『君と過ごす夏』第5話『君の名前』
私は、補修のことなど気にせず彼女が落ち着くのを待った。
私は、彼女の体調を気にしながら、少し会話をした。
そして、彼女は改めて「助けてくれてありがとう」と伝えてくれた。
私は、彼女に「あなたの名前は?」と尋ねる。
彼女は葵と名乗った。
私は、「葵さん」と呼んだ後に聞きたいことなどある?と尋ねた。
そうすると、葵さんは「葵って呼んで欲しい」と。
葵さんは、さん付けをされるのがあまり好きじゃないことを語った。
「さん付けされると距離感遠く感じるしね~」と。
そのことを聞いて、改めて私は、葵と呼んだ。そうすると彼女は嬉しそうに喜んだ。
そして「君の名前も教えてくれるかな??私に名前尋ねたしさ」と。
私は、水無瀬美琴と名乗った。
葵は名前を聞いて、「美琴って言うんだ!奇麗な名前だね、美琴よろしくね~‼」
そう言って笑った彼女を見て、私は思わず目を逸らした。
自分の名前を呼ばれることなんて、今までに何度もあった。友達からも、先生からも、家族からも。
けれど、そこに込められた感情が私に届くことなどなかった。
きっと、みんなが悪いわけじゃない。ただ私は、人の言葉の裏側まで気にしてしまっているから。
だからこそ分かる、葵が呼んでくれた「美琴」という名前には感情がこもっていて、
不思議なくらいに心に残った。
そして、自分の名前を呼ばれること、名前を褒めてもらえたことがこんなにも嬉しいなんて。
その感情が胸の奥に広がっていくのを感じた。どうしてなのか、自分でも分からなかった。
気づけば、頬を一筋の涙が伝っていた。
「……え?」
自分でも驚いた。
私は。どうして泣いてるんだろう。
悲しいわけじゃない。
むしろ嬉しかったのに。
自分の名前を呼ばれることが、こんなにも嬉しいなんて。
私は今まで知らなかった。
茶葉と言います‼小説の投稿をしていくので今後ともよろしくお願いします‼
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