↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ディサイド・デュラハン  作者: 星川レオ
第5部 銀河侵食帝王神ネガ・ディサイドヴァエンペラ
PR
464/521

299章 ガイアヘッド浄化作戦

 新たに協力関係となったレング・ザ・ダイと情報を共有し終え、道人たちは地球のデュラハンを復活させるための話に入る事になった。


「道人君たちがロードから聞いた話によれば、ビーストヘッドの試練が行われた場所はガイアのデュラハンに力を与えられる場所でもあり、そこからディサイドの力を注ぐ事ができればガイアのデュラハンを復活させられる事ができる…という話だが。」

「今までの場所をおさらいするとドイツのネーランド、フランスのエトテワール、日本の十糸(といと)の森の洞窟、イギリスの海ですね。」


 司令が話した後、虎城が今まで行ったビーストヘッドの試練の場所を教えてくれた。


「十糸(といと)の森は近いが、他は行き来するには遠すぎるぞい…。」

「うむ、傀魔階堕(かいまかいだ)やカジートなどの移動手段に頼らざる負えぬじゃろうな。」

「そもそも、問題なのはガイアヘッドを復活させられるだけのディサイドの力をどうやって調達するかだよな…。」


 大樹、姫、深也がそれぞれ意見を出し合った。


「地球一個分のディサイドの力なんて、あたしたちに賄(まかな)えるものなのかな…?」

「ディサイド・デュラハンとそのパートナーの数があまりにも少な過ぎるわね…。」

「仮にできたとしても、その後に何が起こるかわからないからディサイドの力を完全に使い切る訳にもいかないし…。」


 愛歌、グルーナ、道人も自分の考えを喋るがどうしてもネガティブなものになってしまう。


「…ねぇ、お父さん。お父さんはレング・ザ・ダイを飛び出して他の惑星に行ったんだよね?他の惑星からデュラハン・ハートを調達できたりはできないのかな?」


 潤奈がシルエット大将軍に質問した。


「確かに私は禁忌を犯してまで他の採掘星にされた星を渡り、この鎧の力でそれぞれの死の国まで行ったのだが…。話しに応じてくれなかったどころか、拠点に寄せ付けてくれもしなかった…。」

「恐らく我ら、レング・ザ・ダイ以外の死の世界も多星に干渉するのは禁忌とされているのだろう…。」


 シルエット大将軍の言葉を聞いてキルバが補足してくれた。


「なら、他の星に協力を求めるのは難しいか…。」


 道人は何か良い方法はないかと考え始める。


「ふむ、時にシルエット大将軍よ。お主は我らがキャルベンには行ったのか?」

「いや、キャルベンには行っていないが…。」

「だろうな。我が故郷キャルベンは他星が近寄れぬ環境になっておる…。攻め込まれる恐れがないから、我らはこうして地球におるのじゃからな。しかし、お主らの話を聞くと我らキャルベンにも死の世界がある事になるが…?」

「死の世界は命ある場所に必ず存在するはずだ。」


 イジャネラの疑問にダイデュードが答えた。


「なるほどの…。まさか、女王である妾(わらわ)ですら知らぬ世界がキャルベンにあるとはな…。」


 イジャネラはそう言うと口元を扇子で隠した。


「話を戻そう。私は他の採掘星を巡りはしたが、採掘されたデュラハン・ハートがどこに保管されているのかはわからなかった…。」

「それにデュラハン・ハートが大量にあったところで扱える者が少ないからな…。あまり意味はないかもしれない。」

「…そうですか…。」


 潤奈のデュラハン・ハートを他星から調達するというアイディアはシルエット大将軍と司令に否定されてしまった。


「あの、シルエット大将軍はガイアヘッドがヴァエンペラの分身体だと知ってましたよね?それはどこで知ったんですか?」


 道人は気になった点をとりあえずシルエット大将軍に聞いてみた。


「私はリフドーでジュンナと別れた後、死んだ…。気が付いたらレング・ザ・ダイに私はいたのだ。それでも私は諦めが悪くてね。死後もジュンナたちの事が心配で私たちの故郷を滅ぼしたヴァエンペラの事を調べようと思ったのだ。でないと、とてもじゃないが成仏し切れないのでな。」

「それでレング・ザ・ダイの黒の鎧を持ち出した訳か…。」


 シルエット大将軍が説明するとキルバが複雑そうな目でシルエット大将軍を見た。


「そうだ、レング・ザ・ダイの事を調べているとこの鎧の存在に気が付いた。」

「しかし、改めて考えてみるとよくその鎧に魂が適合できたものだ。我らのこの鎧はダイデュード様を守護するための、選ばれた者だけが憑依できる鎧であり、誰にでも扱えるものではない。特にその鎧は誰にも扱えなかったから保管されていたのだ。」

「正直、かなり合っていなかった…。だが、そこは執念でね。申し訳ないが、自分で改造して私に無理矢理フィットできるようにした。何故私がこの鎧を欲したかと言うと、この鎧は制限はあるが、分析・洞察能力に優れているのだ。」


 シルエット大将軍はそう言うと自分の頭に右手の人差し指を当てた。


「だが、この鎧を完全に使いこなせているとは言えない…。私の科学の力で無理矢理使っているようなものだからな…。分析・洞察能力は一日に調子が良くて二度くらいしか使えん。無理に分析・洞察能力を使おうとすると壊れもするだろう。」

「…お父さん?」


 それを聞いて潤奈が心配そうに見た。


「大丈夫だ、ジュンナ。私は元々死んでいるのだからな。話を続けよう。ヴァエンペラはバドスン・アータス以外の部隊も保有しているのだ。」

「そうなの、ダーバラ?」

「いや、あたいらは会った事がないね。」

「ヴァエンペラは戦島(いくさじま)での戦いの前にダジーラクに増援はいるかどうかを聞いていた事があった…。いてもおかしくはないだろう。」


 愛歌のダーバラへの質問に対し、ディアスが補足して返答してくれた。


「それでもバドスン・アータスはヴァエンペラが保有する部隊の中でも上位クラスの部隊だ。他はそれ以上ではないだろう。現に私も奴の一部隊と接触する事ができた。それで奴らの機械をハッキングし、この鎧で分析・洞察する事ができたのだ。」

「そうか、それでヴァエンペラの事を知る事ができたんですね…。」

「あぁ、そうだ。改めて言うと、ヴァエンペラは自分の力を相手に付けた傷口や自分が作ったヘッドなどに注ぐと洗脳のような真似をする事ができる。」

「それがダジーラクやガイアヘッド…。」


 道人は昨日ディアスから聞いたダジーラクの変化や、ガイアヘッドの姿を頭に思い浮かべた。


「つまり、あたいらが普段付けてるこの頭にもヴァエンペラの力が注がれてたって訳だい。」

「つっても、俺とディアスはディサイドの力で頭の形状が変わったしよ。バドスン・アータスにいた頃のような何だか掻き立てられるような感じも薄れてる。多分、消えたんじゃねぇかな?もちろん、スランもな。」

「ディサイド様々でもあるけどさ、あたいの頭もキャルベンのお嬢さん(イルーダ)にいじられてるから別の力も入ってるだろうしね。」

「いや、どうだろうな?」


 ダーバラとキャプテン・雷牙がそう言うと深也が割って入った。


「元々ランドレイクとルレンデスはデストロイ・デュラハンで…いや、待てよ?」

「深也?」


 深也は何かを言いかけると右手を口に当てて考え始めた。


「…なぁ、例え地球のデュラハンを復活できる程のディサイドを手に入れたとしても、現状だとガイアヘッドにも力を与えちまうんだよな?」

「うん、ロードがそう言ってたけど…。」

「ならよ、それを活かせないか?ランドレイクとルレンデスは元々デストロイ・デュラハンからディサイド・デュラハンになった…。だがよ、苦い記憶だが…ランドレイクはイルーダと初めて戦った時にかつてのデストロイ・デュラハンの力を一時的に扱う事ができたんだ。」


 道人はその時はカサエルのビーストヘッドの試練に付き合っていたのでその場にいなかったが、深也や愛歌たちの報告によれば、イルーダとの戦いでランドレイクが原点海鬼デストロイ×ディサイドしたという話は知っていた。


「デストロイ・デュラハンの力はまだ完全には消えてなかった訳だ。俺の脳内にガイアヘッドの野郎が二度くらい現れもしたしな。」

「あ、そう言えば私もルレンデスのビーストヘッドの時にガイアヘッドが出て来たわね…。なるほど、私と深也んはガイアヘッドと繋がりがある訳だ。」

「そうだぜ、グルーナさん。で、だ。俺が考えたのはランドレイクとルレンデス、ディアスたちがわざとヴァエンペラの力やデストロイ・デュラハンの力を引き出す!それでガイアヘッドの野郎を引き寄せる!そう、まさに釣りだ!これでガイアヘッドの野郎を呼び寄せて叩き潰し、元に戻すって訳だ!」

「なっ…!?」

「名付けて、ガイアヘッド浄化作戦…だ!」


 深也は左手に右拳を力強く当てて、自分たちの身が危険かもしれない無茶な作戦を口にして来たので道人たちは驚きを隠せなかった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。