325章 ゴニラドアのデュラハンたち
「あいつら、急に現れた…!?」
道人たちの前に突然と姿を現したラドード、メフシ、ドルエと名乗る三体のデュラハン。
カジートやマーシャルのような瞬時に空間を移動できる能力があるかもしれないと道人は警戒した。
『ディアスにダーバラ、スラン。この三人は第三惑星ゴニラドアで生き残った、君たちと似た境遇のデュラハンたちさ。』
「な、何…?」
「ゴニラドア…?」
ディアスとダーバラはガイアヘッドから聞かされた話を聞いて困惑していた。
道人たちは二日前にディアスたちから昔話を聞いたが、ゴニラドアという惑星の話は聞いた事がなかった。
「他星とはどういう事だ、ヴァエンペラ!?我らが採掘星に変えた惑星でゴニラドアなどという星の名は聞いた事がない…!」
ディアスはガイアヘッドに怒りながら問い詰めた。
『増援部隊がいるって話しなかったっけ?ほら、戦島の時に。』
「確かに聞いてたさ。でも、それはネミケーに残された製造プラントや採掘星に変えた星の資材で造ったとされていたはずだよ。ゴニラドアとかいう星の話はあたいらは聞いた事がない…!」
ダーバラもディアスに続いてガイアヘッドを問い詰める。
スランは最近シチゴウセンに選ばれたデュラハンだからか、ネミケーの事情を詳しく知らないが、不安そうにしていた。
『ま、いいさ。後六日で僕の本体と戦う事になる君たちだ。彼らに手こずっているようではお話にならないよ?』
「これはこれは心外ですな、ヴァエンペラ様。」
「我らはぁっ、このような奴らにぃっ、遅れを取る闘士ではないぃっ…!」
「どる!」
ラドード、メフシ、ドルエは散開し、道人たちに襲い掛かって来た。
「どるぅっ!」
ドルエは背中に背負っている大きな筒から無数の円盤を射出し、道人たちに襲い掛からせた。
「くっ、これじゃ分断される…!」
道人たちもラドード、メフシ、ドルエに対抗して散開せざるを得なかった。
これでラドード、メフシ、ドルエを倒さない限り、ガイアヘッド一人に集中攻撃するのは難しくなった。
「みんな、自分のデュラハンと離れ離れになるのだけは避けるんだ!」
真輝はそう言うとエッジヴァハムートと共に近くのシルエット大将軍と合流した。
「道人君、ジークヴァル!愛歌君、トワマリー!ガイアヘッドのところに行くんだ!せっかくの作戦を…深也君やグルーナ君たちの頑張りを無駄にしてはいけない!」
「司令…!」
司令はデバイスを構え、無数の円盤を避けながらディアスの元へと走る。
「愛歌、行こう!司令たちの言う通り、ガイアヘッドをここに来て逃す訳にはいかない…!」
「もち!」
「行くよ、みんな!」
「おう!」
道人とユーラ、プラズマブーメランジークヴァル、ダブルブーメランハーライム、愛歌、イモータルティアトワマリーは共にガイアヘッドの元へと駆けた。
「トワマリー!ハーライム!」
「わかってル!」
「任せろ!」
プラズマブーメランジークヴァルはプラズマブーメランを、イモータルティアトワマリーは小型リングを、ダブルブーメランハーライムはダブルブーメランで周りを浮遊する円盤を蹴散らしながらガイアヘッド目指して突き進む。
「これだけの数、私がオリハルコン化するには好都合だ…!」
プラズマブーメランジークヴァルは両手と両足にプラズマを纏わせ、円盤を粉砕しながら突き進んだ。
おかげでジークヴァルのオリハルコン化はもう近い。
「目障りぃっ…!手触りぃっ…!」
上空に跳んだメフシは両手のハサミを前に出し、落下。
道人たちは散開し、落ちて来たメフシから離れた。
メフシの両手のハサミは地面に激突する。
「ヴァエンペラ様に立ち向かおうなどと烏滸がましきが事ぉっ!」
ラドードが右手に持った紫の球体を投げると空間にヒビが入り、右手と一体化した槍をその出来上がった空間に突き刺した。
「おわっ!?」
メフシの近くにいた道人の右側の空間に穴が開き、空間を形成していた破片が飛び散った。
ラドードが出来上がった空洞から姿を現した。
「空間移動はこいつの能力か…!」
「そいやぁっ!」
ラドードは猛回転し、背中の大きな斧のような羽で道人を切り裂こうとする。
「こい、つぅっ…!」
道人は制服バリアで何とかラドードが体当たりするタイミングをずらし、レッグパーツの瞬発力でラドードから何とか距離を取れた。
「道とん!」
「このぉっ!」
グルーナとルレンデスが道人たちと合流してくれた。
ルレンデスはラドードに対し、二つの宙に浮かぶフィルムテープを伸ばし、鞭のようにして攻撃した。
ラドードは回転しながら天井に向かって上昇していく。
「道人の方の主!」
「カジート!」
道人の近くに亜空間移動して来たカジートブレードを道人は掴み、すぐに一閃。
亜空間の裂け目を作り出し、離れてしまったプラズマブーメランジークヴァルたちと合流できた。
「ほうぉっ、なかなかにやりそうな連中だぁっ…!」
メフシは大きな両手のハサミを開いたり閉じたりした後、高く飛び跳ねて回転するラドードをハサミで挟んだ。
回転するラドードを挟んでいるので火花が周りに飛び散る。
「飛んでけぇっ、ラドードォッ!」
メフシは回転するラドードを下にいる深也たちに向かってぶん投げた。
「うおぉっ!?」
ラドードは地面に激突し、土煙が舞う。
ラドードはすぐに体勢を立て直し、深也に向かって槍を突き出す。
「させるかよぉっ!」
「ランドレイク!」
ランドレイクが身体を張って深也を庇い、猛回転するラドードを全身で受け止めた。
「無理しちゃ駄目さぁっ、ランドレイク!」
『皆』=狸夢操士カサエルが加勢に入り、夢瓶から出したジェットコースターでラドードを突き飛ばした。
「助かったぜ、カサエル…!」
「野郎、俺のランドレイクに傷を…!売られた喧嘩、高くつくぞ!おらぁっ!」
怒髪衝天した深也はランドレイクと共にガンくれて、また高く飛び上がったラドードに敵意を向けた。
「深也、落ち着いて下さい!」
「おこりたいきもちはわかるけど!」
高速移動して来た海音が怒る深也を宥めた。
スランも海音の近くに浮遊する。
「いや、海音さん。深也の場合はこの方が自然体かもしれんぞい?」
「そうですかねぇっ…?またデストロイ・ディサイドしちゃいそうですけど…。」
海音はそう言うと恐る恐るキレている深也を見た。
『どうやらそれぞれ戦う相手は決まった感じかな?』
「ヴァエンペラ…!」
道人たちはガイアヘッドの前に立った。
道人たちはラドードたちの乱入で散り散りになってしまった。
道人の元に集えたのはプラズマブーメランジークヴァル、ダブルブーメランハーライム、ヤジリウス、ソルワデス、カジート、愛歌、イモータルティアトワマリー、ダーバラ、グルーナ、ルレンデスだった。
この作戦の大目標はガイアヘッドを浄化する事。こちらに来てくれたメンバーは結構多かったのは幸いだったが、散り散りになってしまった深也たちの事を道人は心配した。
「ふっふっ、ルレンデスの見た目をパクったあなたと私らが戦うは必然…!盗作は創作者にとっての最大の天敵と知りなさい!」
「その通り!」
グルーナとルレンデスは共に右手でガイアヘッドを指差した。
『相変わらず訳がわからないね、君は…。まぁ、いいや。来なよ、相手をしてあげる。』
ガイアヘッドはそう言うと出現させた二つのフィルムテープをぐるぐる巻きにし、二本の槍を作り出した。
「みんなの頑張りを無駄にしないためにも、お前とはここで決着をつける…!」
「勝負だ、ヴァエンペラ!」
道人とプラズマブーメランジークヴァルは啖呵を切り、ガイアヘッドの周りにプラズマを作り出した。




