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ディサイド・デュラハン  作者: 星川レオ
第5部 銀河侵食帝王神ネガ・ディサイドヴァエンペラ
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327章 8⇄∞解放 八竜統合の輝き

「私を狙って来たか…!」


 ダブルブーメランハーライムはパンダを身に纏ったガイアヘッドに向かって両手に持ったダブルブーメランを投げた。


『無駄だね。』


 ガイアヘッドは自分の身体より大きなクローでダブルブーメランを弾く。


「させない!」


 道人は四つのブレードフェザー、ダーバラは鉄扇、イモータルティアトワマリーは四角いリングを一斉にガイアヘッドに向かわせる。


『僕の方こそさせない!』


 ガイアヘッドは両手を地面に叩きつけ、地面の小石を宙に浮かせた。


『小石も地球の一部さ!』


 ガイアヘッドはブレードフェザー、鉄扇、四角いリングの一部分だけに小石を当てて軌道をずらし、最小限の動きで全て避けてみせた。


『仲間を助ける時間稼ぎにもならないね。』


 ガイアヘッドは再びダブルブーメランハーライムに向かう。


「…どうかな?」


 道人がそう言うとダブルブーメランハーライムは三分経って光の玉に戻り、道人のスマホに帰って行った。


『…! 時間稼ぎになった!?』

「その通リ!」


 イモータルティアトワマリーも元に戻る前にガイアヘッドに青空刀身の剣を弓矢で放った。


「行っけぇーっ!」

『行かない!』


 ガイアヘッドはパンダを脱ぎ、影のパンダを盾代わりにしたが、青空刀身の剣に貫かれると浄化されて消滅した。


『厄介な浄化だ事…!』


 ガイアヘッドは次にイカを身に纏い、無数の触手で青空刀身の剣をキャッチしたが、触手がすぐに溶け始めた。


「ジークヴァル!」

「あぁ!」


 ガイア・ジークヴァルはカジートブレードで亜空間移動し、ガイアヘッドの背後を取る事ができた。


「プラズマを喰らえぇっ!」


 ガイア・ジークヴァルはプラズマを纏った左拳でガイアヘッドの背中を思いっきり殴った。


『おっと、やるねぇっ!』


 ガイアヘッドはプラズマで痺れ、宙に浮いた。


「今だぁっ!」


 道人は四つのブレードフェザー、ダーバラは鉄扇、ソルワデスは両肩のニードル弾で宙に浮いたガイアヘッドに集中攻撃を浴びせた。

 トワマリーは元の姿に戻ってしまったが、小型リングもガイアヘッドに向かわせた。


「くっ、真輝さん、ごめん…!ネクストチャージヘッドの力を十分に活かせなかった…!」

「ドンマイよ、愛歌ちゃん!まだまだ大丈夫!」


 気落ちしそうになる愛歌に対し、グルーナはすぐに励ましてくれた。


「そうよね、あたしたちにはまだ浄化手段が残ってる…!プライドスライド!」


 愛歌はすぐに鎧を身に纏い、仮面の口部分にフルートを付けた。


「飛べ、あたしの音符!」


 愛歌がフルートを鳴らすと無数の音符が出現し、ガイアヘッドに襲い掛かる。


『やれやれ、遠隔武器も好きだな、君たちは!』


 ガイアヘッドはライオンを身に纏い、高速で動かした両手の爪と咆哮で強引に自分を攻撃していた遠隔武器を叩き落とした。


「電撃のおかわりでも貰っときなさいよ!」


 グルーナがそう言うとM(マグネティック)D(ディスク)ルレンデスは二つの宙に浮くフィルムテープの鞭と共に駆け、ディスクをガイアヘッドに向かって投げた。


「トワマリー、行くよ!ヘッドチェンジィッ!」


 愛歌が縦に高速回転するとインフィニティアヘッドに変化し、トワマリーは両手で新たな頭をキャッチした。


「頭着ッ!」


 トワマリーはインフィニティアトワマリーと化し、背後に城の幻影を出現させた。

 実験エリアの広さに合わせており、公園で出した時の城よりも少し小さめだった。


『おぉっ、良いね良いねぇっ!オーバーディサイドの力、もっと僕に見せておくれよ!』

「嫌って程見せて浄化させてやるわよ!ダーバラもお願い!」

「あいよ!」


 インフィニティアトワマリーは宙に浮く大型リングとダーバラと共にM(マグネティック)D(ディスク)ルレンデスの救援に入った。


「ここまで来てみんなの頑張りを無駄にする訳にはいかない…!絶対に目的を果たしてみせる…!」


 ソルワデスの強い決心に反応し、ソルワデスのデバイスが反応を示した。

 D-DUNAMISカードが道人の右手に実体化した。


「オーバーディサイドか…。」


 道人は傀魔怪堕(かいまかいだ)との戦いでゴッド・ディサイドを発動する事ができ、ジークヴァルたちと一時的に同化する事ができた。

 しかし、今は発動できそうな感覚がなかった。


「…ないものねだりしても仕方ない…!ジークヴァル、フィフスドラグーンを超えた力、試してみよう!」

「何だって?フィフスドラグーンを超える…?道人、今の私にそんな事が可能なのか…?」

「D-DUNAMISカードとストリングスエボリューションを絡めたら行けるはずだ…!」


 道人はそう言うと左手に持ったD-DUNAMISカードを強く握った。


「ガイアヘッドに対抗するためにそれを一か八か試す…!」

「わかった、やってみよう!構わないか、みんな?」

「おう!」「えぇ!」「わかったぜ!」「やっちゃいましょう!」


 ガイア・ジークヴァルの呼び掛けにヤジリウス、ソルワデス、カジート、ユードラ・オリファルゴンが応えてくれた。

 ハーライムもそれに応えるかのようにスマホの画面が緑色に発光し、Hoffnung(ホーフヌング)=ドラッヘデバイスも道人の左肩に止まって頷いた。


「では、私たちから行きます!」

『私は過去!例え、この身朽ち果てようとも!』

「私は今!例え、人の身ではなくとも!」

「『過去と現在!今、一つとなりて大事な人たちと未来を歩む!』」


 ガイア・ジークヴァルとユードラ・オリファルゴンは合体し、ガイアグレート・ジークヴァルとなった。


「まずは三竜到達!続けて、ビーストヘッド、レディ!」


 道人はHoffnung(ホーフヌング)=ドラッヘデバイスとディサイドデバイスを合体させ、Hoffnung(ホーフヌング)=ドラッヘガイアグレート・ジークヴァルに合体させた。


「まだまだぁっ!」


 道人はディサイドビーストデバイスにD-DUNAMISカードを読み込ませた。


『D×K DUNAMIS』

「ディサイドと傀魔怪堕(かいまかいだ)が今、一つになる!」


 ソルワデスとヤジリウスは合体し、黒装武者ソルワデスとなった。


「ドラグーンハーライム!」


 道人はディサイドビーストデバイスからドラグーンハーライムを実体化させた。

 Hoffnung(ホーフヌング)=ドラッヘガイアグレート・ジークヴァルと合体したドラグーンハーライムはフィフスドラグーン・ジークヴァルクとなった。


「ここからだ…!ストリングスエボリューション!」


 道人はディサイドビーストデバイスを操作し、ストリングスエボリューションの承認をした。


「行くぞ、ジークヴァル!」

「あぁ!」


 黒装武者ソルワデスは竜となり、昇竜。

 フィフスドラグーン・ジークヴァルに向かって飛び、二体のデュラハンが合わさると光が広がり始めた。

 十糸(といと)姫の幻影が二体のデュラハンを抱きしめた。


「これ以上パーツを付けられなくて合体できないと言うのなら…混ぜればいい!」


 フィフスドラグーン・ジークヴァルクと黒装武者ソルワデスは合体というよりは融合し、その姿はまるで原点回帰。

 新たなジークヴァルはゴテゴテしておらず、すっきりしたスリムな見た目に新生した。


「来い、カジート!」

「おう!」


 新たな姿となったジークヴァルは向かって来たカジートブレードを左手に掴んだ。

 カジートブレードはツインオリハルコン化し、刀身に竜のマークが付いた。


「八竜統合!8⇄∞(エイト)ドラグーン・マスタージークヴァル!」


 虹のラインが入って竜の意匠が組み込まれた、赤きマントを身に付けた白き鎧のジークヴァル。

 右手には七つのカラフルな宝玉が刀身に収められたレーヴァテインヴァルムンクを持っていた。


「ビューティフル…!アメイジング…!」


 グルーナも思わず恍惚とした表情で両手を頬に当てて見惚れていた。

 御幸を放つ8⇄∞(エイト)ドラグーン・マスタージークヴァルはゆっくりとガイアヘッドの方を見た。


『へぇっ、やるね…!楽しくなって来た…!』


 インフィニティアトワマリーたちと交戦中のガイアヘッドは8⇄∞(エイト)ドラグーン・マスタージークヴァルを見てにやけていた。


「これで終わらせるぞ、ガイアヘッド…!」


 8⇄∞(エイト)ドラグーン・マスタージークヴァルはカジートブレードで亜空間の切れ目を作り出し、その中に飛び込んで姿を消した。

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