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アルディア戦記 ~少年はやがて皇帝になる~  作者: wok
第三章 アルデ州へ

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第61話 ロアダルギア廃鉱山IV

「ァァアアアアァァアア、ステキナ————タマシイィィィィ」


漆黒の怪異は黄色い眼を光らせアリアを見た。


「ァァアアアアァァアア、フシギナ————タマシイィィィィィ」


白骨化した左指でアキトを指さす。


「ワァァァァ、ァァアアアアァァアア、ゴクジョウノ————タマシイィィィィィィィ」


右手で握った錫杖をルナに向ける。


「タマシイヲ、ワラワニ、ヨコセェェェェ」


「そこのお姉さん、わたくしの魂はいらないんですの?」


メリダは右の太ももから銀針を取り出すとそれで自分の肩を叩いた。


「………イラナイ………ケガレテイル」


「し・つ・れ・いなソウルイーターですわね!」


メリダは銀針をソウルイーターに投げつけた!


カキンッ!


ソウルイーターは錫杖で銀針を弾き飛ばす。


「ホフッタアト、イタダクワァァァァァ」


錫杖で地面を激しく突いた。


「反魂《デゾ》」


地面の土が至るところで盛り上がりそして崩れた。そこから腐敗したケーブローチやゴブリンが這い上がってきた。


「アンデッドですわ!」


メリダが叫ぶ。銀針を取り出すと数体の腐敗ゴブリンに素早く投げつけた。


「ア゛ギャアアア」


銀針が命中したところから白煙が吹き出すとゴブリンは苦しみながら崩壊していく。


「メリダさん、二人を守ってください。僕があれをやります!」


「お願いしますわ!」


メリダは銀針を投げアリアたちに迫る腐敗ケーブローチを仕留める。そしてアリアたちの前に立ち銀の短剣を抜き構えた!


アリアはメリダの背中を見つめながらルナを抱き続けた。


アキトはソウルイーターに突進する。


「せいっ!」


ソウルイーターの直前で左前に進路を変え、胴を斬るべく右から左にサネユキを振る!


ガンッ


ソウルイーターは錫杖で受ける。アキトは回り込みソウルイーターの後ろから斬撃を放つ。


一閃!二閃!


二閃目の斬撃が浅くソウルイーターを捉える。


「アバッ…ワラワニキズヲツケルトハ…」


ソウルイーターはアキトから急に距離を取り始めた。そして地面を突く。


「反魂《デゾ》」


地面から腐敗ゴブリンが数体現れてアキトを囲む。


アキトは前を阻む腐敗ゴブリンを排除すべくサネユキを振るう。


一閃!二閃!三閃!四閃!


またたく間に腐敗ゴブリンが崩れ落ちる。ソウルイーターはアキトから十分距離をとり、ある位置で止まり錫杖をアキトに向けた。


「オワリ…ワラワノゴクジョウマホウデイケ————」


「ザグルド・ブリザガード!!!」


大空洞が急激に冷える。ソウルイーターの錫杖に渦が巻き起こり、巨大な冷気の塊が形成されつつあった。


「イッチョクセン、ワラワノカチダワァァァァァ」


アキトは素早く後ろを振り返る。


そして気づいた。


ソウルイーターと自分とアリア達が一直線上に位置していることを。


ソウルイーターの黄色い眼が不気味に輝く————



続く


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