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魔眼使いのおネエさん~魔眼と物理で問題解決~  作者: yatacrow


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第24話 オーク狩りの前に


―― ランスの家 ――


 アベルと11時に王都の正門前で再度合流する約束をして、一旦帰宅したランス達。


「なんかすごい子だったわね」


 ──ぼふんっ


「……嫌い」


『リルガさんは乱暴な言葉を使う人族が苦手ですからね』


 ──こくこく


「異世界から来た子ってああいう子が多いのよね。それでだいたい無茶して死んじゃうのよ……」


「……ランス?」


「あっ、大丈夫よ。昔、出会った子もあんな感じだったから。

 そうだ、リルガちゃんはお留守番でいい?」


「……行きたい。気配察知と超嗅覚があるから」


『あまり過保護にするのもどうかと思いますよ』


「……キン、ナイス」


「んー、狩りで反応するなんて、天狐族の本能かしらね。

 それじゃ、急いで準備しちゃいましょ♪」


「……おー!」


 準備といっても、冒険者グッズは荷物にまとめているのでそれを持ってリルガ用の装備をゲドン直販店で揃えるだけだが。


『アサシンダガー』2本

『黒頭巾(ケモ耳スタイル)』

『黒装束 (しっぽあり)』

『アサシンブーツ』


 ランスは可愛くないと大反対したのだが、リルガが珍しく譲らなかった暗殺者セット。


『あんな顔されちゃ買わずにはいられませんよね』


(この装備は可愛くないけど、さっきのリルガちゃんは反則級の可愛さだったわ。

 そうだ、あとでお金の価値や使い方も教えてあげないといけないわね)


『結構なお値段でしたよね。まあ、マスターがすすめた装備もえげつないお値段でしたけど』


(可愛さと絶対的な防御力のある装備だったのに)


───

──


―― 王都郊外 ――


「アベルちゃーん、おっまったっせーっ!!」


「うわっ、ちょっと離れてくれ」


 アベルの後ろからぴったりくっついてランスは声をかけた。


「あん、今はパーティーなんだからスキンシップ大事でしょ?」


「ほぼ初対面だし、ソロ狩りができるかの立ち会いみたいなもんだからパーティーってわけでもないだろ! それと、そこの黒ずくめのケモ耳のチビっこは何だ?」


「……チビ言うな!」


「この子はリルガちゃん。可愛いでしょ? 同行させていいかしら?」


「露出が少なすぎて判断つかん。足手まといにならないなら勝手にしろや。

 どうせ断らせる気もないんだろ」


「やだ、ひねくれちゃって。アベルちゃん、可愛くないわよ」


「……ガキ」


「お前の方がどう見てもガキだ!」


『どっちもどっちですけど』


「リルガちゃん。ダメよ、仲良くしなくちゃ。

 ちなみに……アベルちゃん、この子は貴方と同じ歳よ」 


「まじかよ! こんなチビとぉ?」


 ──ふぎーっ!!


「ほら、威嚇しないの。

 それじゃ、オークのところまでは案内するから、アベルちゃんはそのあとを頑張ってね」


 3人の空気は微妙ではあったが、クエストに向かうことにした。



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