女王さまのリセットタブレット
【前書き】
2020年という実行環境は、とかくバグが多すぎる。
特に、人間の基本入出力である性欲というプロトコルは、常にシステムをオーバーフローさせる厄介なマルウェアだ。
あたし、黒木舞桜の全盛期の知性を持ってしても。
身近なノードが発信する猿のような要求パケットには、深く疲れた排熱処理を実行せざるを得ない。
これは、そんなバグまみれの幼馴染たちを、物理的かつ化学的にデバッグした際の。
ある冬の日の、最高に非論理的なアーカイブである。
2020年2月上旬。
海風という名の冷却ファンが稼働する、白昼の桜木町駅周辺。
なぜだか、斧乃木拓矢という名のバグまみれな幼馴染に呼び出された。
今日あたしが起動させたハードウェアは、愛車であるオールドチャンプCBだ。
「なによ、急に?」
あたし、黒木舞桜は、不機嫌さを物理的にバーニングさせる。
今にも泣き出しそうな拓矢へと、全盛期の解像度で尋ねたわ。
「莉那とケンカした。仲裁して」
まあ、そんなところでしょうね。
あたしは、図体ばかりデカくなった幼馴染に、ジト目という名の非難パケットを貼り付ける。
「ケンカの原因は?」
どうせ、肥後もっこすラーメンか、ハードロックなカフェかで揉めたってところだろう。
あたしは脳内メインフレームで、そんな短絡的な推論をビルドする。
「え、エスパーか……おまえ……」
サブリナこと福元莉那が、あたしの思考を読み取りやがった。
エスパーはどっちだ?
「い、いや声に出てるからね舞桜」
そうなのか?
あたしは隣に控える、医学的なメインフレームこと勇希に視線を送る。
「……その通りだよ、舞桜。君の音声出力ポートから、ラーメンとカフェという名の予測変換が漏れ出ていたからね」
勇希は、眼鏡のブリッジを押し上げながらロジカルに肯定した。
「でも違うのよ舞桜! 拓矢が最近、エロいことばっかり要求してくるのよッ」
サブリナが、プラズマ級に顔面をバーニングさせて本当のエラー原因を吐き出した。
っていうか、エロい要求ってなによ。
「……拓矢。拓矢のその過剰なアクセス要求は、莉那のファイアウォールに致命的な負荷をかけていると理解すべきだ」
勇希が、冷徹なヤンデレ・アルゴリズムを起動させて拓矢を見下ろしたわ。
「僕が舞桜のバイタルをサンプリングする時は、常にミリ秒単位で同意のパケットを確認し……」
「お黙りなさいッ! 勇希のその変態的な監視プロトコルと一緒にしないでよねッ」
あたしは、勇希の股間に向かって、本日1発目のアンダーアイアンクローをデプロイした。
「ひぎぃッ……! し、システム……停止……ッ」
勇希が白目を剥いて、アスファルトという名の物理メモリへ強制排出される。
白昼の桜木町。
行き交うモブたちの視線という名のトラフィックが、あたしたちの周辺に集中し始めている。
「ったく、どいつもこいつもバグだらけのオスどもね」
あたしは、オールドチャンプCBのサイドスタンドを立てる。
「気を取り直すわよ、莉那。こんなエラーを吐き出す連中は放っておいて、あたしたちだけで優雅なランチ・プロセスを実行するわ」
「う、うん。舞桜、ありがとう……」
莉那が、潤んだ瞳であたしに同期信号を送ってくる。
「待ってくれぇ! 俺の資本で奢るから、捨てないでくれ莉那ぁーッ」
拓矢が、地面を這いながら莉那の足首にすがりついた。
「……勇希も、舞桜の食事風景という名の極上のデータを、至近距離で観測させてほしい……」
勇希も、ダメージから強制リブートを果たし、ゾンビのように立ち上がる。
かくして、あたしたちのダブルデートという名の高負荷なセッションが強制起動した。
あたしたちは、桜木町の有料駐輪場にバイクという名の外部デバイスをマウントさせる。
みなとみらいの煌びやかなテクスチャへ向かうかと思いきや。
あたしの気高いプライドは、逆方向へのルーティングを選択した。
★ ◆ ★ ◆ ★
日ノ出町。
そして黄金町。
あたしたちは、ダブルデートには到底似つかわしくない、ディープなディレクトリへと歩を進めた。
ここは、横浜の華やかな表層とは異なる。
泥臭い歴史という名のバックアップデータが堆積した場所よ。
「おい舞桜、なんでこんな所を歩くんだよ? 莉那が怯えてるじゃねえか」
拓矢が、周囲のレガシーな景観をスキャンして文句という名のノイズを発する。
「……拓矢。拓矢の歩様から漏れ出る不規則なパルスは、莉那への性欲という名の高負荷な演算にリソースを割きすぎている結果だね」
勇希が、眼鏡の奥の瞳を医学的な解像度で明滅させ、拓矢を冷徹にプロファイリングした。
「うるせえッ! 勇希みたいに冷静にバイタルを管理できるほど、俺のメインフレームは出来ちゃいねえんだよッ」
拓矢が、185センチのハードウェアを屈めるようにして、吐き捨てるようにエラーログを吐き出す。
「もうッ! あたしは不潔なアクセス要求は受け付けないって言ってるでしょッ」
莉那が、短い脚でアスファルトを物理的に叩き、不機嫌さをバーニングさせた。
あたしたちは、大岡川沿いのプロムナードをリダイレクトされていく。
かつてこの場所には、青線という名の非公式な実行環境が乱立していたわ。
物理的な接触という名のパケット交換が、昼夜を問わず行われていた、欲望の集積回路。
あたし、黒木舞桜は、175センチの視点から、高架下の古い建物の痕跡を全盛期の解像度でスキャンした。
「いい、拓矢。この日ノ出町から黄金町にかけてのエリアが、かつてどんな実行環境だったか知っているかしら?」
あたしは、ライダースジャケットの襟を立てて語り始める。
「戦後の闇市から派生した、青線という名の非公式なプロトコルが乱立していたのよ」
あたしの脳内メインフレームが、昭和という名のレガシーデータを展開する。
「高架下に並ぶ違法な建築物。そこで物理的な接触という名のパケット交換が、昼夜を問わず行われていた、欲望の集積回路だったの」
「……2005年の大規模なデバッグで、その違法なディレクトリは一掃された」
勇希が、歴史的ログを補足してくる。
「今はアートという名のクリーンなパッチが当てられているけど、街の深層にはまだ、人間の根源的なエラーの匂いが残っているね」
「すぐそこの野毛坂を登れば、野毛山動物園という名のレトロなアーカイブ施設もあるわ」
あたしは、坂道の方角へ視線をリダイレクトした。
「入場無料というバグみたいな仕様で、動物との物理的距離が極端に短い。まさに昭和のアーキテクチャよ」
「えっ、動物園あるの? 舞桜、行きたいッ」
莉那の顔面ディスプレイに、興味という名のポップアップが表示される。
「ダメよ、莉那。今の拓矢を動物園に連れて行ったら、猿山という名の同族のコミュニティに混じって、システムが完全に同化してしまうわ」
「お、俺は猿じゃねえッ」
拓矢が抗議のパルスを放つ。
ふと、あたしたちの視界に、かつてこの街を愛した大御所の影がレンダリングされた気がしたわ。
横浜の粋を体現し、緑の着物をシグネチャ・テクスチャとしていた、あの方。
2018年にシステムをシャットダウンされたけれど。
その精神という名のアーカイブは、今もこの街の空気にパッチとして当てられている。
「……紺屋高尾。染物屋の職人が、高尾太夫という名の最高位のデバイスに恋い焦がれる物語だね」
勇希が、あの方の得意とした演目を、至近距離でサンプリングするように囁いた。
「職人は、3年という長い実行時間を費やして、10両という資本をスタックするんだ」
勇希の言葉が、冬の空気に静かなパルスとして広がっていく。
「そして、一途な愛という名の『過負荷なコミットメント』によって、ついに太夫のファイアウォールを突破し、真実の同期を勝ち取った」
「10両……」
あたしは、懐から黄金色に輝く物理パッチを取り出し、拓矢の鼻先に突きつけた。
本物の、一両小判よ。
「発明を一つ完了させるたびに、国からこの物理的リソースが支給される仕組みにします」
あたしは、小判を指先で弾いて金属音を鳴らす。
「いい、拓矢。莉那としたいなら、この10両を自分の力でスタックして持っていきなさいなッ」
あたしは、気高いプライドで条件を提示した。
「じゅう、りょう……。どんだけかかるんだ……?」
拓矢が、絶望という名のエラーログを吐き出す。
「創業者命令よ? 拒否は認めないわ」
あたしは、拓矢の認識のバグを冷徹に指摘した。
「当然の帰結として、資本力は十分にあるはず。要は、莉那への熱量という名のパケットが足りていないだけよッ」
「え、舞桜? それ、あたし売ってねえか身体?」
莉那が、あたしに向かってジト目という名の疑念パケットを送信してくる。
「紺屋高尾よサブリナ! 高尾は職人の純愛をみたでしょ? 純愛なのよ! これは」
あたしは、圧倒的な論理展開で押し通す。
「え、そ、そう?」
懐疑的な莉那を、あたしはさらにマインドコントロールの領域へと誘導する。
「大丈夫! 痛くない。痛みは初めのうちだけよ。サブリナ」
まるで独裁者のような熱量で、莉那の不安という名のエラーを強引に上書きしていく。
「え、それ先っぽだけって言うヤツが言うセリフじゃん? 主に拓矢」
莉那が、冷めた目で拓矢を指差した。
猿のような衝動に支配された青年の、典型的な脆弱性ね。
「ああ、こいつも言う。それ……」
あたしは、隣に控える勇希の医学的かつ変態的な秘事を、全盛期の解像度で暴露してやった。
あたしと莉那。
女子ふたりは、物理法則を無視した下半身のロジックで動く男子ふたりに。
最高に冷ややかなジト目を、完璧な同期で貼り付けてやったのよ。
当然の帰結よねッ!
★ ◆ ★ ◆ ★
高負荷なプロトコルを実行し続けた結果、あたしたちは冷却という名の休息を必要とした。
黄金町の路地裏にデプロイされていたのは、古い木造家屋をリノベーションした古民家カフェだ。
レトロなテクスチャで統一された店内にログインし、あたしたちはテーブルへとマウントする。
「はい、これ莉那の分よッ」
あたしは、テーブルにサーブされたメロンクリームソーダと。
巨大なフルーツパフェを莉那の前に押し出した。
「わあ……! ありがと、舞桜」
莉那の顔面から不機嫌なノイズが全消しされ、純粋な喜びのパルスが明滅する。
あたしと莉那は、糖分という名の至高のパッチをシェアし。
脳内メインフレームを優雅にアイドリングさせていた。
一方で、拓矢と勇希の前には、ただ黒くて苦いホットコーヒーがデプロイされている。
「……」
「……」
拓矢と勇希は、その熱い液体を無言でサンプリングしながら。
スマホの画面を凝視していた。
ふたりの端末に表示されているのは、共有ストレージにアーカイブされた去年の夏の思い出の写真。
そして、あたしと莉那が最高に仲睦まじく寄り添って微笑む、デートのようなツーショット画像だ。
「勇希、この莉那の表情って、俺と居るより楽しそうじゃねえか?」
拓矢が去年の写真を見ながら、怯えたように宣った。
「こ、この赤レンガの舞桜もだ……」
勇希は嫉妬を剥き出しにした視線を莉那に投げ掛ける。
「なによぉ、先っぽブロス。ジェラシー?」
莉那は挑発的にそう言って。
あたしにクリームソーダのアイスをあ〜んする。
もちろん、あたしは。
「美味しい!」
あ〜んされる。
お返しに、パフェのクリームを。
莉那にあ〜んする。
「エモい〜!」
どゆこと!?
「「もうッ! つきあっちゃえよ。おまえらッ!?」」
拓矢と勇希は、テーブルに突っ伏してオヨヨと泣いた。
古民家カフェの穏やかな環境変数の中で。
糖分を満喫し合う女子たちと、苦いコーヒーを啜りながら完全に敗北した男子たち。
2020年2月の昼下がり。
黄金町で繰り広げられたこの圧倒的なコントラストも。
あたしたちの知性が導き出した、当然の帰結よねッ!
★ ◆ ★ ◆ ★
古民家カフェという名の冷却ポイントを後にして。
あたしたちは、夕刻の山下公園へとルーティングされていた。
西の空には、オレンジと紫のグラデーションという名の、極上のテクスチャがレンダリングされている。
海面に反射する夕陽が、係留された氷川丸のシルエットを鮮やかに浮かび上がらせていた。
冬の港を吹き抜ける冷たい風が、あたしたちの頬を撫でていく。
あたしと莉那は、並んで歩きながら心の中で同じツッコミという名の同期処理を実行していたわ。
――あたしと莉那のツーショットを、誰が撮影したって言うのよ?
もちろん、勇希か拓矢のどっちかだ。
あたしたちが楽しそう?
あんたたちといる時より?
おまえらふたりの目は節穴か。
大体、あんな完璧な笑顔のデータが、おまえらという名の被写体抜きでビルドされるわけがないじゃないのッ。
そんな基本的なログの解析すらできないなんて、ヤローのメインフレームは本当にポンコツね。
あたしは、ふと思いついたように、ライダースのポケットにアクセスした。
取り出したのは、試作段階の『リセットタブレット』。
あたしは、隣を歩く拓矢の口に向かって、その小さな物理パッチを無造作に放り込んだ。
「もがッ!? な、なにを食わせ……っ!? にがぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁッ」
拓矢の185センチのハードウェアが、限界を超えたエラー音を響かせて海老反りになる。
その顔面ディスプレイは、苦悶という名のアスキーアートで完全にバグり散らかしていた。
喉元を押さえ、白目を剥き、山下公園の芝生という名の物理メモリの上をのたうち回っているわ。
「……舞桜。拓矢のバイタルが、致死量の毒物を検知したかのような異常な数値を叩き出しているよ」
勇希が、ドン引きという名の冷ややかなパルスを送信しながら、拓矢から距離を取る。
「なにこれ!? 拓矢が死んじゃうッ」
莉那も、全盛期の慌てぶりで拓矢の背中をさすっている。
「当然の帰結よねッ! それはあたしがビルドした、脳のバグを解体するための『異物』なのだからッ」
あたしは、気高いプライドを夕陽にかざして、胸を張った。
「人間の脳なんて、ホルモンの分泌や匂い、ちょっとした糖分で、いとも簡単にハックされる脆弱なシステムよ」
あたしは、のたうち回る拓矢を見下ろして、解説という名のパケットを展開する。
「本来これは、偏頭痛や自律神経の混乱……脳が化学的な誤作動を起こした時に、強烈な『苦味』で強制介入するための特効薬よ」
あたしの知性は、医学的なロジックを全盛期の解像度でビルドしていく。
「甘い雰囲気や匂いで、脳が勝手に『これが運命だ』なんて偽のラベルを貼る。その役満状態のエラーを、苦味という名の強烈な刺激で初期化するのよッ」
あたしは、拓矢の胸倉を掴んで、そのバグった顔面を強引に引き上げた。
「いい、拓矢。拓矢のその猿みたいな性欲も、ただの化学的な衝動……脳の誤作動に過ぎないのよッ」
あたしは、潤んだ瞳を全盛期の角度で明滅させ、圧倒的な正論を叩き込む。
「だから、次に莉那に対して不潔なアクセス要求を実行したくなったら、このリセットタブレットを噛み砕きなさいッ」
あたしは、拓矢のポケットに、残りのタブレットを乱暴に突っ込んだ。
「強烈な苦味で己のバグをデバッグし、理性を強制リブートさせるのよ。わかったわねッ」
「ひぎぃ……。わ、わかった……。俺の猿プロトコルは、この苦味で……全消しされる……」
拓矢は、口の端から苦痛という名の泡を吹きながら、完全な服従の同期信号を返してきた。
夕闇が迫る山下公園。
氷川丸のシルエットを背景に、あたしたちのダブルデートは、最高に非論理的で、圧倒的な知性に満ちたエンディングへとルーティングされていくのよ。
★ ◆ ★ ◆ ★
2020年2月上旬。
山下公園での高負荷なデバッグ作業から一夜明けた、翌日のラボ。
あたし、黒木舞桜がメインフレームを静かにアイドリングさせていた、その時だった。
ラボの自動ドアが開き、莉那が猛スピードで突っ込んできたわ。
そして、あたしの肩や腕に向かって、ポカポカパンチという名の物理攻撃を連続で炸裂させてくる。
「な、なによぉ? あ、あたしがなにしたって言うのよぉ?」
あたしは、想定外のアクセス要求に防戦一方となりながら、全盛期の解像度で尋ねた。
「あれ、すっごい苦いじゃないッ!?」
莉那が、プラズマ級に顔面をバーニングさせて抗議のパケットを射出する。
あれ、ってアレのことね。
昨日、拓矢のポケットに強制デプロイしたリセットタブレット。
まあ、そう言う仕様ですから。
脳のバグを物理的に解体するための、気つけ薬ですから。
あたしが心の中でロジカルな回答をビルドしていると、莉那はさらに特大のエラーログを投下したわ。
「あれじゃあ、オヤスミのベロチューできないじゃないのよぉ~ッ!?」
……は?
あたしの知性が、一瞬だけ完全にフリーズした。
オヤスミのベロチュー?
ってことは、拓矢のヤロー、あの超絶苦いタブレットを噛み砕いた上で。
結局、莉那のセキュアな領域に粘膜アクセスを試みたってことじゃないの。
猿のプロトコルは、あの苦味という名の最強のパッチすらも突破したってわけ?
あたしは、限界まで熱を帯びた吐息をひとつ、物理的に排出する。
「知らんがな。つか、してるじゃん」
あたしの冷徹なツッコミに、莉那はハッとして動きを止めた。
「……あっ」
自分が特大のノロケという名のスパムパケットを無意識に送信していたことに気づき。
莉那は顔面をさらに真っ赤にオーバーヒートさせている。
あたしは、深く疲れたため息をついた。
どいつもこいつも、性欲という名の基本入出力に支配された、バグだらけのハードウェアね。
あたしの気高いプライドは、このポンコツな幼馴染たちの生態を。
全盛期の呆れと共に、仕方なくアーカイブしてやったのよ。
当然の帰結よねッ!
【後書き】
脳という名のハードウェアは、いとも簡単に化学物質でハックされる。
でも、苦味という名の強烈なパッチを当てても。
拓矢たちの同期したいという暴走プロトコルは、完全にミュートされることはなかった。
エラーを抱えたまま、無理やりにでも互いのディレクトリへアクセスしようとする、愚かで愛すべきバグ。
それを世間では純愛と呼ぶのだとしたら。
あたしたちの知性は、このバグまみれの日常を。
これからも最高にロジカルな呆れと共に、見守り続けていくしかないのだろう。
次なるエラーログが吐き出されるその時まで。
あたしたちのメインループは、この横浜の地で回り続けるのよ。
当然の帰結よねッ!




