第7話 ある時は王国騎士団長、またある時は闇ギルドのマスター、しかしてその実体は…
―― ザナイト騎士団 ――
じゃねぇか、いくらリルガの保護を優先するっつっても普通は朝にはさっさと報告に来るもんだろ? わざまわざお前のお気に入りのアメリアを迎えにやらせても全然来ねぇし、むしろ遅いし! 町の噂が落ち着くまで少なくとも慈悲眼は使うんじゃねぇぞっ!?」
──はあっ!
『一気に言いましたね!』
(ええ! 話数またぎをするなんて驚いたわ!)
『驚きのポイント、そこですか?』
「まぁ、まぁ、ゴランちゃん落ち着い――――」
「それからっ!」
(第二部……だと……!?)
「友人としてだが……、美徳系は慈悲眼もそうだが全て強すぎる。
まあ、無理だとは思うがなるべく使用するんじゃないぞ。
ま、お前のことだからわかっていても使うんだろうがな……、あんまり心配させんじゃねぇ。」
「……そうね、心に留めておくわ。ゴランちゃんありがと――――」
「最後にっ!!!」
『第三部ですか、個人的には一番好きな作品ですね。あのスタン●能力で戦うやつ』
(それ何の話よ!?)
「娘を持つ父親としてだが……、うちのプリティアーたんをいじめるな。ぶっ殺すぞっ!! 本来であればアーたんをお前のところにやるのも虫唾が走るんだが、アーたんもあれでお前のことが気になっているようだからな。あーいうのをツンデレというんだろ? 羨ましすぎてお前が憎い。アーたんに俺もかまってもらいたいが、やはり父親に対する遠慮が入ってくるのか甘えてくれない……。知ってるか!? アーたんが鎧を装備するときに『よいしょ、よいしょっ』って小さい声で呟いてるんだぞ。あの呟きは子どもの頃からの癖でな、重たいものを持つときに『よいしょ』って言うと力がわくって俺が教えたことをずっと守ってるんだ。どうだ、可愛いだろ。このときばかりは闇ギルドで盗聴魔法を習って良かったと思っている。それから……こないだアーたんにサプライズで…………」
(長い……今までで一番……)
『親バカの極みですね。マスター、リルガさんがうとうとしてますから膝枕してあげてください』
(ふふ、いつもアメリア自慢をされていたけど、これからはリルガちゃん……いやリーたん自慢が出来るわね)
『マスター、ゴランさん化するのやめてください。ゴリラ化だけでお腹いっぱいです』
(それにしても……まだまだ続きそうねぇ。【幻視眼】使おうかしら)
『あれ、相手に人差し指で「まぼろし~」ってモーションが入るから流石にバレますよ』
(そうだ! キンちゃん、アメリアちゃんに念話でさ、適当にここに来たくなるような内容で呼びかけてよ)
『なるほど、では早速……』
──ゴンゴンゴンゴンッ!!!!
「それでな、この間アーたんが……誰だ!」
「団長! アメリアです!」
(はやっ!)




