礼儀正しいお嬢様
いったい自分の目の前でなにが起きたのか理解できなかった。別れた友達が突然血を流し倒れたのだから。
出会って一週間が過ぎ高校生活初めての友達が倒れたのだのだから。頭の整理がつかなかった。なにがどうなっているのかわからずわたしはただ立ち尽くすだけだった。
「これはすごいですね」
と突然声がした。
「あんた...誰?」
「自分から名乗るのが礼儀なのでは?まぁ、そんなことはどうでもいいでしょう」
そのお嬢様のような礼儀の正しい少女は名乗り出した。
「私の名前は 麻方 流花 あなたと同じ能力者です」
「能力者? な、なによそれ。 私が何か能力を持ってるとでも?超能力でもつかえるとでも?」
ダメだ。なにがどうなってるんだかわからない...
「変な反応ですね。本当は自分でもわかってるんじゃないんですか?現に今さっき能力を発動したじゃないですか」
能力?彼女を傷つけたのが私の能力?
「何だか浮かない顔をしていますね?大丈夫ですか?」
頭が回らない。今の現状を理解できない。でも気になったことはあった。
「私と同じということは、あんたも能力を持ってるの?」
「理解に苦しんでる様子かと思えば、意外と理解が早いですね。そうです、私も能力を持ってます」
「あんたの能力は何よ!」
正直、気になった。
「いきなりですね。そんなに簡単に教えると思いますか?」
当たり前と言えば当たり前の返答だった。
「ですが、見せるくらいならいいでしょう」
「そんなにあっさり承諾するのね」
「えぇ、減るものじゃありませんし」
そして彼女は近くの自動販売機に手を添えた。
その瞬間自動販売機が私に飛んできた。
(やばい、避けなきゃ)
私は地面に伏せた。
「ふーん、なかなかいい反射神経してますね」
褒められてる気はしなかった。
「あ、危ないじゃない」
「あなたが見せてと頼んだんじゃないですか」
「…」
くそーなにも反論できない。
「これが私の能力です。能力の原理はお教えすることはできませんが。」
「能力の原理?ただ物を飛ばすだけじゃなくて?」
「だから、お教えすることはぇきませんから」
私は互いに睨み合った。
「落ち着いてきたみたいですね。では私はこれで失礼します」
彼女は振り返った。
「あ、それとその女性は大丈夫ですよ。傷は浅いですし命に別状はないでしょう。それと自分の能力は把握してコントロールできるようにしたほうがいいですよ。今回は軽傷ですみましたがもし暴走なんてしたらこんなものじゃすみませんから。ではまた」
礼儀正しくアドバイスを残していったお嬢様は闇に消えた。
「なんなのよあいつ...」
私はとりあえず救急車を呼んだ。




