表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
13/43

第13話無事生還

 

「ハァハァ、やっとダンジョンの外に出れたぞ」


「キャンキャン!(お腹すいた!)」


「あー、ごめんなもう少し待ってくれ」


 あー、もう可愛いな!もう少しなんていわずに、今すぐ抱きしめたいよ!俺は犬か猫かと言われたら犬派。狼が犬かと言われれば違うと思う。


 でも、そんな争い。犬派か猫派か狼派かなんて


「キャン?(どうしたの?)」


 本当に可愛いものの前では無意味だな。


 あー、城まで遠いなぁ俺の今のステータスならすぐに着くか?よし、試してみるか。


「キャン?(どうしたの?)」


「よし、フェン大人しくしてろよ。飛ばすぞ!! 身体強化!」


 ◆

 〜数十分後


 おー、かなり早く着いたぞ。

 さて、俺は軽く大輝にでも嫌がらせをしたい気分だなぁ。


 置き去りにされたしな、いやそのおかげで卵は孵化したのか……いや、それはそれだな。


 さて、城の中にでも入りますか。


「おい! そこのお前ここは王城だぞ!! 一般人が立ち入っていい場所ではない!」


「いや、俺は召喚された勇者なんだけど?」


「勇者? もしや、ダンジョンでみんなを逃がすために死んだというアユム殿か?」


 は?俺死んでんの?


「俺はアユムだけど、死んでないから」


「そうでしたか、失礼しました。生きていて良かったですな。今勇者様達は城の一つの部屋に集まっているようです」


「説明ありがとうございます。お仕事頑張ってください」


 さてみんなは何処かな?この部屋からなんか聞こえるな


「キャン(ご飯〜)」


「あー、涎垂らして。そんなに、お腹すいてるのか?」


 いや、凄い首を縦にふるな……あー、可愛いな。


 白いモフモフの毛並み。


「エヘヘ、でもごめんな? 食べ物持ってないんだよ。少しだけお利口に待っててくれるか?」


「クゥーン(わかったぁ)」


 これは、早く戻らなきゃ!


 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「国王様、僕たち勇者一同は帰還しました」


「うむ、ご苦労であった。ダンジョンがいい経験になったのなら良かった。皆が無事に帰ってくることが大切だからな」


「実は王様、朝日歩が恐らく死んでしまいました」


「なに? どういうことだ」


「はい、僕たちはダンジョンの途中でたくさんの魔物のいる部屋に入ってしまいました。みんなが逃げている時に僕は歩が僕たちを逃がすために、立ち向かっていったのを見ました……」


「おい、大輝お前嘘言ってんじゃねぇか? 歩がこの中で一番弱いの知ってるよな? 歩はバカじゃない、勝算のない戦いに本当に挑んだのか?」


「なんだい? 迅くん僕を疑っているのかい?」


「勇者同士で争うのはよさぬか。事情は把握した、ダンジョンに兵士達を向かわせよう」


「分かりました、お願いします」


 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 へぇ、やっぱり俺死んだことになってんだな。

 よし入ってやるか。


「失礼しま〜す、どっかの勇者に殺されかけた勇者でーす」


「な!? アユム生きてたのか」


「アユムやっぱり生きてたんじゃねぇか!心配させやがって」


「アユム殿生きていたのなら良かったが、しかしアユム殿のステータスでどうやったら勝てるのだ?」


「あー、その魔物の中にドラゴンがいてドラゴンが助けてくれたんですよ」


 苦し紛れの嘘だがバレるよな〜


「うむ……そうかそれは運が良かったな」


「はい、本当運が良かったですよね〜」


「今日は色々大変であったろう今日は休みなさい明後日から訓練に参加するように。他の者も今日は自由にしてよいぞ」


「分かりました!」


 王様になんか勘付かれてら気がするけどきにしない方がいいな


「遊びに行こう」

「そうだな」

「アイツ生きてたんだな」

「どうでもいいけどな」


「アユム殿そこの扉の裏に隠しているのは何なのだ?」


「分かったんですか? おいでフェン」


「キャンキャン!!(ご飯!!)」


「ワシは少し特殊なスキルを持っていて分かったのだ」


 スキルか気になるけど今はやめた方がいいな。


「そうなんですか、フェンは俺の相棒です」


「そうか、あの卵か。一生の相棒だ大切にするんだぞ? 今日は大変だったろう。休みなさい」


「分かってます、俺はこれで失礼します」


 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



「良かったなアユム殿、そなたが努力をしていたのは知っておる、これからも頑張って努力するのだぞ」


 それにしても、あのモンスターが伝説のフェンリルとは。

 これからが、楽しみな若者だ。



 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



 とりあえず、フェンをまず洗わないとな。

 土埃とかで凄い汚れてそうだ。


「おいでフェン、身体洗うよ」


「キャン(わーい!)」


 あれ?なんで、近づいてこないんだろう。


「もしかして、お風呂苦手?」


「キャン!(そんなことないよ!)」


「へー、そっかぁ。じゃあ、洗えるよね?」


 シャワーの水を出したのが合図となり、伝説の魔物と一人の冒険者の戦いが開幕した。


 白い毛並みを逆立てながら、冒険者を威嚇する一匹のモンスター、いや狼は一歩一歩出口まで後ずさりをする。


「いや、逃がさないよ?」


 その一言を理解した、フェンは悟った。これは、ダメなやつだと。


 毛がぺったんこになってより小さくなったな。なんでか、急におとなしくなったからなぁ。いやー、でも今ではお湯に入るのが気持ちいいのか犬かきしてるからな。


「クゥーン(なにこれ? きのこかな)」


「ガジッ」


「ギャーーーーー!!」


 ◆


「うぅ、酷い目にあった……いや、甘噛みで良かったよ。危うく玉だけになるとこだった」


 ったく、当の本人はなにもなかったかのように毛並みを整えてるし。


 俺回復魔法覚えてて良かったと本当に思ったよ。


「フェン、次はダメだからな?」


「キャン?(はーい?)」


「よし、ごはん食べようか」


「キャン!!(やった! ご飯、ご飯、お肉お肉)」


 食堂に入ると明かりがついているだけで、そこには誰もいなかった。


 誰もいないな?少し時間遅くなったからみんなもういないのかな。


 今日は炙って味付けされた骨つき肉に、オニオン味のオリーブオイルを塗って焼いたパン、そしてりんごに似たくだものか。


 相変わらず美味しそうだな、ホテルの料理みたいだ。

 フェンのご飯は、細かく切ったお肉の山盛りと魔物専用に開発されたフードのようだ。


 フードって見た目ただのドックフードだな。



「キャンキャン(これ美味しい!)」


「これ食うか?」


「キャン?(いいのー?)」


「あぁ、いいぞ」


「キャン!(わーい、ご主人様大好き!)」


 ……死ねる。



 ふぅ、美味かったな。フェンも満足そうに尻尾振ってるし。俺はフェンからの好感度も上がると。


 ご飯バンザイ!!



 今日は、死にかけたり色々とあったけど寝ようかな。

 明日は大輝にも復讐しないとな。

 いやー、これから楽しみなことばかりだな。


「フェン行くよ、今日は寝ようか」


「キャン(まってー!)」


「キャンキャン(一緒に寝る〜!)」


「分かった、分かった寝ようか。おやすみフェン」


 よっしゃ、一緒に寝れる!これは、抱きついて寝ても?いいよな?


「キャン(眠い……)」


 明日は休みだし、ゆっくり寝よう。忙しくなるしな。


 おやすみ、フェン。一緒に強くなろうな!


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ