表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
12/20

12 怒り

 同じ頃、大手芸能事務所【クリア・クラウン】の社長室では、一人の女性の怒声が飛んでいた。


「どういうこと、主役は決まりだって言ったじゃない」


 事務所所属の声優・桑本ほとりは椅子に座る社長の井野崎の前で机を強く叩いた。


「今回は手違いがあってな。次はちゃんと主役を回すから、機嫌を直してくれ」

 井野崎がなだめるように言った。


「いいのよ、私は別に。事務所、移籍するから。そうなったら、パパからの融資もなくなるから、この事務所も終わりね」


「待ってくれ。この埋め合わせは必ずする。だから……」


 普段は偉そうに振る舞っている井野崎もほとりの前では低姿勢であった。


「いや。『スーパー・メタル・フレンズ』の主役が出来ないなら、やめる。まだ、プレスリリースの前なんだから、どうとでも出来るでしょ。頑張りなさいよ」


「……わかった」


「じゃあ、いい報告待ってるから」

 ほとりはそう言うと、つかつかと社長室を出ていった。


「畜生、バカ娘めが……」

 井野崎は拳を固め、歯ぎしりをした。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ