↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
攻略知識が役に立たない世界でした〜悪役貴族に転生した俺は、変態体質と死亡グラフを無くしたい〜  作者: 洸夜 真琥
第三章 動き出す影

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
71/78

69. 偽りの立場

エマから聞いた情報を元に、地図を囲んで話し合いをする。


「まず分かった事だな、少女の名前はエマ。出身はアルデリア」

「アルデリアはここですね」


クラウスが指差したのは、王都から南にある海に面した港町だった。


「ここは確か、サントル伯爵の領地だな。ここからだと、馬車で2週間ほどか?」

「そうですね」

「とりあえず急いで、エマの家族を探すように手配してくれ。きっと心配しているだろう」

「はい」

「後は、エマが攫われた後に連れて行かれた場所だな……」

「隣国であるのは確かですね」

「見えた景色が、木がたくさんは森か?遠くに高い塔か……誰か心当たりはないか?」


俺は部屋にいたクラウス達と、シモンに聞いてみる。


「ちょっと良いっすか?」

「なんだシモン」

「そもそも、あっちの国に高い塔ってありましたっけ?数回行った事あったけど、そんなもん時計塔くらいしかなかったすよ」

「……確かに、時計塔なんかは高さがあるだろが、森から見えるのような所には、作ってないだろうしな」

「時計塔は街の中ですからね」

「城はどうですか?」

「女の子だ、城ならそう言いそうだが」

「塔みたいに見える何かって事っすかね」

「そうかもしれないな、それにこっちから人をわざわざ攫って行くのに、王都や関係ない領地を通るのは、なるべく避けるはずだ。そこの領主が黙認でもしていなければだがな」

「有り得なくもないですね、ひとまず人をやって探らせてみましょう」

「ああ、頼んだ。シモンも少女が助かった事と合わせて詳細をアグニに伝えといてくれ」

「りょーかい」

「後は、潜入して情報を見つけるしかないな……手掛かりが見つかると良いんだが……」




エマの体調が良い時に、他に何か思い出さないか聞いてみたが、やはりほとんど分からなかった。

エマは日に日に元気になりつつあったが、やはり両親に会いたいのだろう、夜になると泣いていると報告が上がってきている。


しかし両親が見つかっても、すぐにエマを返す事ななは問題がある。ここでエマを両親に返した事が分かると、敵は怪しんでこちらから手を引くかもしれない。

この件が片付くまでは、こちらにいてもらわないといけない……


この世界に来て、次から次に問題が発生して、やる事が多い……

全部片付いたら休みをとろう。

ああ、のんびり釣りにでも行きたい……




いよいよ潜入の日になった。

護衛らしい装備を纏ったシモンを連れて、約束の場所に出向いた。

時間は夜。

場所は王都郊外、周りに人気はほとんどない。

到着して暫くすると、一台の馬車がやってきて目の前に止まった。

中からは誰も降りてこない……


「これに乗れという事だろう」


俺はシモンをチラリと見ると、シモンは頷き、馬車のドアを開け中を確認する。それから俺を乗せて自分も乗りこんだ。

俺達が乗ったのを確認した御者は、馬車を出発させる。


馬車の窓は塞がれており、外が見えなくなっているから、どこを走っているのか分からないが、多分クラウスが誰かに後をつけさせているだろう。


「シモン、そっちは誰か来るのか?」

「頭には報告しといたんで、多分いると思うっす」


割と長く走った感覚の後に、馬車が速度を落とした。


「そろそろ目的地みたいだな」


馬車が完全に止まり、外から扉をノックしてくる。

シモンが先に降り、外の人物に話しかけられたのに頷き返した後、俺の方に手を出してくる。


俺はシモンの手を借りて馬車から降りた。

目の前には大きな屋敷があった。


「トライール様、ご案内致します」


以前も案内していた男だろうか、あの時も今も仮面をしているので、顔は見えないがなんとなく同じ人物のように感じる。


男の後ろをついて行くと、奥の部屋に通された。

部屋には円卓が設置してあり、その周りに椅子が並べてある。


「トライール様はこちらでお待ちを、護衛の方は別室を用意しております」


シモンが男に案内されて部屋を出て行際に、俺は目で合図を送ると、シモンも小さく頷き部屋を出て行った。

隙があれば、屋敷内を探る手筈になっているが、上手くやれるだろうか……


「こちらでお待ちください、時期に皆様参られます」


そう言って男は下がっていった。

みなさんとは、俺以外の招待客か?それとも組織の人間か?


ドアがガチャリと開き数人の男女が入って来た。

ノアールとファラーシャとがいる。

それぞれ椅子に座り、俺もそれに合わせて扉近くの椅子に座った。

一番奥の真ん中にある席は空席のままだ。

誰か後から来るのか?


「それでは議会を始めましょう。今日は新たな仲間に相応しい方をお招きしました。推薦者は私、ノアールと」

「私、ファラーシャですわ」


ノアールが進行を始めて、俺の事を紹介する。


「トライール様、どうぞみなさんに一言」

「ご紹介に預かりました、トライールと申します。新参者ですが、皆さんどうぞよろしくお願いします」


俺が話終わると、拍手がおこる。


「新しい方は久しぶりね」

「ノアール様の推薦でしたら問題ございませんね」

「これからよろしく」


それぞれが声をかけてくれる、とりあえずは受け入れてもらえたようだな。


「ノアール様、今日は彼の方はお見えにならないのですか?」


男がノアールに話かけると、ノアールの目がスッと細くなり真ん中の空席を見るがすぐに、男をみてにこやかに答える。


「彼の方は残念ながら、お忙しく今日はお見えにならないのです」

「それは残念ですな!新しい方が仲間になったと言うのに」

「本当に残念です」

「そういえば、トライール様は先日の余興で貴重な物を落札されたとか、使い心地はいかがでした?」


一人の女性が聞いて来たことに、俺はドキリとした。

落札した貴重な物……エマの事だろう。

感情を揺らさないように、慎重に答える。


「ああ、あれですか……まあまあでしたよ。実はその事でノアール様にお願いがあったんです」

「なんでしょうか?」

「実はあの後あまり長持ちしなくて、すぐに使えなくなってしまって、せっかくノアール様が用意して頂いたのに楽しめなくて残念だったのです」

「それはそれは、申し訳ありません。欠陥品だったのでしょう」

「もし可能でしたら、同じ物をもらえませんか?もちろん代金は追加で支払いますよ」

「そうですね……使えない物を出したとなれば、私の沽券に関わりますし、ご用意致しましょう。代金はそうですね、前回の半額ほどで如何でしょう」

「ありがとうございます、商品は選ぶ事は可能なのでしょうか?出来れば自分で選びたいのですが」

「……そうですね」

「良いんじゃないかしら」


ノアールが考えるそぶりを見せると、ファラーシャが口を挟んできた。




―――

長くなって来たので、2つに分けます。m(_ _)m




よろしければ是非、ブックマーク、評価をお願いいたします!


他にも、猫と暮らすのファンタジー物などを投稿しておりますので、ちらも読んで頂ければ幸いです♪


感想も頂ければ幸いです。

これからもどうぞ宜しくお願いします。


最後まで読んでいただきありがとうございました!

少しでも楽しんでいただけたなら嬉しいです!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。