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第24話休憩ポイント

 

「遅いじゃない! アユ…なんでレイラといるのよ!」


「別にいいだろ」


「ふっ……私が誘った」


 待ち合わせ場所ついてすぐに、これかよ……。


「アユム君、気になってたんだがそこの獣人の子供はどうしたんだい?」


「誘拐したんじゃね?」


「ゴンッ!」


「痛ぇーー! 何すんだよこのやr……エリナさん」


「ふふっ、カノが失礼なことを言うからだよ〜」


「リーダー暴力はひどいよな!?」


「いや、カノが悪いよ」


「俺の扱い!」


「この子は俺の腕の中で寝てた、モフモフのウルフです」


「はぁ? アンタ頭いったんじゃないの?」


 ハァ、毎回誤解とくのめんどいんだよな。


「フェン、一回戻ってくれ」


「はーい!」


 レイラより少し小さいくらいの、銀色の瞳、銀色の髪、銀色の耳と尻尾が特徴の神々しい獣人の子供が一瞬のうちに、小さな銀色の毛並みの狼に戻っていた。


「ほら、朝のウルフだろ?」


「ぐっ、でも人間になれるモンスターなんて聞いたことない」


「そりゃ特別だからな、それでなんだっけ、片方は誘拐もう片方は俺の頭がいってるだっけ?」


「いや、悪かったよ。すまんこの通り」


 カノはそう言って芸術的な土下座を繰り出した。


「カノさんは謝りましたけど?」


「悪かったわね……」


 お、意外と素直なんだな。


「ハイハイ、仲直りも済んだことだし、クエストに行こうか」


 こういうところが、リーダーとしていいんだろうな。


 ◆


「ここが、今回ターゲットのミノタウロスがいるダンジョンだよ」


 へぇ、ダンジョンの中は石とかの鉱物でできていて比較的広いみたいだな。


「ミノタウロスは、10層にいるようだから、そこまでとりあえず行こうか」


「あぁ、俺は後衛でいいんだろ?」


「お願いするよ」





「新人そっち行ったぞ!」


 ハァ、なんで後衛に敵を回してきてんだよ。


「バギィ!」


 怪力スキルでパワーを上げ、向かってくるハイスケルトンを粉々に砕いた。


「やるね、アユム君」


「そんなことないですよ、それよりなんで、後衛にガンガン敵が来るんですか」


「アンタは無駄にいい装備あるんだから、大丈夫でしょ」


 そういう問題じゃないだろ!



「ファイァ…バレット」


「ゴブーー!」


 レイラが放った、スピードの速いファイアーバレットが隠れていたゴブリンの眉間を貫き焼き殺した。


「レイラ、これからミノタウロスと戦うんだから魔力を消費しすぎてはいけないよ」


「うん…分かってる」


 はぁ、けっこう10層って遠いな。


「アユム君少し疲れたかな?」


「いや、疲れてはないけど遠いなって、あとどれくらいかかるんだ?」


「明日には着くかな?」


 明日?は?そんなかかるのか。


「てか、ずっと歩くのか?」


「いや、今日は8階層の休憩ポイントで休むよ」


 休憩ポイント?なんだそれ。


「魔物が来たら危なくないか?」


「アンタ何も知らないの? ダンジョンには階層ごとに休憩ポイントがあってそこにはモンスターが寄ってこないのよ」


「ふーん、そんなのがあるのか、だからそこで休むということか」



「新人…疲れた。おんぶして」


「あ? めんどいから嫌だよ」


「じゃないと、服屋の店長さんに新人がひどいことをしたって言う」


 いや、凄い喋るな。どんだけ、おんぶして欲しいんだよ。



「ふ〜ん、本当に言うの? そんな子だと思わなかったな」


「え…」


「人脅す子って嫌いだな」


「ごめんなさい…だから、嫌いに」


「ハァ、冗談だって、だけど脅すのは感心しないな」


「はい…」


 凄い落ち込んでるな。仕方ない


「ほら、おんぶしてやるから乗れ」


「え…いいの?」


「乗らないなら別にいいんだけど」


「待って…乗る!」


 ちょこちょこと、アユムに近づいたレイラはアユムの首に手を回して、背中に乗った。


「軽いな」


「ふふっ…スリスリ」


「スゲー引っ付いてくるな」


「ダメ…なの?」


 泣きそうになるなよ。


「あー、別にいいよ」


「アユム君そろそろいいかな、メイの機嫌が悪くなるから」


「悪い、苦労かけるな」


「いや、レイラが人とこんなに話すのは珍しいし、アユム君を気に入ったんだろうね」


「そうか、気に入られて悪い気はしないな」


「じゃ、8階層までもう少しだから頑張ろうか」


「あぁ、そうだな」




「おーい、テント設営できたぞー」


「カノは、少し休んでていいよ」


「オッケー、素振りでもしてるわ」


「アユム君どうだい? 意外と快適になるだろ?」


「あぁ、そうだな。ダンジョンだからもう少しやばいかなと思ってたわ」


 本当にな、まぁ俺はアイテムボックス持ってるから、ある程度は何でもできるけど。


「みんな、ご飯完成したよ〜」


「エリナさんのご飯!」


「メイちゃんまだダメよ〜」


「はーい」


「エリナさんの飯は美味いからな」


「アユム君ご飯を食べに行こうか」


「あぁ」



「ポトフとチーズパンだな」


「ポトフ? 何それ美味しい?」


 こいつは、飯の話ばかりするのを気づいたわ。


「黙って食べてろ」


「扱い酷いよね! レイラとの差!」


「第一印象のせいだな」


「まぁ、メイくんは初対面の人に嫌われるからね、キツイことを言うから」


「だって、ヒョロそうだから」


「ダメよメイちゃん、人には優しくしないと〜」


「新人…あーん」


「ハァ、芋が苦手なのか? 」


「この芋は苦手…あと食べさせたい」


「仕方ないな、あー」


「あむっ」


「「「おー」」」


 うん?あ、間接キスか。


「やった…食べた」


「あ、アンタたちは何してるのよ!」


「メイ怒りすぎだぞ、カルシウム足りてないぞ」


「罠にかけるわよ?」


「すまん」


 おい、カノ何尻にしかれてんだよ。


「悔しいなら…メイもすればいい」


「え、そ、そんなことできるわけないじゃない!」


「なら…黙って」


「ハイハイ、2人とも喧嘩しない、今はダンジョンの中だぞ」



「悪いねアユム君喧嘩ばかりで」


「いや、別に大丈夫だ」


「なら、良かったよ」


「じゃ、みんな明日は早いんだから、しっかりと寝るんだよ」


「「「「「おやすみー」」」」」



 ハァ、明日はついにミノタウロスか。牛タイプのモンスターで怪力スキルを持っているみたいだな。


 無事に帰ることが第一だな。

 臨時のパーティーではなく、仲間だと思ってまもらないとな。



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