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攻略知識が役に立たない世界でした〜悪役貴族に転生した俺は、変態体質と死亡グラフを無くしたい〜  作者: 洸夜 真琥
第三章 動き出す影

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55. 交差する事件

ギルから聞いた話を、屋敷に帰った後に、クラウスを呼んで伝える事にした。


部屋にクラウスが訪ねて来たので、そのまま聞いた通りに話す。


「なるほど、その怪しげな者たち気になりますね」

「ああ、薬の連中と繋がっているかもしれないから、一応探っておいた方が良いと思ってな」

「そうですね、調べておきましょう」

「行方不明と言えば、アミュレットの少女の件はどうだ?」

「実は、そちらもどうも人が介入している形跡が出て来ました」

「攫われたのか?」

「まだはっきりとはしませんが、可能性は高いかと」

「どちらも攫われているとしたら、繋がりがあるかもしれないな…」

「そうですね、二つの足取りを探らせます」


二人の少女の失踪か、偶然なんだろうか…


「そう言えば、それと隣国の調査はどうだ?幻影の魔道具は使えたのか?」

「はい、そちらも報告が来ています。魔道具は問題なく使用出来たようです。ただ、やはり昼間に使用した場合や、接近され過ぎた場合は違和感を感じられやすいようです」

「まあ、それは俺も気づいていた」

「しかし、前よりも深く潜入出来た事で、新たな情報は持ち帰ったようです。報告によれば、怪しいと踏んでいた商会ですが、やはりあの薬を提供した者と繋がりがあったようです。ただ薬の入手経路や相手については不明なことが多いようですね」


「やはり繋がっていたか…しかしこの先は難しいだろうな、あまり何度も潜入しては向こう気づかれてしまう……やはり俺が潜入した方が良いかもしれないな」

「……出来ればお止めしたいところですが、一番有効な手でもあります」

「わかっている…出来るだけ危険な事を避けるようにする。とりあえずは向こうに手紙を出して反応を見よう」

「受け渡しはお任せください。こちらの素性を明かさない方法を取ります」

「ああ、任せた」


「後は、原因の薬か……」

「ノア様に協力を頼んでいましたね」

「よし、ノアに直接聞きに行こう」

「お供いたします」


俺達はノアの研究所を訪ねて行った。




研究所に着くと、どうせ部屋のノックなど意味がないだろうと思い、そのまま部屋に入って声をかける。


「ノア!いるんだろう?」

「……なんだ」

「前にお願いした、薬事を聞きに来た。あれから何かわかったか?」

「……分かったことがある」

「そうか!聞かせてくれ」


「瓶の方だが、何かトリガーのようなものが仕掛けてある」

「トリガー?」

「ああ、何か条件を満たすと、中の薬が変質するんだろう」

「どんなふうに変質するんだ?」

「わからん」

「……」

「条件が何か分からない以上、どの様に変質するのかは不明だ」

「そうか、まあでも、そこまで別ればだいぶ進歩だな、どうせ変質した後も、碌なもんじゃないだろう」

「……」

「それと、薬に対抗するものはどうだ?」

「薬の変質先が分からないから、確実な対抗薬は出来ない。だが、今出ている効果を弱めるものはもう少しで出来そうだ」

「本当か!とりあえず、効果を弱める物があるだけでだいぶ違うだろう」

「完成したらすぐ知らせてくれ」

「わかった」


薬の効果が弱まるだけでも、何もしないよりはマシだろう。

出来れば大元を叩きたいところだが、まだ時間がかかりそうだからな…


こうも、ゲームと違うことばかり起こると、誰かが意図しているような気がするな…


レインの方は順調だろうか…

ゲームの本筋はそもそも邪神討伐だ、出来ればそちらはレインに任せておきたい。

そろそろレインも勇者になる事だったはずだが…一応探らせとこう。


俺は屋敷に戻り、クラウスにレインの行動を探らせるように告げた。


「レイン様ですか?」

「ああ、前に一度街で王都の街で会っただろう」

「ええ、覚えております」

「クラウスには先に言っておくが、彼は勇者に選ばれる」

「勇者ですか……意外ですね」

「そうか?」

「ええ、私はもし勇者の様に特殊な者に選ばれるのでしたら、アルディス様のような方かと」

「まあ、確かにこの世界と違う知識がある俺は特殊だろうな」

「だが、確実に勇者はレインだ」

「それで、レイン様の何をお調べすれば良いですか?」

「本来レイン――勇者の目的は邪神の討伐になる」

「!邪神ですか!それは……」

「ああ、何もせずに復活を許せば、とんでもない事になる、だから勇者が選ばれる。勇者に選ばれた者はその力で邪神を倒すことが出来る。ただ今回は、俺の知識に無かった事も起きているから、念の為レインがどうなっているのか確認しときたい」

「分かりました…。勇者に直接手助けは致しますか?」

「いや、出来ればあまり関わりたくはないから、必要な時はお膳立てを影からしてくれるだけで良い」

「何か事情がお有りのようですが……お聞きしても?」


クラウスには話しておくか…


「前の俺は、勇者に倒される一人だ」

「!……」


流石のクラウスも驚いているな、まあ勇者に倒されるとは、そう言う事だからな。


「流石に、今は敵対する気も倒される事もしたくない。だが、万が一の為に出来れば距離を取っておきたい」

「かしこまりました」


出来れば、ゲーム通りにならない事を事を願うばかりだ。




???サイド―

「ご報告します。最近、商会に探りを入れているものがいるようです」

「何処の手の者か判明しているのか」

「いえ」

「知りすぎるようなら、対処しなさい」

「かしこまりました」

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他にも、投稿しておりますので、ちらも読んで頂ければ幸いです♪


感想も頂ければ幸いです。

これからもどうぞ宜しくお願いします。


最後まで読んでいただきありがとうございました!

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