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攻略知識が役に立たない世界でした〜悪役貴族に転生した俺は、変態体質と死亡グラフを無くしたい〜  作者: 洸夜 真琥
第二章 領地編

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第四十話 山奥の湖(後編)

休憩を終えてその後何事も無く、湖に着いた俺達。

湖なとても澄んでいて、周りは花畑になっている。


「綺麗…」

「凄く綺麗な場所ですね〜、妖精とかいそうですね!」

「イーサン惜しいな、ここには精霊が出る」

「え!精霊ってあの?!」

「精霊ですか…今は御伽話の様な物で、殆ど姿を見ることはないと言いますが」

「精霊って、御伽話ではめっちゃ綺麗な女の人なんですよね!実際に見れるなんて嬉しいです!」


イーサンの言葉は敢えて触れずにそのまま説明をする。


「今から、このヒレを湖に入れる。後は見てればわかる…フォルス、ちょっと俺の横に来てくれて」

「はい、何ですか?」

「これを湖に入れてた後も必ず、俺の横にいてくれ」

「?危険な事が起こるって事ですか?」


フォルスがちょっと警戒して、剣に手をかける。


「いや、危険なことは()()()何もない」

「?わかりました」

「後、剣は抜くなよ」


フォルスは剣から手を離して俺の横に立った。


俺には何も無いんだ…俺には…

しかし、この後起こる事を知っている。

そして、フォルスが条件にピッタリな事も。


俺はフォルスをチラッと見た後に、湖にヒレをそっと沈めた。


………。

湖の表面がポコポコと泡が浮かびやがて、大きな水しぶきと共に、神々しい光を纏った"何か"が現れる


「「「おお!」」」


「あの悪食を倒してくれたのはだ〜れ〜?」


野太い声が響く…。


「「え!?」」

「え?え?精…霊?」

「……強そう?」

「美女は…え?」


そう、この湖の精霊はマッチョなオネエ系なのだ…。

イーサンよ…夢を壊して悪かったな。

俺もゲームで最初に見た時はショックだったさ、その後の攻略サイトで知ったんだ、好みもな…。


俺はみんなの反応を無視して精霊に話しかける。


「精霊よ、湖の厄介者は俺、アルディスが退治した。これで安心して暮らせるだろうか?」

「あら、貴方が退治してくれたのね!名前はアルディスって言うの?あら!ちょとイケメンじゃないないの!」

「それで、安心して暮らせるだろうか?」


俺は聞こえないフリをしてもう一度問いかけた。


「ああ!そうそう、あの悪食の野郎…んっ、悪食の子がね、私の大事なお友達を食べ回って困ってたのよ!」


「「「野郎って…しかも言い直した」」」


「貴方が、倒してくれて本当に助かったわ!お礼にこれをあ・げ・る♡」


ウィンク付きで精霊が透明の鱗を渡してきた。


「これを砕いて、私の名を呼べば、一度だけ力を貸してあげるわ。私の事はニクセってよんでねぇ♡」

「ありがとうございます。ではこれで失礼します」

「…」

「ねぇ」

「ねぇってば、ちょっと。貴方よ貴方、アルディスの隣のあなたよ」

「俺ですか」

「な・ま・え♡教えて頂戴」


フォルスは引き攣った顔のまま名前を教える。

チラチラ俺を見るんじゃない。


「フォルス♡ね!覚えたわ!貴方、私のちょ〜好みよ!性格も中々良さそうだし!」

「あ、ありがとう、ございます?」

「決めたわ!特別に私の加護をあ・げ・る♡」


フォルスが言葉を発する前に、精霊がフォルスの顔を掴むと問答無用で、おでこにキスを贈った。


そう、これは精霊の贈り物イベントなんだ。

ゲーム上で、精霊が気に入った人を連れている(本人でも可)場合に発生するイベントだ。

ここの精霊はちょっと特殊なタイプで、あの見た目で、フォルスみたいなのがタイプなんだ。

フォルスを連れていけば、必ず貰えると思っていた。


フォルスを見ると、鳥肌を立てながら、石像のように固まっていた…

イーサンとエヴァン達もちょっと青ざめて、固まって居る。


「あら〜嬉しすぎて固まっちゃったの〜可愛い!」


フォルスに反応はない…

俺は空気を変えるために気になっていた事を質問をする事にした。


「あ!そうそう!ニクセ様、悪食が湖から川に来た理由知ってますか?」

「「「話題変えた…」」」

「あ、様は要らないわよ!貴方達は特別♡普通にお話ししてね♡で、理由だっけ?勿論、知ってるわよ!湖の中にね、川に繋がる横穴があったんだけど〜、昔っから川側から岩が塞いでて、通れないようになってたのよ。それがある日気づいたら岩がなくなってたのよ。え?私は気づかなかったのかって?ちょ〜っとねお昼寝をしてたから分かんないのよね〜、出来れば戻しといて欲しいんだけど」


ニクセが湖と川が繋がった理由を話してくれた。

川側の岩か…


「わかった、岩は調べて戻しておく」

「よろしくねぇ〜!それじゃね!フォルスもいつでも会いに来てね♡」


ニクセは投げキッスを飛ばして泉に消えていった…


「川側の岩か、後で調べておいて…れ。何だ?みんなこっちを見て」


振り向くと皆んなが何か言いたげにこっちを見ていた。


「…いや、アルディス様よく平気で話してましたよね」

「「「衝撃が強すぎて…」」」

「筋肉精霊…」

「アルディス様、先程の精霊が一般的なのでしょうか?」

「アレは特殊だ…」

「そうですか…何はともあれ、貴重な体験をさせて頂きました」


「団長〜!大丈夫ですか!?団長!!」

「は!!俺は何を!」


やっとフォルスが復活したらしい。


「筋肉のゴツイ男?女?の顔が迫ってきた気がするんだが!?」

「気のせいじゃないぞ、フォルスは精霊から加護を貰ったんだよ。良かったな、これでフォルスは滅多にいない精霊の加護持ちだ」


思い出したのか、ちょっと顔色が青くなったフォルスだが、加護持ちの言葉に持ち直したようだ。


「加護はの内容は、怪我の治りが早いのと、力が上昇しているはずだ。詳しくは屋敷に帰ってから確認してくれ」

「わかりました」

「では皆んな屋敷に帰ろうか!」

「「「はい!」」」


俺達は湖を後にした―


帰り道…


「アルディス様」

「何だ?」


フォルスが真剣な顔で話しかけてくる。


「知ってたでしょう…」

「何のことだ?」

「…」


あー今日は、濃い一日だったな…

よろしければ是非、ブックマーク、評価をお願いいたします!

感想も頂ければ幸いです。

これからもどうぞ宜しくお願いします。


短編も書いていますので、良かったらそちらも読んでいただけたら幸いです!


最後まで読んでいただきありがとうございました!

少しでも楽しんでいただけたなら嬉しいです!

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