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惑星ガイアのものがたり  作者: Tossy
はじまりのものがたり2
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177.共通通帳

アイルの物理研究室は、ミケルさんという助教が入って、二人でOSの改良を始めたみたいだ。

集積回路の図面を作成するためにCADとCAMを作ると言っていた。


CADを作るのには、今の画像処理の方法だと毎回描画用のサブルーチンを組まなきゃならないから非効率らしい。

OSにベクターデータの描画APIを作るとか何とか言っていた。


ふむ。

全く理解不能だな。


ちなみに、今回手助けでやってきた文官の人達は助教として採用している。

王宮の職位で言うと主任という職位に当るらしい。

給与もそれに合わせていると聞いた。

ここにやってきた文官の人達は、その主任になる少し手前ぐらいだったらしいね。

昇給したって喜んでいるらしい。


これは准教授達から聞いた話だ。


化学研究室ってのを作ってたら、私のところにもアイルのところみたいに助教が入ってきたのかも知れない。そう思うと少し残念な気がした。

だって、研究室の人数が増えてどこも楽しそうにやってるからなぁ。

私はメリッサさんとナタリアさんと三人だけだから。

あっ、馴染みの騎士さん達は居るんだよ。ニカンドルさんは何時も私の傍に居るしね。


ただね。化学研究室なんて作ったとして何をするかってのが難しんだよね。前世の物理学科には物理研究室ってのがあって量子論とか相対論とかやってたけど……化学科にはそういったものが無かったからね。想像出来なかった。

物理と化学の性質の違いなのかも知れない。物理は基礎理論を突き詰めるところがあるけど、化学って応用科学的なところがあるからな。


私は気が向いた時に研究室を廻って相談に乗るというのが仕事になってる。


まったりと暇なのが一番だよ。


一応、単結晶ケイ素ウェハー表面に集積回路を作る検討は化学研究所の研究室でバックアップしてあげることにした。


フォトレジストや露光、エッチングや表面酸化、CVDの結晶成長等々。突き詰めると全部化学的な処理だからね。


フォトレジストの合成や露光は天然物研究室で、エッチングや表面酸化のプロセスは石炭化学研究室で、CVDによる結晶成長や基板の洗浄などは無機化学研究室で対応してもらうことにした。

都度、分析化学研究室でプロセスの解析を手伝う。


対応してもらうことになった主要な研究室は、他の研究室より人数が多いから都合が良かった。


始めるのに当って、関係する准教授と助教達を集めて説明をした。

アイルとミケルさんにはコンピューターを持ち込んで立ち合ってもらった。


これは何を作るための作業なのかを説明するために、コンピューターの概要をアイルに説明してもらった。


「コンピューターというのは、人の知的な生産性を上げたり、複雑な計算や、高速の制御を行なうことが出来る道具です。

……

CPUという半導体の部品ではニーモニックに従った演算を行なって処理を進めます。

……

メモリーは現状はフリップフロップを使った記憶ユニットです。追い追いはDRAM回路にしてCMOS技術を応用した低消費電力のものに変える心算です。

……

これらを実現するためには、ケイ素のPN接合を作ることが重要で……」


「アイル!ストップ。」


アイルにコンピューターの説明をさせてからと思ってたんだけど、あまりの説明内容に途中で止めてもらった。


集まってもらった人達は唖然としている。


なんでそんな説明になるのよ……。


コンピューターの概要説明に、演算回路やメモリーの動作原理なんて要らないでしょ。

その上、私でさえ知っているかどうか怪しい用語を使って説明してる。

誰にも解る訳無いじゃない。


「ミケルさん。コンピューターの概要だけで良いので説明してもらえません?」


「えっ、オレがですか?」


「ええ。ミケルさんが理解している範囲で良いので、というよりミケルさんが理解している概要を説明してください。」


ミケルさんの説明は分かり易かった。

用途や出来る事を中心に、それを実現する為に半導体で出来ている回路が必要だという内容だった。


質問が沢山出た。

皆興味を持ったみたいだ。


「報告書を書いたり過去の資料を保管したりをその道具で出来るんですか?」

「物理研究室ではそんな事をしていたんですか?それが分かっていたら配属先に希望したかも知れない。それで、それを作るのに何をするんですか?」

「ケイ素ウェハーの表面に加工する方法を検討するんですね。具体的には?」


明らかに物理研究室への印象が変わった。

アイル。あんた、どんだけコミュ症だったのよ。


半導体製造プロセスの説明は私がした。

アイルに任せるとどうなるか分からない。


折角だから持ち込んでいたコンピューターに適当な文書を入力してプリントしてもらった。

皆一様に驚いていた。


それを知っている人も何人か居た。ミケルさんとは知り合いみたいだ。

イルデさんとアンゲルさんとマラッカさん。

ミケルさんとは同じグループだったと言っていた。

そう言えば、物理研究室を希望した人はミケルさんと同じグループの人だったな。


それから当面の作業内容を詰めていった。

アイルには成る可く話をさせないようにした。混乱するだけだからね。

ミケルさんが固体物理学の説明をして何故そのプロセスが必要なのかを説明してくれた。


流石にジーナさんの婚約者だと思った。

かなり優秀な人じゃない?この人。


説明には随分と時間が掛かった。


使うことになる道具が道具だからね。

やっている事自体は、これまで他の事でも実現していた事なんだけど、異常に細かな構造を作らなきゃならないって事なんだ。


上手くクリーンな環境が作れるか疑問もあったので、半導体プロセスはクローズドプロセスにした。

つまり高純度ケイ素ウェハーを道具に入れたら、集積回路を作って、最終段階の酸化膜保護層を作ってしまうまで、道具の外には出さないようにした。

大分前の事になるけど、アイルが悩みながらも楽しそうに搬送装置を作ってた。

楽しそうにしていたのは、これであの複雑な処理を魔法でする作業から開放されるというのを期待してのことかも知れない。

いや、アイルだからな。単に楽しかっただけかな?


そんな訳で道具は全て外部からのボタンやダイヤルで操作することなる。


装置内部での発塵を抑えるために大半の場所は高真空になっている。

潤滑剤は二硫化モリブデンを使って、外部に露出しない構造らしい。

他にも膜を作るところが異常に大きな容器になっているとか色々工夫はしたみたいだ。


露光するときに使うレジストは紙幣を作るときに使った桂皮酸ビニルをそのまま使っている。

集積度はあまり上がらないだろうけれど、今のところは集積回路の設計が追い付いてないから大丈夫みたいだね。

状況に応じて考えれば良いさ。

ただレジストにゴミや不純物が入っているとシャレにならないので、当面は私が魔法で作る。

これはキキさんのところに頑張ってもらおう。


一通り説明するのに丸一日掛かってしまった。

あとは、都度相談しながら進めることになるかな。


やれやれ。やっと終ったな。


そんな事があった翌日。

今日からはまったり過すぞと執務室で僅かな承認書類に目を通していたら領主館から呼ばれた。

なんでも王宮から私達を訊ねてきた人がいるらしい。

義父とう様から領主館に戻るようにという無線連絡があった。


ガッカリだよ。


アイルと一緒に飛行船で領主館に戻った。


応接する部屋に行くと、お義父とう様とグルムおじさん、お父さんの他に、何だか見覚えのある人と国務館の貨幣管理部門のバールさん。造幣局の長官になったデニスさんの六人が居た。


バールさんやデニスさんに会うのは久し振りだな。


一応メーテスに経済研究室があるから私的にはそっちの方が楽だったんだけど。見覚え……あっ、何だか無礼なことを言ってた人だな。この人。この人が居るからメーテスで打合せって訳に行かなかったってこと?迷惑な話だ。


部屋に入って直ぐにお義父とう様が私達に声を掛けた。


「アイルとニケ、忙しくしているところ申し訳なかったな。早速だが、アスト長官が回収した貨幣の扱いについて相談に来られた。」


そうそう。この人、どっかの侯爵家の苗字の人だった。


「アイル様、ニケ様。ご無沙汰いたしておりました。」


無礼男から大分丁寧に挨拶をされた。あの無礼な振舞いはもう無いみたいだな。


「父さん。相談というのは?」


「それはアスト長官から説明してもらう。」


アスト長官が説明を始めた。


「今月末には紙幣と貨幣の交換期限となります。

順調に貨幣から紙幣への交換が進んでおります。

そして交換を終えた貨幣は順次ノアール川沿いの砦に保管しています。

王国としては金貨、銀貨、銅貨は鋳潰して金属の金、銀、銅として保管することになっておりまして、その際にお二人の魔法で一度に金属に戻すことが出来ると伺っております。

いやはや流石に特級魔法使いでございますね。

それで、お忙しいことは重々存じ上げておりますが、ご助力をお願いしたいと思っております。

つきましては、お二人のご予定を伺いたいと思いまして、訪問した次第です。」


「そんな事なら無線で済むんじゃないんですか?」


申し訳無さそうに話していたアスト長官にアイルが応えた。


「いえ。それは……。以前お会いした時の事で宰相閣下からお叱りを受けまして……。

出向いてお願いをするようにということで……。」


なるほどね。それで態々マリムまで来たのか。


「それで、それはどのぐらいあるんですか?」


「えー。それは……アラピ管理官。どのぐらいあるんだ?」


ん?この人どのぐらいあるのか知らないの?

どゆこと?


バールさん苦笑いしているよ。


「グルム宰相殿からお聞きしているアトラス領で所有している分も含めると、現時点で把握しているのは、大金貨d8,000枚(約16万枚)、小金貨d70,000枚(約170万枚)、大銀貨dN,000,000枚(約3千3百万枚)、小銀貨d90,000,000枚(約3億2千万枚)、大銅貨d200,000,000枚(約8億6千万枚)、小銅貨d1,000,000,000枚(約52億枚)です。

重さにすると、金がd2,300キロ(=3.8ton)、銀がd170,000キロ(=400ton)、銅がd2,500,000キロ(=7,200ton)といったところです。

これから月末に駆け込みで交換する貨幣もあると思いますので、最終的には1、2割(1/12から2/12)ほど増えると思われます。」


「へぇ。凄い量ですね。」


思わず私は声を上げてしまった。


「いえ。想定していたより少ないのです。どうやら先の大戦の時に大分テーベ王国に奪われてしまっていた様です。

特に銅貨はかなり少ないですね。銅貨の方は密輸で量を減らしたんじゃないかと思われます。

貨幣を紙幣に替えたのは懸命な判断でした。」


へぇ。そうなんだ。

だけど、想定していたのと合わないってことなら、こんな事でもしなきゃ通貨総量なんて正確には分からなかったんだろうな。


「それでも結構ありますね。ニケどうする?」


「ある程度一遍にやりたいよね。今月末の期限で交換した貨幣が保管場所に移送できるのは何時頃になるのかしら?」


「一応来月のd20日の輸送で終了する予定です。」


今度はアスト長官が応えた。

アスト長官って輸送担当なのかな?


「そうなのね。アイル、来月の末だったらどうかしら?」


「事前に予定が決まっていれば大丈夫だと思うよ。」


「1日で終わるんじゃなかな。じゃあ、9月d30日ってことにしましょうよ。その日はメーテスもお休みだし。」


「ああ。それで良いんじゃないかな?その日でどうですか?」


「有難うございます。それで準備します。」


アスト長官は礼を言っている。

だけど、何か気になるな。

どう訊こうかな。あんまり失礼な訊き方する訳に行かないよね。


「えーと。アスト長官とバールさんって役割が違うんですよね?」


「それは、どういう質問なのでしょう?」


バールさんが私の質問に質問で返してきた。

聞き返されちゃうと更に訊き難くなっちゃうな……。


「バールさんって、回収した金額に詳しいじゃないですか。言い難いんですけれどアスト長官はそうでもないのが不思議で。」


「ああ。そういう事ですか。」


それからバールさんが説明してくれた。

貨幣の量を管轄しているのは新設された通貨管理庁の業務で、財務省は王宮の財産管理をするのが仕事なのだそうだ。

今回の通貨と紙幣の交換は財務省と通貨管理庁で共同して実施していたのだけど、財務省は主に回収した貨幣の保管が主体で、金額の把握は通貨管理庁で実施していた。

ただ、金額は財務省でも把握していないと奇しいそうだ。


その話の後でアスト長官は保管場所の管理の追われていた等と言い訳をしていたけれど……お役所仕事なんてそんなものかも知れない。


なんだかお祖父じい様が不憫に思えてきた。


「それで、アトラス領で所有している貨幣はどうされますか?

一応伺っている分の紙幣は準備してありますが、何でもアイルさんとニケさんが保有している貨幣が大半だと聞いています。まだその貨幣をどうするか決まっていないそうですね?」


ゴモゴモとアスト長官が言い訳を言っているのを遮る様にして、今度はデニスさんが訊いてきた。


そう言えばそうだったな。私達が所有している膨大な貨幣も紙幣に交換しなきゃならなかったんだ。


「その事なんだけどさ。ニケに相談したいと思ってたんだよ。」


アイルが私の方を見て話し掛けてきた。


「何か使い道があるの?」


「ああ、人を雇おうかと思ってるんだよ。」


「そう言えばアイルのところって一人だったわね。だけど、それってメーテスの予算で対応出来ないの?」


「オレ達って金を持っていても使い道が無いじゃないか。

このままだとどんどん貯まるだけだろう?

オレ達のところの貯まっていく金は世の中に還元した方が良いと思うんだよな。

オレは半導体を作るのに人手が欲しいし、ニケも分析する場所を作りたいって言ってただろう?」


確かにそうね。この前グルムおじさんに相談したら文官は足りないって話だったしな。


「だけど、人が集まるかしら?」


「以前求導師を募集したことがあっただろう?

あの時かなりの人数が応募してきたじゃないか。」


そんな事あったな。1年前ぐらい前かな。メーテスに人を雇おうと思って実施した時だな。

あれは辛い作業だった。与太話を延々聞かされた。


「だけど、あれって酷かったじゃない。」


「そうなんだけど、今は教科書もあるだろう?

その内容を理解している文官も沢山居る。実際に働いてもらう時にオレやニケが直接相手をしなくても済むんじゃないかな。」


確かにそうかも知れない。


「ちょっとお待ちください。」


突然背後から声がした。

リカルドさんだ。


「僭越ながら、発言をお許し頂けませんか?」


全員の目がリカルドさんの方に向いた。


「お前は何者だ。」


アスト長官から叱責の声が飛ぶ。

オイオイ。今言い訳をしていたんじゃないのか君は。


「私はタウリン長官からアイル様の警護官に任命された内務省領地領土調査庁所属のリカルドと申します。こちらは同じくニケ様の護衛官のメリッサです。」


「タ……タウリン長官だと……。」


アスト長官の声が急に小さくなったよ。


何と言ったら良いのかね。

本当にお祖父じい様が不憫だな。


「リカルドさん。どうしたんですか?」


アイルが訊いた。


「今、アイル様とニケ様が求導師をお雇いになると聞きました。」


「ええ。そうしようかなと思ったんですけれど。」


アイルがリカルドさんに応える。


「もし、お雇いになるのでしたら、私達のところで身元調査をした上でとして頂きたいと思います。」


なるほどね。身元調査か。今はそれが必要な状況ってことか。


「それは構いません。」


「そうでしたら、それ以上は何も申し上げません。会話を遮ってしまって申し訳ありませんでした。」


話が途中になっちゃたな。


「募集を掛けてどうなるか分からないけれど、私も分析をしてくれる人が欲しいから試してみても良いかな。」


「じゃあ、募集を掛けてみようよ。」


「するとアイルさんとニケさんは考案税で貯まっているお金は人を雇う為に使うのですかな?」


グルムおじさんが私とアイルに声を掛けた。


「そうしようと思っているんですけれど。良いですか?」


「それは良いですとも。元々、お二人のお金ですし、世の中に還元させるというのも良いと思います。

そうであれば、全額商業ギルドに預けるというのが良いかも知れませんね。」


「それって、何故なのですか?」


「使い道があるのでしたら商業ギルドに預けておけば、手形を作ってもらえますからな。

あれから色々調べてみたのですが、年に1/d100程ですが利息も付くことになったそうです。

人を雇うのであれば、僅かな金額でその雇った人の通帳に定期的に振り込みをするという事も出来る様ですな。」


何だか、ますます前世の銀行に似てきたね。


「ニケ。どうする?」


「商業ギルドに預けるので良いんじゃないかな。預ければ、私達のお金を何処かの投資先に回せるんでしょ?」


「そうです。それもありましたな。商業ギルドはニケさんが考案したものだというのを忘れてました。流石良く知っておられる。」


いやいや、商業ギルドが銀行になるなんて思っても見なかったよ。


それから、私達の所有している考案税をどうするかデニスさんと相談した。

商業ギルドに預けるのであれば、私達の所有している貨幣を一旦王宮で引き取って同額の紙幣を商業ギルドに預けてくれることになった。

その前に私とアイルは商業ギルドに通帳を作る必要があるそうだ。


「二人で共通の通帳って作れませんか?そうしたらその通帳に全部入れてもらえれば良いので。」


私とアイルの共通の通帳って作れないのかをバールさんとデニスさんに訊いた。

だってね、私とアイルのどちらの寄与で考案税になったのかっていうのを分けるのって物凄くメンドウじゃない。

そもそも、アイルが作ったものって大抵私が素材を準備しているし、素材を作るための道具は大抵アイルが作ったものだし。


それに私達は既に婚約していて、成人したら結婚することになっている。

分けるのもメンドウだし、別々に管理するのってあまり意味ないよね。


「それは難しいと思われます。通帳には指紋を記録してますから、そういう訳には……それってニケさんの発案だった筈では?」


バールさんが応えてくれた。


あっ、そうだった。個人を特定するために指紋を通帳に記録しておく仕組みにしたんだった。


「じゃあ、二人分の通帳が必要になるんですか……アイルどうする?」


「一緒にしておいた方が楽なんだけれどな。分けても良いこと無いだろう?難しいのか、共通の通帳を作るのは?」


「通帳には指紋を記録することにしたからね。」


「そういう事でしたら、ニケさんの通帳だけを作れば良いんですよね?」


「えっ?どうしてそうなるの?」


「大抵の家ではそうしてます。」


そう言われればそうだった。この世界では財布の紐は奥さんが握ってたんだ。

結局、私だけの通帳を作って、アイルと二人で使うことになった。

アイルもそれで良いと言う。


グルムおじさんと、メーテスのバンビーナさんに依頼してメーテスの助手さんの募集を掛けることにした。

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