326章 数多の獣纏うガイアヘッド
D・D FORCE側が三手にバラけてしまった中、道人たちはデストロイ・ディサイドしたルレンデスの見た目を模したガイアヘッドと交戦していた。
「弾けろ、プラズマ!」
プラズマブーメランジークヴァルが先にガイアヘッドに攻撃を仕掛けた。
ガイアヘッドの周りにあるプラズマが動き回り、電撃で攻撃をし始める。
『これじゃぁっ、フィルムテープが傷んじゃうなぁ。』
デストロイ・ディサイドしたルレンデスを模した見た目のガイアヘッドは両手を交差した後、全身からオーラを放ってプラズマを全て掻き消した。
「カジート、ジークヴァルの元に!」
「あぁ!」
道人は手に持っていたカジートブレードを投げ、プラズマブーメランジークヴァルに投げ渡した。
プラズマブーメランジークヴァルはカジートブレードを手にした後、すぐに亜空間の裂け目を作って中に入り、ガイアヘッドの背後に出現した。
『瞬間移動大好きだねぇっ!』
ガイアヘッドはプラズマブーメランジークヴァルの方を振り向き、胸の赤白黄の三色端子から同じ色のビームを放った。
プラズマブーメランジークヴァルは左手に作ったプラズマでビームを吸収してみせた。
『ビームを!?』
「殴る!」
プラズマブーメランジークヴァルはプラズマを纏った左拳でガイアヘッドをぶん殴った。
『へぇっ、一発の重さじゃないねぇっ!一瞬で三発とはなかなかの優れ頭だ!』
プラズマを纏わせた拳は多段ヒット仕様であり、一発で三発当てた扱いとなる。
おかげでプラズマブーメランジークヴァルの左拳はオリハルコン化し始めていた。
「ネクストチャージヘッドの力は!」
「伊達じゃなイ!」
よろけて宙で無防備となったガイアヘッドに対し、イモータルティアトワマリーは青空の刀身の剣を弓矢で射出した。
ネクストチャージヘッドのおかげで浄化効果は増している。
『それだけは当たる訳にはいかないかな!』
ガイアヘッドは両肩のカメラを可動させ、光のビームローブを出した。
フィルムテープも伸ばしてビームローブと交差させて飛んで来た剣を防いだ。
『良かった、ビームだけに頼らなくてさ。』
イモータルティアトワマリーの浄化能力は強力でビームローブは消滅させ、何とかフィルムテープで防げた形となった。
「ふん!」
ガイアヘッドが地面に着地したと同時にプラズマブーメランジークヴァルは左手で作り出したプラズマブーメランをガイアヘッドに叩き付けた。
「纏まれ!」
プラズマブーメランジークヴァルは左手に持っているプラズマブーメランをガイアヘッドに押し込む形でそのまま殴った。
左拳に纏う形となったプラズマは瞬時に右足に移動し、回し蹴りを喰らわした。
「多段ヒットも伊達じゃない!ジークヴァル!」
「あぁ、これでオリハルコン化できる…!研磨、拡大!」
全身を緑色に光らせたプラズマブーメランジークヴァルはオリハルコン化し、頭を変えてガイア・ジークヴァルとなった。
右手に持ったカジートブレードもオリハルコン化している。
『へぇっ、頭を変えたのにプラズマが残ってるんだ?』
地面に倒れたガイアヘッドはすぐに浮き上がって立った。
ガイア・ジークヴァルの左手にはプラズマの塊が残っていた。
『ま、見た限り一度限りのスパーク攻撃ってところかな?僕に当てられるといいね。』
「当ててみせる!オリハルコンスライド!」
道人もオリハルコンスライドし、鎧を身に纏った。
メタリー・ルナブレードを右手で掴むとすぐにオリハルコン化した。
「私もジークヴァルの力に!」
ユーラもユードラ・オリファルゴンに変身し、空を飛んだ。
『君たちは時間が経てば経つ程強くなる。これだからディサイドは恐ろしくて面白い…!』
「喰らえ!」
ガイアヘッドが喋っている最中にダブルブーメランハーライムはダブルブーメランを投げた。
「鉄扇も混ぜな!」
ダーバラも宙に浮いた鉄扇を飛ばし、ガイアヘッドを包囲した。
『やれやれ、地球一人に寄って集っちゃって。駄目じゃないか、もっと地球環境を大事にしないと。』
「採掘星に変えようとしてる奴が言ったなぁっ!?」
ガイアヘッドの中身はヴァエンペラだ。
地球を採掘星に変えようとしている奴が地球環境の事を口にしたため、ヴァエンペラに対して道人は腹を立てた。
道人はメタリー・ルナブーメランを投げ、ガイアヘッドは向かって来る三つのブーメランを軽快に避けてみせた。
『演者を増やさないとね。』
攻撃を避けている最中のガイアヘッドは両肩のカメラからライトを照らし、地上に当てていく。
地面から色んな影の獣が続々と現れ始めた。
「あいつ、ルレンデスの力で増援を…!」
『地球の記憶に残る生物たちの一覧さ。ちょっとした博物館だね。いや、動物園かな?ま、いいや。その場限りの人形さんたち?良い物語を紡ぎましょう。』
現れたのは凶暴化したペンギン、ダチョウ、バッファロー、ライオン、イカ、フェニックス、イノシシ、パンダの八体でまとめて襲い掛かって来た。
「どうしても私たちを分散させたいようね…!そのドラマ作り、乗ってやるわ!」
グルーナはデバイスからカードを実体化し、読み込ませた。
「ヘッドチェンジ!マグネティックディスク!」
『あなたは自分が何極だと思いますか?』
「気分はS極!」
『N極。』
ルレンデスはヘッドチェンジにより、MDルレンデスとなった。
「さすが、グルーナ!ちょうど八体だからね。」
MDルレンデスは両手に持った八枚のディスクを投げ、影の獣八体の身体にディスクを埋め込んだ。
「あい、寄ってらっしゃい!」
MDルレンデスは両肩の再生機に入ったディスクを回転させて磁力を発生させ、吸い寄せた。
『はてはて、ビーストヘッドは誰から与えられたものだったかな?』
ガイアヘッドはそう言うと MDルレンデスに向かって突進した。
『地球からの恩恵でしょ!』
ガイアヘッドは影のイノシシと合体し、大きな牙で MDルレンデスに体当たりした。
「おわっ!?」
「ルレンデス!」
MDルレンデスは吹っ飛んでいる最中、ダーバラとソルワデスが助けに来てくれていた。
MDルレンデスは咄嗟にディスクを投げてダーバラの体内に入れ、磁力を利用してダーバラとルレンデスに吸い寄せられ、受け止められた。
「大丈夫かい?」
「あ、ありがとう…。助かったよ…。」
「何だ、あいつは…?」
ダーバラとソルワデスはMDルレンデスを地面に下ろした。
「あいつ、磁力を逆に利用して…!」
「それにビーストヘッドを…!?」
グルーナと愛歌は共にビーストヘッドのような獣の影を纏ったガイアヘッドを見た。
『ほらほら、どんどん行くよ?』
ガイアヘッドはイノシシを MDルレンデスたちに向かって飛ばした後、次はペンギンを身に纏ってヤジリウスの元へ跳ぶ。
『冬の訪れ!』
「うおぉっ!?」
ガイアヘッドは両手から強力な冷気を出し、ヤジリウスを凍らせ始める。
『そら、吹っ飛べ!』
ガイアヘッドはペンギンを脱ぎ捨て、バッファローを身に纏って大きな角で凍ったヤジリウスを上空に投げ飛ばした。
『急な温暖化にご注意下さい。』
ガイアヘッドはバッファローを脱いでフェニックスを身に纏い、両手から炎を出した。
「今度は熱ぃっ!?」
ヤジリウスは落下しながらフェニックスの業火に焼かれた。
「ヤジリウス!」
道人がユードラ・オリファルゴンと共に飛び、ヤジリウスの救援に向かう。
ユードラ・オリファルゴンがオリハルコンの身体でフェニックスの業火を防いだ。
『邪魔だね!』
ガイアヘッドはフェニックスを脱ぎ、ダチョウを身に纏って強靭な脚力で高くジャンプし、ユードラ・オリファルゴンを蹴り飛ばした。
「きゃあっ!?」
「ユーラ!」
『女の名前を呼んでる場合かい?』
ガイアヘッドはまたフェニックスを身に纏い直し、業火を浴びせて来た。
「このォッ!」
イモータルティアトワマリーは青空の剣を弓矢で放った。
フェニックスの業火を浄化し、ガイアヘッドへと飛んでいく。
『おっと、用心しないとね。』
ガイアヘッドは飛んで来たイモータルティアトワマリーの剣を軽く避けてみせた。
「ガイアヘッドォッ!」
道人は飛んで来たイモータルティアトワマリーの剣をキャッチし、ガイアヘッドに斬り掛かる。
『おっと、二段構えとは!でも、即興じゃあねぇっ!』
ガイアヘッドはフェニックスの羽を重ね合わせて剣を防ぐと同時に解除し、地面に着地した。
『ふぅっ、疲れた。』
ガイアヘッドは首を左右に動かして機械音を鳴らした。
『いやぁっ、すごいね!ルレンデスのデストロイ・ディサイドの力は。モドキとは言ってもビーストヘッド使いたい放題さ。グルーナにルレンデス、君たちもデストロイの力に縋りなよ。楽しいよ?』
「くっ…!」
グルーナはまだ残っているデストロイ・ディサイドカードを左手に持って見た。
「こいつ、やっぱり強い…!」
道人はメタリー・ルナブーメランを持った右手を強く握った。
『僕は分身体と言ってもヴァエンペラさ。当たり前じゃないか。さぁて、どんどん行くよぉっ?』
ガイアヘッドは今度はパンダを身に纏い、ダブルブーメランハーライムに向かって拳を突き出した。




