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攻略知識が役に立たない世界でした〜悪役貴族に転生した俺は、変態体質と死亡グラフを無くしたい〜  作者: 洸夜 真琥
第二章 領地編

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第五十話 収穫祭と子供達

今日で収穫祭も三日目だ、今日はセシリアには子供達の手伝いをするから、一緒に回れない事を謝り、あまり一人で出歩かないように言い含めて来た。

今日は多分屋敷にいるだろう…。

出来れば今日だけは、祭りに来てほしくないんだ。


何故なら、現在俺は子供達と合流して、出し物をするステージの裏側の待機場所にいる。

俺が手伝うのは、子供達の劇で、背景効果なんかを魔法で出す役割などだ。

え?それだけなら別にセシリアに見られても良いだろうって?

それだけならな…などって言ったろ。

俺も劇に登場する事になっているんだ…


「次は子供達の劇になります!次の方どうぞ〜」


司会から、呼ばれて子供達が、出て行く。

子供達の劇は、勇者と仲間が、悪者に攫われたお姫様を助ける良くある劇で、敵の魔王にエヴァン、馬の役にイーサンが駆り出されている。


「わはは、姫はもらっていく」


エヴァンの魔王はかなり棒読みのセリフだが、無表情での棒読みはちょっと怖い。

イーサンは中々に上手いな、馬だけに…

いかん、この後の事を考えたら、変な事を言ってしまった…。

俺はシーンに合わせて、魔法を使って行く。

魔法の演出があるたびに、会場から歓声が上がる。

そろそろか…

ついに俺が登場する場面になった。

俺は覚悟を決めてステージに出た…


「勇者様、お待ちしていました!」


俺が出ると客席がざわついた。

みんな一瞬ポカンとした顔になる、その後


「誰だあの美女!?」

「すごい綺麗ね!」

「あんな綺麗な人この街にいたかしら?」

「ママ〜綺麗なお姫様〜!」


客席の声が聞こえて来る…

そう俺は、攫われた姫役なんだよ!


あの日、子供達に出し物の相談を受けた際に、劇はどうかという話になった、そこでなら俺が、魔法で迫力を出してやるって話になり、ついでにそばにいたイーサンとエヴァンに敵役などしてもらう事になったんだが、俺が魔法の裏方ではつまらないと子供達が言い出して、何故かお姫様役になってしまった。

ちなみに、二人いた女の子はお姫様ではなく、魔法使いと魔法剣士を選んだ…。


「勇者様、これで魔王を倒してください」


俺が、勇者に聖なる剣を渡していると、客席から声がした。


「え!?え!アルディス様!?」


名前を呼ばれて、そちらを見ると、屋敷にいるはずのセシリアが侍女と一緒に、こちらを見ていた…

終わった…


「え、今アルディス様って聞こえなかった?」

「あそこにいる人が、舞台のお姫様をアルディス様って言ってたよな」

「あれって、アルディスの婚約者のセシリア様だろ?じゃあ、マジであのお姫様って…」

「「「え〜!!」」」


一気に会場がどよめき始めたが、俺はなんとかそのまま演技を続け、無事に劇は終了した。

最後の挨拶の時に、盛大な拍手をもらった俺は、引き攣りながらも、ニッコリと微笑んで見せた。

客席にいる数人の男の顔が赤くなったのは気のせいだと思っておく…。


ステージ裏に戻ると俺は急いで女装を解いた。そこへ双子と子供達が声をかけて来た。


「アルディス様、お疲れ様でした」

「もうお姫様やめたの〜?」

「もったいなーい!」

「流石にちょっとな」


俺は苦笑いで答える。


「アルディス様!劇出てくれてありがとう!」

「すごく楽しかった!」

「ああ、みんなも上手にやれていたな」

「優勝出来るかなぁ〜」


色々と話していると、最後の組が終わり、結果発表になった。

結論から言うと、俺達は優勝しなかったがそれでも三位だった。子供達も残念がったが、3位のクッキー詰め合わせに満足したようだ。


「みんな頑張ったからな、この後好きなものを俺が奢ってやろう!」

「「「「やった〜!」」」」

「イーサンとエヴァンもご苦労だったな、お前達も好きなもの食べて良いぞ」

「「ありがとうございます」」


その後、俺達は屋台を周って行った。

途中、劇を見ていた人に声を掛けられる事もあった。今までだったら、気軽に声なんてかけてもらえなかったのにな。

まぁ、中には俺を見て顔を赤くするヤツもいたが…


夕方になり、子供達と解散して、帰路に着く。


「はぁ…」

「どうしたんですか?」

「見られた…セシリアに…」 

「あ〜」

「アルディス様、綺麗」

「確かに、そこら辺の女性に負けてませんでしたね、むしろ、勝ってる?滅多に見れない美女っぷり…辺な扉を開きかけた奴らもいたみたいですね」


俺はイーサンの言葉を聞いて、体がゾワッとした。


「やめろ、思い出したくない、だからセシリアには今日は、屋敷にいてくれって言っておいたのに」


その後、屋敷に着いた俺を出迎えたセシリアは、顔を赤くして、チラチラと俺の方を見ていた。

他にも、セシリア付きの侍女とコソコソと話しているのを見かけるようになった。


「セシリア様…アリです…」

「ええ…もう一度…」


ゾク…最近嫌な予感がするんだが…


明日はもう最終日か…

よろしければ是非、ブックマーク、評価をお願いいたします!


他にも、短編なども書いておりますので、ちらも読んで頂ければ幸いです♪


感想も頂ければ幸いです。

これからもどうぞ宜しくお願いします。


最後まで読んでいただきありがとうございました!

少しでも楽しんでいただけたなら嬉しいです!

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