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攻略知識が役に立たない世界でした〜悪役貴族に転生した俺は、変態体質と死亡グラフを無くしたい〜  作者: 洸夜 真琥
第三章 動き出す影

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56. 義賊と貴族

ギルとリベルに会いに行ってからは特に、調査の方はまだ進展もない為、俺は普通に仕事をこなしていた。


コンコンッ


「アルディス様」

「ああ、クラウスか入ってくれ」

「失礼します」

「なんだ?」

「孤児院から手紙が届いております」

「ああ、きっと玩具の感想だろう」


俺は手紙を開いて読んでいく、やはり手紙は玩具についての感想だった。


「問題なく遊べたようだな」

「それでは、販売用に作成に入らせますか?」

「そうだな、冬の間の仕事の一つとして丁度いいだろう。領地で作成して王都で売り出すのが良いかもな」

「では、販売は何処かの商会を通しますか?」

「そうだな……」

「私の意見を述べてもよろしいですか?」

「ああ」

「侯爵家で商会を立ち上げてはいかがでしょうか」

「自前の商会か」

「直接販売をする事で、他の商会を通す事で発生する手数料を無くせますし、販売先をある程度選ぶ事も出来ます。それに、アルディス様が今後も何か思いついた物を売る際には便利かと」

「確かにそうだな、では領地が冬の間に商品を作って、春には売り出そう。後は、他にも何か売れそうな物がないか考えてみる」

「かしこまりました」


商会か……よくある知識無双で王都を制覇する!みたいな感じになったら良いんだが、生憎、この世界の食事はかなり充実している。では他の事となると乗り物なんかも良くあるが、俺がそもそも車や汽車の仕組みを理解していないので、形だけなら伝えれるが、中身を全く説明出来ない……


俺が出来るのは、電気や機械の説明がいらない玩具や魔道具が代わりになりそうなヤツだけだな。

専門知識は要らないが、こっちにはない物を考えて行くしかない。

もっと色々調べとけば良かった……


とりあえず、思いついたものを書き出し、後で、クラウスに使えそうな案を精査してもらおう。



思いつく物を書き出している最中に、クラウスがもう一度尋ね来た。


「孤児の少女が居なくなった件ですが、怪しげな者が王都裏を彷徨いていたとの証言があり、その者たちを見かけなくなった際に、少女もいなくなったようですね。さらに、怪しげな者たちは隣国へ向かったようです」

「また隣国か……夜会に来ていた者へ接触していたのも隣国の商会、少女の失踪にも隣国の者が関わっているかも知れない……」

「もしかすると、繋がっている可能性があるかもしれませんね」

「アミュレットの少女の件もある……もしかしたら同じ手の者かもしれない、そうなると一緒に攫われている可能性もあるな……もっと情報が欲しいな。行き先は隣国のどの辺りかは分かっているのか?」

「まだそこまでは」

「……そう言えば、ギルが盗賊が少女を探していると言っていたな、何か情報を持っているかもしれない。接触してみるか……」

「こちらに話をしてくれれば良いですが……」

「ダメ元で、当たってみよう」




俺はクラウスに出かける事を告げ、マントとフードで顔を隠し王都の裏の方へ向かった。


「アルディス様、こちらはあまり足を踏み入れるのはお勧め出来ません」

「危険」


イーサンとエヴァンが注意してくる。


「ああ、だが少し気になってる事があるんだ、出来れば直接会ってみたくてな」

「誰に会うんですか?」

「裏側に住む正義の味方」

「?」


俺達の後を、さっきから付けてくる男がいる。

イーサンとエヴァンも気づいているようだが、あえて、そのまま歩き続ける……

そろそろか、俺達は角を曲がった先で男を待ち構えた。


「何か俺に用があるみたいだが」


俺が話しかけた隙に、イーサンとエヴァンが男の後ろをとる。


「アンタ……何が目当てで、ここをうろついているんだ」

「ちょっと人探しだよ」

「護衛まで連れたヤツが……誰を探してる」

「教えたら、案内してくれるのか?」

「チッ……」


男の態度にイーサンとエヴァンが剣に手を掛ける。


「争いに来たわけじゃない、この辺に子供を探している奴がいるって聞いたんでな」

「なっ!何処でそれを聞きやがった!お前、何か知ってるのか!」


男が興奮しだしたので、イーサンとエヴァンが剣を抜こうとするのを制して、話を続ける。


「俺も探してるんだよ、すこしでも手掛かりが欲しくてな……お前達の頭に話を聞きたい」

「……着いてこい」


男は俺をじっくりと見た後、歩きだした。


男に着いて暫く歩くと、一つの建物に到着する。


「すこし待ってろ、話しを通してくる」

「ああ、分かった」


待たされるかと思ったが、意外と早く中に通された。

中に入ると奥の椅子に男が座っていて、男の周りに、数人の男達がいるのがわかった。


「そっちから出向いてくれるとはな」

「俺が誰か分かってるみたいだな」

「ああ、知ってるさ……なぁ、マーキス侯爵サマ」


俺は、フードを取り、ゆっくりと男へ近づく。影になっていた男の顔がハッキリと見えてくる。

男の顔がハッキリと見えた時、俺は思い出した……

ソイツは以前、市場で話しかけて来た、あの赤髪の男だった。

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他にも、投稿しておりますので、ちらも読んで頂ければ幸いです♪


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これからもどうぞ宜しくお願いします。


最後まで読んでいただきありがとうございました!

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