんじゃないですか?」

「「「……」」」

「彼氏作りたいな……」

「「「それな」」」


こんな会話があったとか無かったとか……

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。