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東京孔  作者: ルーニック
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第十九話 センサー


 孔が来た。あらかじめヘルメットに付けたライトは灯してある。


 くの字型の進行方向元から孔が来た。溝の中が徐々に暗くなりついには真っ暗になった。

 ライトに照らされた孔の裏側は真っ黒だ。


 もうすぐ半径に達する。


 裏側中央部分が見えた。



片瀬「えっ!?」


水樹「うわ! なんだコレ!」


陸自隊長「片瀬さん! 下がって!」


 暗い中、ヘッドライトで奥から見えたのは、、、。


 ライトを反射する赤ではなく湿った肉のような色の触手のようなものが中央付近に2メートル程円形状に多数生えていた。

 ヌメヌメと蠢いている。


 水樹は後ずさりして尻もちをついてしまった。

 千尋も余りの事に身体中の毛が逆立ち固まったままだ。


 触手部分が間もなくくの字型の対処部分に来る。



 その時、触手の一本が伸びて千尋の腕に巻き付いた。

 千尋は声が出せない。驚き過ぎて叫ぶ事も出来なかった。


 陸自隊長は水樹を起き上がらせ、直ぐに千尋の元へ行き、巻き付いた触手にシースナイフを使った。

 ズビッ!


 今度は陸自隊長に巻き付く。


 我に還った千尋が叫ぶ。


片瀬「水樹さん! 放水を!」


水樹「はい!」


 水樹は手元のレバーコックを空け陸自隊長に絡みついた触手に当てると直ぐに解けた。


片瀬「水樹さん! あの触手の塊の斜め後ろに!」


 千尋が塊を指指す。


水樹「了解! そりゃ!」


 バシャー!


 しかし直ぐに放水は止まってしまった。

 地上部分にはみ出したホースが孔によって切断されてしまったのだ。


 触手部分はあっと言う間に通り過ぎてしまった。


 大量の放水で三人共ずぶ濡れだった。


片瀬「隊長さん、大丈夫ですか? 助けてくれてありがとうございます」


陸自隊長「大丈夫だ。それよりこれで向きが変わったのか?」


 まだ、孔の下で真っ暗なままだ。状況は良く判ってない。

 くの字型の先双方から光が差して来た。


 植松が駆け寄る。


 タッタッタッ!



植松「三人共大丈夫か!?」


陸自隊長「はい。大丈夫です!」


片瀬「植松さん、それより孔の進行方向は!?」


植松「やったぞ、向きが変わった!」


陸自隊長「これで上手く今の罠に入ってくれれば、、、」


 三人が溝から出て来て孔の後を追う。


 とうとう陸自と植松らが作り上げた巨大なもんどり罠に孔は入り込んだ。 


 無線を使い指示する。


陸自隊長「爆破準備! 爆破!」


隊員「爆破!」


 ズガーン。


 見事に入り口の足場は爆破され荒川孔がもんどり罠に捕らえられた。


 何度も向きを変えようと動くが罠の外には出られないようだ。



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