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第21話パーティ仮加入

 

 ロックさんが俺に話? 一体なんの話だろう。


「話ってのはね、君に頼みがあるんだ」


「頼み、ですか? 一体なんの……」


「それはご飯でも食べながら話さないかい? 」


 まぁ、話を聞くぐらいなら大丈夫か。


「いいですよ、分かりました」


「行くぞフェン……」


「ゴー!(ほーら、たかいたかい!)」


「キャン! (高ーい!もう一回!)」


 フェンを連れていこうとフェンの方向を見ると二メートルはあるゴーレムが、その大きな両手で高い高いをしている光景を目にした。


「僕のストーンと君のフェンだったかな? 短時間でずいぶん仲が良くなったみたいだね」


「まぁ、今までモンスター同士で遊ばしたことがなかったですからね」


「そうなのかい? モンスターも人間と同じ、気持ちってのがあるから、あまり寂しい思いはさせないほうがいいよ」


 確かに、最近忙しくて構えてなかったな。構うたびに、ご飯を要求されてお金が飛んでいくしな。


「そうですね、冒険者の仕事が落ち着いたら何処かに家でも買ってゆっくりしようと思います」


「家か! いいね、夢があって。僕もストーンと一緒に遺跡巡りでもしたいよ」


「じゃあ、ギルド内の酒場に行こうか、そしたら頼みが何なのか説明するから」


 頼みって何なんだろうな。


 ◆


「お、いたいた! アユム君! 頼みってのは俺たちのパーティーに入って欲しいんだ」


「それって、どういうことだ? 」


「ちょっと待って! ロックどういう事!? 何でこんな弱そうなやつを、私たちのパーティーに誘うのよ」


 確かに俺は実戦経験なんて全く無いけどな、面と向かって弱そうって言われるとな。


「まぁ、落ち着けってメイ。アユムの力は俺が保証する」


「でも!」


 メイって言うのか、初対面なのに高圧的だな。

 鮮やかな紅髪に大きな瞳で可愛いのに胸はまな板か……顔はいいのに性格とお胸は残念だなぁ。


「ちょっとアンタ! 今私を残念な女って思ったでしょ! 」


 ゲッ、顔に出てたか。


「ハッ、それがどうした? 」


「あんた新入りのくせに、ムカつく! 」


「もう、二人ともやめなさい、メイも初対面で突っかかるのは悪い癖よ、それに君も無駄に煽らないの」


 誰だこの人?


「すみません、エリナさん」


 エリナさん?俺に高圧的だったアイツがあんなに大人しいなんて。

 あっ、エリナさんって人は巨乳で美人だからアイツは完全敗北じゃん。


「アンタのせいで、エリナさんに怒られたじゃないの! 」


「いや、俺のせいじゃないだろ」


「まだ、するのかな〜?」


「「すみませんでした」」


「アユム君悪いねウチのメイが」


「いや、俺も悪かったです。すみません」


「ちょっと私と全然対応違うじゃないの! 」


 当たり前だろ、誰にでもケンカ腰なわけないだろ。


「それで俺を何でパーティーに誘ったんだ? 」


「ちょっと無視!? 」


「あぁ、その理由も話すけどその前に仲間を紹介しておくよ」


 仲間か、日向達は今頃どうなってんだろうな。

 てか、あの国王ちゃんと手紙渡したんだろうな?


 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「ヘクシュッ! 」


「大丈夫ですか? 国王様?」


「うん、大丈夫だよー。きっと僕のことを誰かが噂してるんだよ」


「アユム様かもしれませんね。ところでアユム様からの手紙は日向様、迅様、聖様、胡桃様の四人に渡しておきましたので」


「ありがとうね、アユム君は元気にやってるかな〜」


 アユム君は僕の姿の変化に驚いてたな〜僕の固有スキルは姿を変える能力だから、用途によって姿は変えてるんだよ。


 これも、本当の姿じゃないんだよね〜僕は僕ではなく実は私なんでした〜。


 いつか帰ってきたらこれで驚かそう!


 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「じゃあ、僕の仲間を紹介するね。この子がシーフのメイ少し口は悪いけど根はいい子だからね」


「アンタなんか罠にかかって死ねばいいのよ」


「少し? 口が少し悪い?」


「えーと、こちらは」


 おい、スルーするな。


「こちらが、弓使いのエリナさんだよ。普段は温厚だけど怒らせると怖いからね」


「怒るのは悪い事をしてる子だけだよ〜〜よろしくね? アユム君」


「よろしくお願いします、エリナさん」


 この人やっぱ、巨乳だな。ニコニコ笑顔を絶やさないけど、目は笑ってないんだよな。


「で、こっちが今日は珍しく大人しいお調子者のカノと、魔法使いのレイラだ」


「珍しくとはなんだ! 珍しくとは! 新人がどんなのか見てただけだし、会話に入れなかったからじゃないからな!」


 また、騒がしそうなのが来たな。


 騒がしそうだなと考えている歩の服を引っ張っている一人の幼女がいた。


「何だ?」


「レイラ、新人よろしく」


 うん、小学生かな?


「あぁ、よろしくなレイラちゃん」


「ゴンッ!」


「痛っ!」


 こいつ、いきなり杖で殴りやがった。


「あー、アユム君レイラのことを子供扱いしちゃったのか。レイラは子供扱いされるのが、嫌いだから注意してね」


 いや、もっと前に教えろよ!


「子供扱いして、悪かったな」


「分かれば……いい」


 いやー、でも完璧幼女だよなぁ。

 だって、白髪ショートカットでお胸はメイと同じ。背丈は140くらいか?


 顔全体の雰囲気はおっとりマイペースそうって感じだな。


「アユム君これで仲間の紹介は終わりだよ」


「あぁ、ふつうにバランスいいのに俺いるのか? このままでいいだろ、それに仲良くできるかわからないし」


 絶対無理な気がするけどな、今も威嚇してくる人いますし。


「いや、ケンカするほど仲は良いって言うし、長く一緒にいれば仲良くなるかもしれないよ」


 あ、これ逃がさないって感じだな。


「あと、このパーティーには致命的な欠点があるんだ」


「それは、回復職がいないってことなんだ」


 あー、確かにいないな。


「何でいないんだ? 」


「うん、前までは神官がいたんだけどね。急遽実家に帰ることになって。それから、神官無しでクエストをしてたんだけど……大変でね」


「それで、俺のスキルを見て誘ったわけか」


「物分かりが良くて助かるよ」


「どうだい? お試しでも良いからパーティーに入らないかい?」


 う〜ん、どうするか。まぁ、入ってそんなに損はないよな。


 まだ、冒険者になったばかりだしこいつらのパーティーで学ぶのも良いかもしれないな。


「分かった、お試しでいいなら入る」


「本当かい! お試しでも歓迎だよ。一緒に頑張ろう」


「おー、よろしくな新人! 」

「よろしくね〜アユムくん」

「新人……よろしく」


「私は仲良くするつもりないから、私を認めさせることができたなら仲良くしてあげる」


 こいつ、マジムカつくな。これは我慢だな。我慢スキルのレベル上がるんじゃないか?


「まぁ、まだお試しだけどよろしく」


「じゃあ、新パーティーの結成だー!」


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