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攻略知識が役に立たない世界でした〜悪役貴族に転生した俺は、変態体質と死亡グラフを無くしたい〜  作者: 洸夜 真琥
第二章 領地編

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54. 再会

ギルとリベルに会いに行く前に、王都に住んでいるセシリアに手紙を書いた。

こっちへ来た事を知らせとかないとな。


それから支度をして、街へ出た。


「最初はギルのところからだな」

「アルディス様、今日お会いする方は誰なんですか?」

「ああ、イーサンとエヴァンには知らなかったな、今日会う相手は、ギルとリベル。ギルは俺が懇意にしている情報屋で、リベルは王立図書館で働いている友人…だな」

「情報屋と図書館員ですか」

「アルディス様の友達…」


「二人とも悪いやつでは無いから、イーサンもエヴァンも仲良くしてくれ」

「わかりました」

「…」


イーサンとエヴァンが頷いたのをみて、そのまま歩みを進め、久しぶりの古本屋の入り口に足を踏み入れた。


「ギル、いるか?」

「ん、だれ〜?」

「俺だよ」

「ん?アルディス?ああ、帰って来てたんだっけ、ここに顔を出すの、早かったね」

「なんだ、帰って来たの知ってたのか」


相変わらず、眠そうな顔をあげたギルは帰って来た事に驚いてはいなかったが、すぐに尋ねて来た事に驚いてたようだった。


「当たり前だよ、これでも情報屋なんだから。そっちは新しい護衛?前はいなかったよね」

「ああ、領地で専属護衛になったイーサンとエヴァンだ、何かと顔を合わせるかも知れないから、紹介しとく」

「そうなんだ、じゃあ俺も自己紹介しとくよ。俺はギル、表向きは古本屋で、さっき言ったように情報屋もしてる。欲しい情報があれば、初回はアルディスの護衛って事で安くしておくよ」


ギルが話し終わると、二人ともとりあえず頷いていた。


「今日は顔見せだけなの?」

「とりあえず、顔見せもあるんだが、俺が離れている間の王都に変わりはなかったか知りたい」

「変わった事ね…まぁ、あるよ?」


そう言ったギルは指を一本立てた。

俺はギルに金貨を1枚出す。


「まいど!王都の裏で少女が一人連れ去られた」

「言い方は悪いですが、珍しくない事では?」


イーサンが口を挟む


「それだけならね、まだ続きがあるんだよ。それをこの辺でちょっと有名な盗賊が追っている」

「盗賊…」

「盗賊と少女に繋がりは?」

「盗賊は王都の裏では義賊って言われていてね、孤児を保護してるんだよ」

「盗賊が…孤児を」

「で、保護してる子供の一人が攫われたから、どうやら必死に探してるみたいだね」

「攫ったやつの目星はついてるのか?」

「少し前にうろついてる怪しい奴らがいたから、多分そいつらじゃ無いかって話だけど、正体は分かってないよ」

「そうか…ありがとう。また何かわかったら教えてくれ」

「うん良いよ、ところで今日は本買わなくて良いの?アルディスの為に仕入れといたんだよ、蔑んだ…」

「わー!!いらない!出さなくていい!じゃあまたな!」

「残念だな、また来てね〜!」


危なかった…

いきなり何を出すかと思ったら、二人には気づかれてないよな?

俺はそっとイーサンとエヴァンの様子を伺った。


「どうしました?さっき本がどうのって、買わなくて良かったんですか?」

「?」

「いや、良いんだ」


フゥ…気づかれて無かったようだ…


「さっ、次は図書館へ行くぞ」


俺は話を変えたくて、図書館へ向かって歩き出した。



王立図書館に入ると相変わらずここだけ、静かな空気が流れているようだ。


俺はリベルがいる場所を聞くと、そちらへ向かった。

何故か、リベルの方へ足を進めるたびに、心臓がドクドクとしてくる。緊張とも違う、不思議な感覚に、俺は自分で思っていたより、リベルに会うのが楽しみだったんだろうと思った。


リベルの姿が見えてくる。

最初に会った時のように、踏み台に登り本の整理をしていた。


「リベル…」


まだ振り向かない。

俺はもう少し近づいて声をかける。


「リベル」

「え?あっ!」

「!」


踏み台から落ちるリベルを、俺は急いで受け止めた。


「大丈夫か?」

「アルディス様!…帰って来たんですね」


俺の服を掴むリベルの手に力が入るのがわかった。


「ああ、約束したからな」

「おかえりなさい」


微笑むリベルを立ち上がらせると、改めてその姿を見る。少し会えなかっただけなのに、懐かしく感じてしまう。


「昨日こちらに戻って来た、今日は顔を見に来たんだ」

「会いに来てくれて嬉しいです」

「また話をしたいから、少し時間を貰えるか?」

「はい」

「では、いつものテラスで待っている」


俺は、リベルと別れていつものカフェテラスへ向かった。

テラス席に座り暫く待つと、リベルがやって来た。

俺は、コーヒーと紅茶を注文する。


「リベル、変わりはなかったか?」

「はい、アルディス様に会えなくて、少し寂しかったくらいです」

「そう言ってもらうと、会いに来た甲斐があったな」

「アルディス様から頂いた本も遺跡の本も読み終わってますよ」

「では、また今度休みの日にでも聞いて良いだろうか」

「勿論です」


リベルと話していて、前と少し違う事に気づいた。


「リベル、なんだか顔色が以前より悪いようだが、具合が悪いのか?」

「いえ…多分、最近よく寝れなくて…それで疲れが溜まっているのかも知れません」

「そうか…ならよく寝れるものを何か用意してリベルへ送ろう」

「いえ、そんな!」

「遠慮しないでくれ、リベルには笑顔でいて欲しい」

「ありがとうございます」


その後、リベルにイーサンとエヴァンを紹介したりして、次に会う約束をした後、図書館を出た。


帰り道―

「…」

「なあ、イーサン」

「はい」

「なんかエヴァン機嫌悪く無いか?」

「あー、多分リベルさんに嫉妬したんだと思います」

「嫉妬?」

「はい」

「アルディス様、なんかリベルさんの事、とても大事にしてたので…」

「そうか?」

「雰囲気が違うって言うんですかね…」

「…」


俺はエヴァンを見た、ちょっと拗ねている感じがしたので、頭を撫でておいた。

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他にも、投稿しておりますので、ちらも読んで頂ければ幸いです♪


感想も頂ければ幸いです。

これからもどうぞ宜しくお願いします。


最後まで読んでいただきありがとうございました!

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