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攻略知識が役に立たない世界でした〜悪役貴族に転生した俺は、変態体質と死亡グラフを無くしたい〜  作者: 洸夜 真琥
第二章 領地編

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第四十五話 幻影の魔道具

一人の侍女が、一通の手紙を大事そうに手に持ち、少し急足になりながら、部屋の前にたどり着くと中の人物へ声をかけた。


「セシリア様、失礼致します。アルディス様からお手紙が届きました」

「まあ!アルディスさまから!」


手紙を受け取ったセシリアはかなり嬉しそうに、手紙を読み始める。


「…嬉しい!お父様と相談しなくっちゃ!」

「アルディス様は何と書いて来られたのですか?」

「アルディス様の領地である収穫祭に、一緒に参加しませんかって、お誘いの手紙だったの!」

「それは良かったですね!最近はアルディス様も本当にセシリア様を大切になさって、お二人仲良くされていて安心いたしました」

「わ、私、お父様とお母様に収穫祭に参加したいって伝えてくるわね!」


侍女が言った言葉に照れてしまった様で、セシリアは顔を赤くして、部屋を出て行った。

その後ろ姿を侍女は微笑ましそうに見送った。


「やっとセシリア様の恋も報われますね」

―――



領地が、収穫祭に向けて少しずつ動き出した。

セシリアからの了承の返事が返って来た。

一緒にお祭りに参加出来る事をとても楽しみにしていると書いてあった。今までの事を取り戻せるように、たくさん楽しんでもらえたら良いんだが…。


「アルディス様、失礼します」

「クラウスか、どうした」

「はい、例のアミュレットの件ですが、どうやらとある村で、使用されるお守りの様です」

「どこの民族なんだ?」

「はい、この領地から離れたこの辺りに住む小さな村の様ですね」


クラウスが地図を広げて、指をさしたのは、領地から南に向かった先にある山岳地帯だった。


「ここか、少し遠いな…誰か調査に向かわせられるか?」

「はい、まずは数名を調査に向かわせます」

「何かわかれば良いんだが…」

「それと、魔道具について、ノア様がお呼びになっています」

「ノアが?もしかして、もう出来たのか?わかった今から行く」


領地に来てから、ノアは研究所の一室をいつの間にか占領していた…。

俺はノアのいる部屋へと着くと、遠慮なく中へ入っていく。外から声をかけても無駄なことはわかっているからな。


「ノア!来たぞ!話があるそうだな」

「こっちだ」


扉から少し奥へ進んだ先にある、作業台にノアはいた。


「もしかして、魔道具完成したのか?」

「ああ」

「で、どんな感じに仕上がったんだ?」

「これだ。本来、サンショウウオとは、周りの色と似た色を纏い生活している、しかし!この魔石のオオサンショウウオは目立った外見だった!ではどうやって気づかれないようにしていたのか!それはこの魔石が証明してくれた!この魔石にはオオサンショウウオの魔力が残っていた。そして解析した結果、その魔力は幻影魔法だったのだ!周囲の景色を自身へ映し出し、背景に溶け込むことで姿を見えにくくしていたんだ!そして今回その魔石の魔力を使う事で、己の姿を見えにくくする幻影を纏う魔道具を作ることに成功したのだ!!…はぁはぁ」


…ノア、凄いテンションだな、普段話さないのにそんなに一気に話すから、息切れなんてして…まぁ、要はステルス機能だな。見えなくなる…か、それならいくらでも使いようはありそうだな。


さらに質問しようとノアを見ると、まだ息を整えている…。

ノアが回復するまで、出来上がった魔道具を観察する。

見た目は、懐中時計をもとにしたんだろうと思わせる見た目、ただし、魔石を中央にしてその周りに複雑に魔法陣の様なものが描かれている。

チラリとノアを見ると大分落ち着いたようだ。


「使い方は?」

「魔力を流せ」

「こうか?」


俺は魔道具に魔力を流した。

すると、魔道具からカチリと音がして自分を別の魔力が覆うのがわかった。


「おお!なんか変な感じだな!オレはどう見える!?」

「ほとんど分からない」


ノアは俺のいたあたりをグルリと回って観察をすると今度は、体に触れてくる。ノアからは見えていない為、ノアは容赦なくどこでも触り始める。俺は慌ててノアを止める。


「ちょっと待て!気になるのは分かるが、触りすぎた!変なとこまで触ろうとしてたぞ!」

「見えないからしょうがない」

「ちなみに、これはどのくらい効果が続くんだ?」

「魔道具を見ろ」


ノアに言われて、魔道具を見ると、時計の秒針のようなものが浮かび上がって針が動いているのが分かる。

どうやらこの針が一周するまでのようだ。


「一周は40分程度だ」

「分かった、自分で解除も出来るのか?」

「出来る」


その後、ノアにあれこれ使い方を聞いたり、使い道を考えたり、ノアにも使ってもらい、俺が見え方を観察したりしていたら、気づけばだいぶ時間が経っていた。


「ノア、ありがとう良いものを作ってくれて」

「面白かったから良い」


俺はノアから魔道具を受け取り、屋敷の方へ戻ることにした。

帰り際に、ノアに助言をしといた。


「そろそろ片付けないとクラウスに小言をもらうぞ」

「…わかっている」

よろしければ是非、ブックマーク、評価をお願いいたします!


他にも、短編なども書いておりますので、ちらも読んで頂ければ幸いです♪


感想も頂ければ幸いです。

これからもどうぞ宜しくお願いします。


最後まで読んでいただきありがとうございました!

少しでも楽しんでいただけたなら嬉しいです!

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