35・花鶴みゆきの視点・大人のセカイ
次の日の図書室は飛んでもないことになりました!
私こと花鶴みゆきが、いつもの様に受付のカウンターに入って自分の役割を行っていて、国木戸の健ちゃんと、アキラさん、鹿部さん、会長、古賀澤さんのいつもの【クマとも】メンバーが居るところに突然金髪の超絶美人のお姉さん?が乱入して来たのです!
国木戸エミリア…健ちゃんのお母さんですぅ!!初めて見たのですが…え?健ちゃん産んだの何歳の時ですか?というくらい若く見えます。
「健一に余計なことを吹き込んだのはどなたですか?!」
わぁー美人さん…等という感慨に耽る間もなく怒号が飛び出します!
「うっわ!モンチ…国木戸君のお母さんですか?!ウチは千鳥アキラっていいます!スッゴイ美人さんですね!流石…モ…健一君の母君!」
アキラさん流石です…全然迫力負けしていません。
「貴方が千鳥さん…弁護士の娘さんかしら?」
「おう、そうだぜ?」
「母さん!」「健一、あなたね…」
「国木戸の母君…少し落ち着きませんかね?」
おっほーさすが鹿部さん、一発で収めて…
「あら、貴方がその弁護士…な訳ないわね失礼、何かしら?」
私なんか鹿部さんにあんな感じで出張られていたら、
一発失神ですぅ…度胸含めて流石といえるのではないでしのうか?でも鹿部さんも大人びているとはいえ、アキラさんの父親に間違われたらちょっとショックかしら。
「まぁ、いいわ。ウチの健一に保険と借金の手助け?を申し出てくれたそうだけど、必要ありません。友達の少ないこの子の相談に乗ってくださるのはありがたいですが、コレはウチの問題なので、関わらないで下さい」
「しかし、健一君のお母様、事実保険などの適応を考えて、残された家族が苦労する様なモノには…」
「あら、随分エリートさんも居るのね…」
「失礼しました、桝村宗一郎と申します。健一さんとは友人としてお付き合いしております」
「桝村…?政治家の息子さんかしら」
「良く?ご存知で…」
「お父様に良く似てらっしゃるのね。それとも、お祖父様かしら?」
いつもは威風堂々な生徒会長もたじたじです。健ちゃんのお母様怖いです…
「おい、生徒の父兄が急に来訪して図書室に向かったと連絡があったが…」体育教師の鎌田先生が突然部屋に乱入する。「一体どう言う…」言い終わる前に健ちゃん母が捲し立てる。
“Jag kom hit idag angående min son.”
(ヤグ・コム・ヒート・イドーグ・アンゴーンデ・ミン・ソン)
「な、何語だ?!」剣道部顧問で生活指導も兼ねる鎌田先生も金髪美人の外国語攻勢にはたじたじだ。
「おい…エミリア…相変わらずだなぁ…意地悪をやめておくれよ」黒木保健医が白衣を靡かせ、加えて到着していた。
…黒妃と言われて塩対応のクール美女で有名なんですが、健ちゃん母の知り合いなのかしら?健ちゃん母は白妃みたい…っていけない、余計な妄想が。
「校長室で話を聞いてやる…」
皆さん連れ立って図書室から出て行ってしまいました。
急に静かになった広い空間に取り残された私は…
今目の前で起きたことをメモしなくては!と使命感に燃えていました。




