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攻略知識が役に立たない世界でした〜悪役貴族に転生した俺は、変態体質と死亡グラフを無くしたい〜  作者: 洸夜 真琥
第二章 領地編

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第四十三話 繋いだ奇跡

今俺達は岸で、火を囲んでいる…誰も話せる精神状態じゃないんだろう…

あんな事があったんだから、当然だ…




――あの時


俺がフォルスを助けるために考えを巡らせているところに、ノアが近づいてきた。


「鱗を出せ」

「え?」

「ニクセに貰った鱗だ!」

「これか?」


ノアが鱗を出せと言うから、出して見る。


「そうか!ニクセに頼むのか!いずれ必要な時にと思ってたが、フォルスの命には変えられない!」

「「アルディス様!」」


俺は迷う事なく鱗を割ってニクセを呼んだ!


「あら〜アルディスもう使っちゃったの?」

「ニクセ!早くフォルスを助けてくれ!水の中で動けないんだ!」

「何ですって!!早く言いなさいよ!フォルス!今すぐワタシが助けてあげるわ!」


そう言うと、ニクセは水の中へ消えて行った…。


「…間に合ってくれ!」

「フォルス…」

「団長…」


俺達が祈る様な想いで川を見つめていると、突然目の前の川が大きく波打ち、勢いよく水しぶきと共に人影が現れた。


「「!」」

「フォルス!」

「団長!無事ですか!?」

「フォルス!だいじょ…ぶ…ですか?」


水の中から現れたのは…

ニクセに横抱きにされたフォルスだった。


「もう!次はワタシがフォルスに抱っこしてもらうんだからね!」


俺達はニクセからフォルスを受け取り、焚き火の横に寝かせる。フォルスの事はクラウスとセランに任せて俺はニクセに向き合う。


「ニクセ、フォルスを助けてくれてありがとう」

「フォルスの為だもの、当然じゃないの!でも何であんな事になってるのよ」

「この前、ニクセが言ってた川と湖を繋ぐ岩を元に戻しに来たんだ」


俺は、これまでの事をニクセにはなした。


「はぁ〜…まぁ、わたしが岩を戻してって言ったのよね。悪かったわ、せっかくあげた鱗もすぐ使わせちゃって」

「いや、フォルスの命に比べたらな」

「もう!これじゃワタシの為に使わせた様なものじゃ無いの!ほら!アンタには今度はコレをあげるから大事にするのよ!それに出血大サービスよ!アンタにも加護(小)をあげるわ!」

「え、いや…」


問答無用で加護を貰った。

ただ俺には額へのキスは無かった。


「加護って額に口付けするんじゃ無いのか?」

「ああ、別にしなくても出来るわよ」

「じゃあ、フォルスにしたのは…」

「ウフ♡」

「じゃあ!岩の事ありがとね〜!」


ニクセは投げキッスをしながら消えて行った。


「フォルス大丈夫か!」

「アルディス様、俺は大丈夫です。今は後ちょっと遅かったらと思うとゾッとしますがね!」


フォルスが苦笑いを浮かべながら、答えてくる。


「全くもう、貴方と言う人は…人を何処まで心配させれば良いんですか!」

「悪かったよ!でも無事だったんだから良いじゃねえか!」

「無事だったのはアルディス様が、大事な鱗を使って精霊を呼んでくれたからでしょう!」

「あ!そうだアルディス様!本当にすみません、せっかく貰っていた大事な鱗を俺につかわせちまうなんて…」

「いや、あの時はアレが正解だった。使わずにフォルスを失う方が耐えられなかった。鱗は代わりに別のを貰ったし、今回は俺にも加護が付いたぞ」

「アルディス様にも加護が?じゃあアレに口付けを…」

「いや、俺は貰ってない」

「え?」

「しなくても出来るそうだ…」

「「「…」」」

「あー!もう疲れた!」


フォルスはそう言うと、焚き火側で仰向けに倒れた。


「すみません、ちょっと休憩させて下さい」

「ああ、しっかり休んでくれ、足は大丈夫か?」

「あ!忘れてた…何とも無いですね」

「多分、ニクセが治してくれたんだろうな」

「…感謝しときます」


すごい複雑そうにしてるな…。


「ところで、フォルス…」

「セラン…何だよもう小言は聞きたくねぇ」

「違います。貴方、随分と強れつ…んっ、変わっ、特殊な精霊の加護を貰ったのですね」

「……」

(((強烈…変わった…本当だけど!)))

「通りで…、精霊の加護を貰ったにしてはあまり嬉しそうにしないと思っていたんですよ」

「俺だって精霊がまさかアレとは思わねえだろう!」

「…精々加護を失わない様に頑張って下さい」

「何をどう頑張るんだよ!?」


フォルスが無事で、セランも何時も通りに戻ったな。


「ノア、さっきはありがとう。俺も焦っていて頭が回らなかった様だ。ノアがいてくれて助かった」

「別に良い。代わりに良いものが見れた」

「屋敷に戻った後で、ノアの質問にも研究にもしっかりと付き合う」

「ああ」


その後は、皆どっと疲れたのか、焚き火を囲みながらしばらく黙っていた。

俺達は、俺の魔力やフォルスが色々回復するのを、クラウスが入れてくれた紅茶を飲みながら待った。



屋敷への帰り道―

帰る途中にフォルスが何かを思い出した様に俺を呼び止めた。


「あ!忘れてた!アルディス様!コレ…水中にいる時に見つけたんです」


それは川底にあるには不自然なアミュレットだった。

よろしければ是非、ブックマーク、評価をお願いいたします!


他にも、短編なども書いておりますので、ちらも読んで頂ければ幸いです♪


感想も頂ければ幸いです。

これからもどうぞ宜しくお願いします。


最後まで読んでいただきありがとうございました!

少しでも楽しんでいただけたなら嬉しいです!

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