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ディサイド・デュラハン  作者: 星川レオ
第5部 銀河侵食帝王神ネガ・ディサイドヴァエンペラ
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323章 来やがれ、ガイアヘッド!

「さぁ!ショータイムよ、ルレンデス…!」

「耐えてくれよ、ランドレイク…!」


 作戦開始時刻となり、深也とグルーナが右手に持ったデバイスを前に出し、ランドレイクとルレンデスに向けた。


「本当にこれで来るのかな、ガイアヘッド…。」

「信じよう、二人を…。愛歌はいつでも浄化ができるようにスタンバるんだ。それが与えられた大事な役割…。それをこなす事が深也やグルーナさんを守る事にもなるんだからさ。」

「…うん…。」


 道人は不安そうにする愛歌の両肩に手を置いてあげた。

 他のみんなも深也とグルーナを心配そうに見守っている。


「俺のこれまで抱いた憎悪を、妹を助けられなかった自身の情けなさを…!」

「他者を犠牲にしてまで永遠を求めた私の生き汚なさを…!」

「「今、この瞬間だけ解き放つ…!」」


 深也とグルーナが持つデバイスから邪悪なオーラが漂い出した。


「グゥッ…!」

「ギィッ…!」


 ランドレイクとルレンデスの胸の顔の目が真っ赤に発光し始め、邪悪な黒いオーラを発しながら身を震わせ始めた。


「やっぱり、愛するルレンデスをわざと闇堕ちさせるのは罪悪感ハンパないわ…!」

「すまねぇっ、ランドレイク…!」


 深也とグルーナの持つデバイスからも邪悪なオーラが放ち始め、振動し始めた。

 ヘビーアサルト=ホエールデバイスが深也の右手に、エターナル=ビーフォールデバイスがグルーナの右手に乗って共に支える形となった。


「…! あなたたち…。手伝ってくれるの…?」


 エターナル=ビフォールデバイスはグルーナを見て頷いた。

 ヘビーアサルト=ホエールデバイスも深也を見て頷く。


「…ありがとう…。やるわよ、深也ん…!」

「あぁ、こいつらのためにも絶対な…!」


 深也とグルーナの持つデバイスは更に電流も発し始めた。

 勝手にカードが実体化し、宙に浮く。


『DESTROY×DECIDE』

「「ガァァァァァーッ!!」」


 ランドレイクとルレンデスが発する邪悪なオーラは更に増した。


『ははっ、何々?楽しそうな事やってるね。』

「…! 来た…!」


 道人たちは声がした方を一斉に見た。

 ランドレイクとルレンデスの近くの地面からガイアヘッドは浮上して来た。


「来やがったな、馬鹿が…!」


 深也とグルーナはデバイスにカードが強制的にスラッシュされる前に掴んで物理的にデストロイ×ディサイド化を阻止した。


『うん、君たちに呼ばれて来たよ?わざわざ招待してくれてありがとう。何?僕に結界を破いて欲しくて呼んだのかい?』


 道人たちは走り出し、深也とグルーナの近くで立ち止まった。


「報告!ガイアヘッドが姿を見せた!作戦開始だ!」


 司令が外にいる潤奈たちにガイアヘッドが姿を現した事を急いで連絡した。


『…あーっ、なるほどね。これは釣りか。わざとデュラハンをデストロイ化させて僕をこの場に呼び寄せた訳か。今まで僕が姿を現したパターンを利用したんだね。やるじゃないか。』


 ガイアヘッドはそう挑発すると拍手して来た。


『いいよいいよ、六日後の地球VSヴァエンペラの前哨戦と行こうじゃないか!』

「お前と世間話をするつもりはない!行くよ、ジークヴァル!みんな!」

「あぁ!」


 道人が掛け声を発すると同時にジークヴァルたちが一斉にガイアヘッドに襲い掛かった。


「ハーライム!ヤジリウス!ソルワデス!」


 道人はハーライムを実体化させ、すぐにダブルブーメランヘッドを装着させた。

 ヤジリウスも実体化させ、ソルワデスと一緒に駆けさせる。

 カジートはブレード形態となり、ソルワデスが持った。


「出番だぜ、エッジヴァハムート!」

「おう!」


 真輝もスマホからエッジヴァハムートを実体化させてガイアヘッドの元へと向かわせた。


『怖い怖い!子供一人に寄ってたかっちゃってねぇっ!』

「あんたは見た目だけの子供でしょうが!」


 愛歌はそう言うとデバイスからカードを実体化させた。

 道人と一緒にカードを実体化させる。


「ヘッドチェンジ!プラズマブーメラン!」

『あなたは弾けるような人生を望みますか?』

「程々に!」

『承認。』


 ジークヴァルに角や胸当てに雷の意匠が散りばめられた頭や鎧が装着され、プラズマブーメランジークヴァルになった。

 このヘッドも最速でオリハルコン化を狙える頭の一つだ。

 プラズマブーメランジークヴァルは右手を横に伸ばすとプラズマを発生させ、ブーメランを作り出した。


「セカンドディサイドチェンジ!イモータルティア!」

『セカンド・ディサイド、承認。』


 トワマリーも鎧が装着され、イモータルティアトワマリーとなった。

 全身から赤いオーラを放ち始める。


「これがネクストチャージヘッドの効力…!」


 愛歌が真輝の方を向くと真輝はサムズアップして見せた。


「俺らも行くぞい、カサエル!」

「さぁっ!」

「ビーストデバイス、合体じゃぁっ!」


 大樹はデバイスと狸夢操士デバイスを合体させてビーストディサイドデバイスに変えた。


「ビーストヘッド・エヴォリューションじゃぁっ!!」

『ビーストヘッド、承認。狸夢操士、皆極上達師超有の装(よそおい)』


 ディサイドビーストデバイスを前に出すと一筋の光が掃射され、前にいるカサエルの背中に当たる。

 カサエルは空高く飛び、カサエルの上空に狸夢操士がドロンと煙を立てて姿を現す。


「皆極上達師超有=狸夢操士、変化!」


 狸夢操士がそう叫ぶとカサエルと合体を開始し、皆極上達師超有=狸夢操士カサエルに姿を変えた。


「やみあがりなんだから、むちゃしないでよ、みおん?」

「ふふっ、善処します。ビーネ・イオーシャ・ア・クアン!」


 海音は鎧を身に纏い、人魚騎士に姿を変えた。


「また力を借りますよ、イルーダ…!ラウブ・バーハル・ズヴィー!」


 海音は続けて鎧をチェンジし、第二形態へと姿を変えた。


「これだけの数、貴様に捌き切れるか!」


 シルエット大将軍もシルエリオンに跨り、斬馬刀を回転させながら突撃する。


『すごいね、すごいねぇっ!まさにデュラハンオンパレードだ!』


 ガイアヘッドは高笑いしながらも飛び跳ね、デュラハンたちの怒涛の攻撃を全て防ぎ、また避けていく。


『さすがに数が多いな…。よし、僕も鎧を纏うかな?』


 ガイアヘッドはそう言うと一瞬で紫色の鎧を身に纏った。


「…!? 何だ…!?」


 ガイアヘッドの鎧姿を見た途端、道人の脳内のイメージにある白紙が反応した。

 急にフラッシュバックしたため、左手で顔を覆った。


「俺はあの姿を知ってる…?」

『どうだい、ジークヴァル?懐かしいかい?前に君を殺した時の姿さ。』

「何…?」

『まぁ、巻き戻る前の世界の事だから覚えてないだろうけどね。』

「おわっ!?」


 ガイアヘッドはそう言うと全身から覇気を出し、周りにいるヤジリウスやソルワデスを吹っ飛ばした。


「もウ十分だヨ、ランドレイク、ルレンデス…!すぐニ治してあげるからネ…!」


 イモータルティアトワマリーが剣を天にかざすと刀身が青空模様になり、弓に変形した盾に青空の剣をセット。

 ランドレイクとルレンデスの近くの地面に向かって放った。


『何だ、せっかく闇堕ち仕掛けたのに。勿体ないなぁっ!』


 ガイアヘッドはそう言うとライドレイクとルレンデスの元へと向かった。


「何をする気だっ!?させん!」


 プラズマブーメランジークヴァルはガイアヘッドの行く手に五つのプラズマを発生させた。

 プラズマブーメランは発生したプラズマに吸い寄せられるように不規則な動きで飛び回る。


『あはっ!』


 ガイアヘッドはプラズマブーメランを避けながら向かって来るダーバラの鉄扇や、皆極上達師超有=狸夢操士カサエルの三度笠を足場にして跳ねまくる。


「あいつ、これだけの数で攻めてるってのに…!何て身軽なんだ…!?」

『僕、地球ですから!』


 道人の言葉に返事したガイアヘッドはプラズマブーメランジークヴァルたちの攻撃を掻い潜りながらルレンデスの発する闇のオーラに左手を触れさせた。


『これが限界かな?』


 ガイアヘッドは急いでルレンデスから離れ、バク転を繰り返して下がった。

 イモータルティアトワマリーの剣が地面に刺さり、ランドレイクとルレンデスの邪悪なオーラは治まり始めた。

 深也とグルーナのデバイスからも邪悪なオーラや電流が消え始めた。


「あいつ、今イモータルティアトワマリーの浄化の力に当たるのを嫌がった!当たったら効力があると見たわ!」


 愛歌は着地したガイアヘッドに対して自信満々にガイアヘッドを左手で指差して見せた。


『勝手に言ってるといいさ。さぁて、せっかく招待されたんだ、もっと僕を楽しませてもらおうか…!』


 ガイアヘッドはそう言うと左手に纏わせたルレンデスから発せられた邪悪なオーラの残り香をゆらゆらと見せ付けて来た。


『控えよ、我が大地を土足で踏みし軽き生命たちよ!偉大なる地球の御前である!』


 ガイアヘッドはそう言うとルレンデスから得た邪悪なオーラを自分の胸に当てた。

 そうすると姿がみるみる内に変わり始める。


「何だ…!?」

「ちっ、ヴァエンペラの癖して地球ヅラかよぉっ!」


 驚く道人の後に叫ぶ深也。

 ガイアヘッドが何をする気かはわからないが、プラズマブーメランジークヴァルたちは改めて一斉にガイアヘッドに襲い掛かった。

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