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攻略知識が役に立たない世界でした〜悪役貴族に転生した俺は、変態体質と死亡グラフを無くしたい〜  作者: 洸夜 真琥
第一章 ゲームにはない世界

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第二十九話 遺跡への手掛かり

夜会で手に入れた薬の調査を、ノアにも頼もうと思い、研究所へ向かった。


今回も散らかってそうだけど、クラウスもよく注意してるみたいだし、以前よりは大丈夫だろう…

俺はドアを開けて研究室に入った。


「ノア!いるか?」


返事がない…奥の方で音がするから多分いるんだろう。

俺は音のする方へ向かった。


「ノア?」

「…アルディス」

「何やってるんだ?」

「君が見せてくれた混合魔法を、何か別のものでも試せないか実験していた」

「成果はあったか?」

「いや、それぞれ違う属性武器を手に持ち同時に発動させみたんだか、君の様に混ざり合う事はなかった」

「そうか、やはり特殊な条件が必要なのかもしれないな…。そう言えば、混合魔法について書いてある魔導書を見つけたんだが」

「なに!!本当か!?今持っているのか!?内容を知りたい!見せてくれ!どこにある!」

「近い!近い!分かったから、ちょっと離れて!話を聞いてくれ!」


俺は手でノアの顔を押し返す…

ノアが少し離れたので続きを話す。


「見つかったのは上巻で、しかも古代文字で書いてあった。読める人に頼んで、内容を教えてもらったんだが、肝心の使用条件等が、下巻に書かれてるみたいだって事で、今探しているところなんだよ。見つかればノアにも知らせる」

「……わかった。見つけたら必ず教えてくれ」


「後、今日はそれとは別にノアに頼みたい事があってきたんだ」

「…なんだ」


あっ、面倒くさそうな顔に戻った…


「実は、あるところから手に入れた薬なんだが、瓶と中の薬に特殊な魔法が使われている様なんだ、それを調べて欲しくてな」

「特殊な魔法?貸してみろ」


特殊な魔法と言う言葉で、すぐにやる気になったな…

凄い勢いで魔法薬を取られた…


「この薬、瓶を通して解析した時と、中の液体だけをみた時に解析結果が違う様なんだ」


俺がそう言うと、ノアは、試験管に中身を少し移して改めて瓶と液体を見始めた。


「侯爵家お抱えの解析チームでも、ある程度は分かったんだかもう一つ、何かある様でな、それが何かが分から無かった。だが、ノアなら何か思いつくかと思っってな。暫く預けておくから調べてみてくれ」


俺の話を聞いてるのかいないのか、ノアはもう薬に組み込んである魔法に夢中になっていたので、俺はそのまま、そっと研究所を出た。


ちなみに、ノアの研究室はかなり散らかっていた…

多分後からクラウスがすごい顔をして掃除をするんだろうな…



ノアに薬の事は頼んだし、魔導書の事をギルにも聞きに行ってみるか。

ギルの古本屋へ行くのはだいぶ慣れたな。この辺り、ちょっと怪しい店が多いんだよな。今度、ちょっと散策してみても面白いかも知れない…


ギルの店に着いたので、中に入ると、相変わらずギルは奥のカウターに眠そうな顔で座っていた。


「やあギル」

「君か…どうしたんだい」

「この間買った魔導書について聞きたいんだが…」

「魔導書…ああこの間の古代文字のやつね。どう中身は読めたの?」

「あぁ、古代文字を読める友人に見てもらった」

「へぇ、古代文字を読める友人ね、それって王立図書館の可愛い司書さんでしょ」

「なんで知ってるんだ?」

「俺は情報屋だよ?それにあのアルディス侯爵が、可愛い司書さんと一緒に街を歩いてるなんて、噂になるに決まってるじゃないか、色んな意味で」


「嫌な予感しかしないんだが…」


ギルが色んな意味での後にニヤリとしたのを見て、絶対ろくな噂じゃないと思ったが、やはり気になるので、聞いてみる…


「う、噂ってどんなのだ?」

「こんな感じだよ、『あんなに、人に冷たいアルディス侯爵が、可愛いと有名な司書さんと笑顔で街を歩いている。実は侯爵はそっちの人だったんじゃないのか?だから婚約者に冷たかったんじゃないか』とかね」


ぐっ!…やっぱり聞かなきゃ良かった!

確かにリベルはの見た目は可愛いし、話しも楽しかった!だからってそれはないだろう…

どう転んでも変態の汚名からは逃げられないのか!?


「まぁ、冗談はさておき、魔導書の事だったね」

「冗談だったのか…」

「え、噂は本当だよ?」

「……もうその話はいい。…本題に入る、あの魔導書実は上巻と下巻のセットだったんだ、で、下巻が欲しいんだがここにあったりしないか?」

「え、そうなんだ?うーん、残念ながら下巻は置いてないよ、手に入れた時あれ一冊だけだったし、俺もまさか下巻があるとは思わなかったしね」

「…そうか。…どうやって上巻を入手したか聞いてもいいか?」

「そうだねぇ、これも一応情報だから、買ってもらわないとね」

「わかった、今度はいくらだ?」

「うーん、銀貨五枚で、いいよ」

「今回は安いんだな」

「魔導書は珍しい物だったんだけど、何しろ入手方法が本当にたまたまだったからね、とある考古学者が情報料を払えなくて、たまたま持ってた魔導書で払ったんだよ」

「その考古学者ってどこの誰か分かるか?」

「基本的に、情報を買う人の身元はあんまり調べないんだけど、その人は自分で、今どっかの新しく発見した遺跡を調査してるって言ってたよ。確か、ここ1、2年で発見された遺跡の事じゃないかな?」

「…遺跡か。わかった、ありがとう。後はこちらでも調べてみる事にする」

「うん、アルディスならいつでもいいよ」


「そう言えば、この間何処かへ付き合えとか言ってたが、どうするだ?社交シーズンが終わったら、俺は一度領地へ行くから暫く付き合えないぞ」

「ああ、そうだったね、なら今度の『風の日』にでも付き合ってよ」

「次の『風の日』だな、当日こちらに出向く」

「わかった待ってるよ」


古本屋を出ると、先ほどのギルが言っていた事を思い出す。

…考古学者…新しい遺跡…リベルが言っていた遺跡の話が頭を過ぎる。

まだ断定したわけじょないが、引っかかるな。

戻ったらクラウスに調べてもらうか…


最近クラウスに頼んでばっかりだな…大丈夫かな…

……戻ったら、たまにはクラウスにも休みを取らせるか。


そう思いながら、俺は屋敷への帰路についた。


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これからもどうぞ宜しくお願いします。


最後まで読んでいただきありがとうございました!

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