第二十二話 魔法研究所、完成!
今日はクラウスから、ノア用の研究所が完成したと報告を受けた。
そこで早速、完成した研究所を見に行くことにした。
研究所に到着すると、入り口には、ノアも来ていた。
クラウスが知らせてくれたんだろう。
相変わらず、やる気無さそうだな。
「ノア久しぶりだな」
「あぁ」
「今日は、一緒に設備や問題箇所がないかなどの確認をしてくれ」
「わかった」
ノアと俺は早速中に入る。
中はなかり広く、設備も揃っているように見える。
「俺も初めて入ったが、結構色々揃っているな。どうだ?ノ…ア?」
振り向くと、ノアは部屋のあちこちを凄い速さで何か呟きながら確認して回っていた。
よく聞くと、設備の感想の様だ。
「あぁ!!なんて事だ!!どれも最新の設備!これは!?最新の魔力測定器!こっちは実験室が二つ!?防爆設備!?これならいくらでも爆…!もう何度爆発させても苦情は来な…!」
早口だし……一部不穏な言葉も聞こえたが。
気に入ってもらえた様だな。
「大丈夫か?もし足りないものがあれば後で連絡してくれ」
「ああ!ありがとう」
興奮しているノアに、背後からクラウスが近づいてきた。あ、なんか…予想つくんだが。
「ノア様…」
ビクッ!
「研究を存分にして頂くのは良いのですが、くれぐれも前のお住まいの様にはされませんよう、片付けの方もお願いします。」
「……」
「お願いします」
「……」
「……」
「……善処する」
…クラウスの圧凄いな。
ノアの研究所を確認した後、俺は次にリベルに会う時のため、少し珍しい本を手に入れておこうと思った。
珍しい本か…。本といえばギルの所も本屋だな、情報屋だけあって、珍しい本を持ってそうだし、若しくは、本についての情報があるかもしれない。
ちょっと行ってみるか。
「クラウス、ちょっとギルのところへ出かけてくる」
「かしこまりました」
王都の裏通りにある、古書店まで来た俺は、ギルに声をかけながら入って行く。
「ギルいるか?」
「久しぶりだねアルディス」
「ああ、先日の招待状はありがとう」
「役にたった?」
「かなり」
「そう、良かったよ。師匠も楽しかったってさ。今日はどうしたの?情報?」
「いや、どちらかと言うと、本を探している。少し珍しい本があれば買いたいんだが」
「珍しい本ね…。うーん、そうだねぇ」
ギルも悩んでるな、やっぱり置いてないのか?
「あ!これなんかどう?」
そう言って裏から一冊の少し古い本を出してきた。
ちょっと表紙が掠れているのでタイトルが読みづらい。
「これ、だいぶ前に手に入れたんだけど、魔導書みたいなんだよね。ただ文字は古代文字っぽくてね。俺もたまたま手に入れたんだ」
古代文字か…リベルなら読めるだろう。
「古代文字でも大丈夫だ。幾らだ?」
「そうだね、だいぶ珍しいし金貨5枚って言いたいところだけど、アルディスとは仲良くやっていきたいから、金貨3枚と何か面白い話しとかでどうかな?」
「分かった。それで良い」
「決まりだね!まいど!」
「それと、アルディスが来た時用に本を用意しといたんだけど」
「なんだ?」
『王都名物・果物を使ったスイーツ特集』
『令嬢から蔑まれる為に出来ること』
「いやいや、片方はどう見てもおかしいだろ!要らないから!」
「喜ぶかと思って?買う?」
「買うよ!スイーツの方だけな!」
「あ、こっちは買わないんだ。残念」
ふう…なんか疲れたな…。
まぁ、これで次にリベルに会う時に本を渡せるな。
俺はギルから買った本を抱えて屋敷に戻った。
ちなみに面白い話だが、セシリアとの公園での出来事を語った。ギルもセシリアの弁当の量とセシリアが殆ど食べていた事には驚いていたが、後半は俺の惚気話しになり、ギルにはちょっと嫌そうな顔をされた。
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