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攻略知識が役に立たない世界でした〜悪役貴族に転生した俺は、変態体質と死亡グラフを無くしたい〜  作者: 洸夜 真琥
第三章 動き出す影

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70. 次なる一手

「良いんじゃないかしら」


ファラーシャが俺に同意してくれた、どういうつもりで良いと言ってくれたのか……

仲間としてか、それとも何かあるのか。


「ファラーシャは随分と彼を気に入ったようですね」

「貴方もじゃないの?」

「そうですね……では、トライール様には直接選んで頂きましょう」

「ありがとうございます」


今のやり取りから、ノアールとファラーシャは随分気安い関係みたいだな……

それによく見れば、二人は胸に同じデザインのブローチを付けている。

他には、あと一人だけ同じブローチを付けている者がいるが、他はしていないようだ。

何か意味があるのだろうか……


「今日はすぐに集まれる方を招集させて頂き、トライール様を紹介させていただきました。後は何か報告があればこの場で聞きますよ」

「では、私から少し報告では無いのですが、あの薬を欲しいという、友人がおりまして……私の分を譲っても良いですか?」

「原則として、薬はこちらが指定した者とやり取りをしてもらうようにしていますので、それを通して購入して頂く形が必要ですね」

「わかりました」

「そう言えば、トライール様は最初にお会いした時に薬をお渡ししただけでしたね、よければ購入なさいますか?」

「そうですね、購入先を紹介していて頂けると言うことですか?」

「ええ、扱っている商会を、あとで紹介させて頂きます」

「分かりました」

「先ほどのお話にあった代わりの商品の話と合わせて、この後お伝えしますね」


それから暫くは特に目立った内容もなく、話は進み退出の時間になった。


「今日はお開きとします。では皆さんまた次回お会いしましょう」


それぞれが退出した後、残ったのは俺とノアールにファラーシャだった。


「ではトライール様。代わりの商品ですが、直接選ぶとなると少々足を伸ばさなければなりません。この場所まで来て頂いた後、ご案内することになります」


俺は渡された紙を見ると、隣国の地名と場所が書いてあった。


「少し遠いですね、待ち合わせの場所からもさらに遠いのですか?」


あたかも、遠いのが面倒なんだと思っていると思わせるために、少し嫌そうにしながら質問する。


「いえ、待ち合わせ場所からは、そう遠くはありません」

「そうですか、どちらにしろ準備が必要ですね。時間を頂いても?」

「勿論です。それと薬の件ですが、こちらの商会にご連絡を。トライール様の名前は伝えておきます」

「分かりました。しかし随分良くして頂いたみたいなんですが、新しく紹介されたばかりで周りからの反応は大丈夫ですか?」

「ええ、私にはその権限がありますから」

「私とノアールはここでの地位が確立されているのよ。このブローチをつけている者がそうよ」


そう言ってファラーシャが胸のブローチをつまんで見せる。

真ん中に黒い……これは魔石なのか?石がはめ込まれたブローチだ。


「ああ、なるほど。ちなみに何人くらいいるんですか?」

「今は6人よ」

「トライール様なら、すぐにこちら側になれると思いますよ」

「それは随分と評価が高いですね。何か根拠が?」

「直感……でしょうか、何故か貴方からはそんな気がするのですよ」

「ノアール、貴方がそんな事言うなんて珍しいわね」

「……」


ノアールは俺に何か感じる事があるのだろうか、確かに元のアルディスには冷酷で悪の性質があった。それゆえに、敵だったのだから。

もしかしたら、ノアールはその辺を感じ取っているのかもしれないな……


話が終わり部屋を出ると、シモンが待っていた。

俺達はそのまま玄関を出て、用意されていた馬車へ乗り込む。


馬車が走り始めて、屋敷が見えなくなったところで、御者に聞こえないように小声で話し始めた。


「かなり良いところまで行ったと思う。そっちはどうだ?」

「他の護衛と一緒だったんで、あまり長い時間部屋を出る事ができなかったんですが、一度だけチャンスがあってその時に少し探れたっすよ」

「そうか、詳しい話は屋敷へ戻ってからだな。ここでは万が一がある」


シモンが頷き、後は元の場所に着くまで、差し障りのない会話をして時間を潰した。


最初の待ち合わせの場所で、降りると馬車はさっさと元来た道を戻って行った。

馬車が見えなくなった辺りで、別方向から馬車が現れて、俺たちの前で止まった。

中から出て来たのはクラウスだった。


「お迎えに参りました」

「ありがとう。詳細は屋敷へ帰ってからだな」


馬車に乗り込んだ俺達は、屋敷へ急いだ。




屋敷へ着いた俺達はそのまま早速報告会をしようと思ったが、クラウスから疲れたままでは考えが纏まらないだろうと、今日のところは休むように言われて、明日改めて、話し合うことになった。


シモンにはその間、アグニに報告を入れてもらっても良いし、屋敷で休んでも良いと言っておいた。

多分報告に行くだろうな……


明日、俺とシモンが持ち帰った情報次第で、救出が決まるな……

よろしければ是非、ブックマーク、評価をお願いいたします!


他にも、猫と繰り広げるファンタジーなどを投稿しておりますので、ちらも読んで頂ければ幸いです♪


感想も頂ければ幸いです。

これからもどうぞ宜しくお願いします。


最後まで読んでいただきありがとうございました!

少しでも楽しんでいただけたなら嬉しいです!

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