第2話 健と渚師弟物語!
ワオーン!!
凄まじい咆哮が響く
渚「はぁ......」
僕は目の前に現れた巨大な魔犬を見て、ため息を着いた、僕にはもう味方はいない、頼れる魔法使いもいない、
僕はひたすら自分の孤独さに釘を打ちながら裏世界から溢れ出た魔物を倒す日々を続けていた、
渚「ぼくは......星螺を救うんだ」
どんなにゆいなに罪悪感を持っても変わらない、僕がやるべき事は星螺を救う事......。
僕は、変わらずひとつしか使えない技、太陽波を撃つ
「ワオーーン!」
魔犬が、怯む、だが、致命傷にはならない
渚「負けない!太陽波!」
ドオーン!!!!!
けたたましい音が鳴り響く
「ワオーン!グルルル…!」
魔犬を怒らせてしまった、まずいどうしよう、僕には......為す術が魔犬からしたら僕なんかただの魔力向上のための「エサ」だ。
終わりだ、太陽波を撃つエネルギーはもうない......
「僕、僕は......!」
「ワオーン!」
僕の主張なんて無視して突っ込んでくる、
ヨダレを垂らし、口を開く
渚「うぁぁぁぁぁあ!」
ドオーン!!
渚「?」
一体何の音なのか!?
「ドカーン」
凄まじい音と共に目の前が曇る 魔犬が唸る
「ウオーン!」
?「大丈夫か?」
……あの顔と目つき……
間違いなく俺に1番最初に挨拶をしてきたアイツだ
?「危なそうだったから爆玉なげた」
渚「いや、僕も巻き込まれるだろ、危ないだろ」
爆玉を投げたって、今回はたまたま無事だったけど、もし巻き込まれていたら……?想像もしたくない
?「助けてやったのにそんな言い方ないだろ」
一切悪びれずに語る
渚「いや、僕も巻き込……」
?「爆撃対象を魔犬だけにしてるから大丈夫だって」
渚「そんなん可能なのか?」
?「黙れ、来るぞ」
「ワオーン!」
魔犬はあれほどダメージをくらってもなお、まだ動く しぶとい奴だ
?「下がっとけ、俺が蹴り飛ばす」
渚「そんな無茶な!」
蹴り飛ばすって、あの魔犬をだぞ?無理に決まってる
「ワオーン」
魔犬が突進してくるあいつは後ろに下がり助走をして……
?「ライダーキック!」
ドォン
魔犬を蹴り飛ばした!
? 「ワオーーン!」
魔犬が吹き飛んだ、凄まじい力だ。塀にぶつかり、倒れ込む、その後ちりも残らず無くなった……
渚「もう倒しただと……?」
あまりもの速さに驚く、あのふざけた爆玉男つよすぎる!!いや助けられてるんだからそんな呼び方悪いか
?「無事か?」
渚「あぁ!お陰様で」
なんて強さなんだ……術や魔法を一切使わず……倒した……只者では無いはずだ。是非とも師匠になって欲しい……!
渚「あ、あのー」
?「なんだ?」
渚「よ、よかったら、僕を弟子にしてください…!」
?「弟子……弟子か……」
あの方はお考えの仕草をする……どうだ?
戦いの後僕は待っていた、あいつが来るのを期待して
?「おーい!」
渚「あ、!」
来てくれた!僕はすごく嬉しかった
?「あれ、取りに行ってたんだよ」
渚「あれ?」
?「それより、弟子にするか」
渚「あ、そうだよ!どう?」
僕は期待の眼差しを向ける ……僕は緊張から息を飲む
?「俺が上だってことならいいぞ!」
渚「っ……!」
あまりにも図々しい言われ方をしたが、嬉しい返事なのは間違いない、僕は最高の気分になった
渚「いいです!ぜひお願いします!」
僕はこんなチャンス二度とないと頭を下げた。
?「よし!決まり!じゃあ今日から俺が親分だ!」
健「俺は健!お前は?」
渚「渚……渚だよ!」
僕は凄く嬉しかった、あの辛い一人旅がついに……幕を閉じるんだって……!
健「よーし!じゃあ早速修行するぞ!」
健「腕立て500回!」
渚「えぇえぇ!?」 500回……そんなん出来るわけない
健「お前魔力つかえるだろ?見たらわかる、魔力で肉体強化をするんだよ」
渚「肉体強化?」
なんの事を言ってるのかさっぱりだ
健「知らないのか?まずはそこからかよ!」
健が驚いた表情をする、知っていて当たり前なのか
? 健「肉体強化は基礎だぞ?よーく覚えとけ、1、まずは魔力を手に込める」
健「早速やってみろ!」
渚「う、うん!」
僕は相変わらずひとつしか使えない太陽エネルギーを手に込める。
健「おぉ、やるじゃん、次は 2、エネルギーがこもった手を胸に当てる」
渚「こ、こう?」
僕がぎこちない動作で、手を胸に当てると、体が光り輝いた ピカーーー!
健「お見事だ。簡単だろ?この2ステップしっかり覚えとけ!」
渚「は、はい!」
なんだか力が溢れ出す気がする。これなら500回も……
健「さて行くぞ!連続だ!」
渚「待って!健は肉体強化やらないの?」
健「っ……!」
渚「え?」
なんかまずい事を聞いただろうか?普通のガキが500回もできるわけが無い。
健「あ、もうやってるわ!さ、やるぞ!」
渚「う、うん!」 体光ってないけど……ま、光らない人もいるんかな?
渚「できるかな?あれ!?」
手を地面について、下ろし、あげる、普段ならキツくて1回も上がらないはずなのにやけに軽い、
ダダダダ
渚「す、凄い!」
健「だろ?」
僕らは簡単に500回をクリアした。健の方が早かったのは悔しかった
健「疲れたな」
渚「うん……はぁ」
肉体強化をしているとはいえ、500回は苦行だ。体も疲れる
健「あれ食うか」
渚「あれ……?」
あれとはなんだろう? 健がポッケを探る
健「じゃーん」
渚「なんだ?あっ!」
健がポッケから取り出したのは小さな袋に入ったグミ、赤と青だ。
健「青は疲れ回復、赤はパワーアップ、どっち食う?」 そんなの決まってる
渚「もちろん赤!」
健「ちょ、配慮しろよ〜……って、赤!?」
渚「うん!赤」
疲れた体には、青が当たり前なんだろう、だが、僕の目標はただ星螺を救う事、今の回復より、パワーアップに決まってる
健「正気か?」
渚「僕、やらないといけないことがあるから」
健「やらないといけないこと?なんだ?話して」
渚「それは……」
「…って訳でして…」
僕は結局話した、話すべきだと思った
健「つまり…ご友人を助けたいと」
渚「そうなんだよ…大事なんだ」
健「協力してやってもいいぞ?」
渚「え!?」 予想外回答に驚く、こんな強い奴に協力して貰えるなんて!
渚「是非とも!お願いします!」 僕は頭を下げた、協力してもらえば話は早い
健「よし!決まり!じゃあそん代わり俺のお願いも聞いてくれるか?」
渚「う、うん!」
金よこせとか言われないかな?と脳裏によぎったが、こいつはそんなやつでは無い気がする
健「この街に現れた、花風様…というボスを倒すのに協力して欲しいんだ」
渚「ボス?花風様?」
ボス…よく分からないけど星螺にも関係している気がする 渚「いいよ!契約成立だ!」
健「過酷な旅になるぞ?覚悟はいいか?」
渚「うん!」
健「よおーし!じゃあ誓いに!」
健が拳を出してくる
渚「?」
健が反対の手で僕の手に触れる、僕の手は、自然とグーの形になる 健が僕の拳を健の拳にぶつけた
健「ついてこい!弟子!」
渚「うん!師匠!」
僕らの長い旅が始まる その時だった
「イーヒッヒヒ」
高く不気味な声が響いた
渚「なんだ?」
健「来たな!」
「イーヒッヒヒ」
高く不気味な声が響いた
渚「なんだ?」
健「いくぞ」
?「美味そうなガキじゃ、鍋の材料にしてやろう。」
健「魔女だ、ランクはAほど、強いから気をつけろ」
渚「あぁ!」
あまりにも不気味だ、白髪頭に黒い帽子、The魔女の姿をしている
渚「怖いけど…倒す!」
魔女「倒すだって?舐めよって」
ビュン
魔女がなにか投げる
渚「っ!」
健「危ない!」
ドシャ
健が僕を突き飛ばす、間一髪で避けた
魔女「ちっ、鈍化の液ボムがひとつ無駄になったわい」
渚「鈍化?」
健「鈍化とは、動きが鈍く遅くなることだ」
渚「うわ、危なかった、ありがとう!」
健「おぅ!次は何が来るか分からないから気をつけろ!」
魔女「これでも喰らえ!」
魔女がまた何かを投げた
渚「はやい!」 ギリギリかわす
健「徐々に距離を詰めるぞ」
渚「あぁ、僕が惑わせる」
渚「いくぞ」
手にエネルギーを込める
渚「太陽波!」 ドオーン!
魔女「ヒィ、熱い、回復薬を」
魔女がカバンを探る
健「させるか!ライダーキック」
渚「名前変えたらどう?」
健「黙れ!」
ドオーン!
健が魔女をけとば…
健「くっ、いって」
貫通した、いや、当たってない
魔女「イーヒッヒヒ!分身の薬じゃよワシには当たらん」
渚「っ…!」
振り返ると魔女がいた
魔女「終わりじゃ!」
魔女がまた何かを投げる
健「あぶねーばか!」
健が飛び出してくる…はやい!
バシャッ
健に液がかかる
健「あっち!」
渚「だ、大丈夫?!」
健があつがる
魔女「ちっ、こやつに仕返しをしてやろうと思ったんに、…火傷薬が…」
渚「っ…!火傷!?」
健「アッチーんだよ!」
健が綺麗な右ストレートを決める
魔女「いった…くっ、物理攻撃なんざでワシが倒せるとでも?」
魔女「本気を出してやろう」
魔女「ライトニング」
魔女が何かを唱える
ゴーーー
空が唸る、魔女の目が青から赤に変わる
健「あっち…!っ、まずい、渚、これは雷攻撃だ。食らうとかなり…いや、最悪…」
渚「くっ、避けるしかない!」
健「当たったらまずい!あれだ!肉体強化をするんだ!覚えてるか?」
渚「あぁ!いそぐ」
僕は急いで1ステップ目の魔力を手に込める
魔女「サンダー」
健「いそげ!」
僕は手を胸に当てた、体が光る
魔女「ボルト!」
巨大な雷が落ちる、僕は軽くなった体で雷をかわす
魔女「もう1発…っ!?」
渚「?」
魔女「ま、まずい、魔力が足りん…」
2人「なんじゃそれー!」 僕らはズッコケる 健がすぐさま立ち上がる
健「今のうちに…!」
魔女「えーっと…魔力補充薬は…」
魔女がカバンを探る
健「前見ろばか!」
魔女「ん…!」
健が魔女の顔面に足をふり出す
健「ライダー…」
魔女「っ…!」
渚「名前…」
健「キック!」
ドカーン!
渚「かえろ!」
僕の声とともに魔女が吹き飛び岩に当たる、倒れ、ちりも残らずなくなった
渚「はぁ…よかった、てか健火傷大丈夫か?」
僕は心配を口に出す
健「ようやく落ち着いたよ、あっち、まだあちいこりゃ、治るの時間かかるな」
健が腕をまくり、赤くなったとこを見せる
渚「いたそー…ん!?」 火傷が回復していく
渚「え…!」
健「あ!これは回復薬を使ったんだよ!」
渚「そ、そっか!」 疑問は残るが触れない方が良さそうだ。
健「…気配を感じる…また来るぞ!俺の心配より警戒だ」
渚「あぁ!」
また来るってまじか シャキーン! 金属音が響いた
健「来たぞ!」
渚「あぁ!」
シャキーン!
金属音が響く
健「来たぞ!」
渚「あぁ!」
?「弱そうなガキだ、切り刻んでやる」
健「こいつは…!鎌鼬だ!ランクはC!気をつけながら行くぞ」
渚「あぁ!」
シャキーン!
渚「っ…!」
僕の髪が宙を舞う、あと1センチズレていたら…
渚「ヒッ!」
健「気をつけて!」
それにしても速い、勝てるのか?
渚「負けない!」 手にエネルギーを込める。
渚「太陽波!!」
カスッ
渚「あ、あたらない!?」
当たらないなんて初だ、なんて事だ。
渚「ま、まずい」
僕は太陽波しか使えない、健はライダーキックしか…かてるのか?
健「そっちが刀ならこちらも刀で対抗だ!」
渚「っ…!?」
シャキーン
刀を取り出す 刀?どこから持って…
健「打術…ゴリ押しギリ」
渚「術使えたのかよって…相変わらず技名…」
ジャキーン!
鎌鼬「くっ…!」
健が鎌鼬の片手を切り落とす 刀がひとつになった、勝率が高まる
鎌鼬「負けるか!」
鎌鼬が片手を僕に振り下ろす
健「危ない!ライダーキック!」
鎌鼬「くっ!」
渚「いや刀使えよ!」
間一髪で健が鎌鼬を蹴飛ばす
鎌鼬「くっ、負けんぞ!」
鎌鼬が再びこちらに来る
健が笑う
渚「?」
健「自ら来るとはバカな!」
健「打術…打ギリ!」
バサッ!
鎌鼬「…」
鎌鼬の断末魔すら聞こえない速さで体を切った…はやすぎる
鎌鼬はちりも残らず無くなった
健「ドロップアイテムは緑グミか」
渚「あのさ、魔女の時は何もドロップしなかったくない?」
僕は疑問を口にだす
健「何もドロップしないこともある」
健「っ…緑かぁー」
渚「緑はなんなん?」
健「やる気アップ、俺はいらんな!やるよ!」
健がグミを投げる
渚「ありがとう!」
健「よし!じゃあ今日は解散だな」
渚「うん!」
渚「バイバーイ!」
健「また明日な!」
僕らは手を振りあい帰路についた
渚「まだかな…」
約束の時間を1時間もオーバーしている
健「おーい!」
渚「この声は…!」
やっと来たか、遅いぞ?
健「わりぃわりぃ!寝坊した!笑」
渚「明日朝6時集合っていってたの健じゃん」
昨日、解散前に健が叫んでいたんだ
回想
健「明日は朝6時ここ集合な!」
渚「おっけー!」
渚「覚えとってよ、目覚ましは?」
健「覚えてたんだよ!2度寝!笑」
健が一切悪びれずに言う。
渚「もう7時だよ…」
健「いいじゃん!さ、修行始めるぞ?」
渚「はいはーい」 師匠が遅れてどうするんだか…僕はそう思ったが、黙って置くことにした。
健「じゃあ今日は腕立…」
?「ワオーン!!」
渚「この鳴き声は…!?」
聞き覚えがある…!
健「魔犬か、またかーつまんねーランクはDだな!」
渚「D、D!?」
僕はDごときにあんなに追い詰められて…僕…やっぱり弱いんだ
健「俺弱いなー…」
渚「?」
健「今そう思ったろ?」
渚「え、なぜわかったん!?」 心を読んだ?超能力者!?
健「お前ん事だいぶ分かるようになってきた笑」
渚「すげー!」
「ワオーン!!」
魔犬が唸る
健「よし!良い修行相手が出来たな!」
渚「ドキッ」
いや、もしかしなくとも僕が1人で?
健「修行を開始する!渚、離れてみてろ!今日は見る修行だ!俺の体の動かし方、しっかり見とけよ?」
渚「あ、はい!!」
違った、良かった、でも修行だ、しっかり見ておこう。
僕が魔犬から距離をとる
健「こい!犬野郎!」
魔犬「ヴーーー!」
魔犬が突進してくる
健「スーパー…」
魔犬は来る
健「アッパーカット!!」
ガーン!!!!!
「ワオーーン!!?」
凄まじい速さで魔犬の顎をうち抜く
渚「っ…!?」
あの音…絶対顎粉砕したよ…痛そう
魔犬「きゅーん!」 魔犬が吹き飛ぶ、塀にぶつかる 健
「まだ動けるか?どうだ魔犬?」
なんでこんな余裕なんだ…僕…やっぱり、健には敵わないのかな…動きも僕より素早い…
魔犬「グルルル…」
魔犬は余力を絞り唸る…もうキツそうだ
健「ごめんな」
渚「っ!?」
あいつが魔犬に謝った!?ただの冷酷野郎じゃなかったのか…!?
健「鬼蹴り!」
ガーーン!!!!!
凄まじい速さで蹴りを打つ、魔犬は吹き飛び、チリもなくなくなった
健「見たか?」
渚「うん!しっかり見たよ、健…強すぎるよ…!」
なんであんなに強いのか…気になる
渚「強さの秘訣…教えてください…!」
健「秘訣?」
健「秘訣は…」
秘訣とは何なのか…!?
健「秘訣は…」
渚「…。」
健「筋トレすること!!!」
渚「ズコーーーーッ!」
僕はズッコケる、あまりにもテキトーだ。 あの魔犬に謝ってたの意味なかったのかよ!?
はぁ…感動して損した。
渚「いやーもうちょっと具体的にお願い出来ますか…?!」
健「具体的に…?なら、筋トレするか!!」
渚「あ、…うん。」
弟子入り数日目…早速健に教えてもらうのは無理だとわかった。
健「そんな暗い顔すんなよ!冗談だって笑」
健「俺が、今からパンチとキック打つからよーーく見とけよっ?」
渚「うん!!」
ようやくちゃんとした修行が始まると分かり安心した。
健「まずはパンチ!」
ビュン!
渚「おー!」
速すぎて、風の音がなる。
健「次はキック!」
ビュン! 速い…!よく観察しよう…!
健「次は連続パンチ!!」
ダダダダダダダダ…!
速い…あまりにも速すぎる…!あんな速さ…ただの筋力で再現可能なのか…!?
健「次は連続キック!!!」
ドドドドドドドド…!
僕はよく観察した…すると、ある事に気づく!
渚「打つ時に、光る衝撃波みたいのがでてる…!?」
よく見ると打つ度に光っている…これは魔力?
「もし…打つ度に、魔力を1点に溜めて繰り出しているとするならば…」
健「ん?どした?渚!」
渚「そっか!そうだ!!」
健「おっ!何かに気づいたな?」
渚「うんっ!ありがとう!」
ブーーーーーーン…
渚「ん??」
気づいたら辺り1面が黒い霧に包まれていた
健「天候異常…まずい…!特ランか!」
渚「と、特ラン…!!!」
あの時…分析的な誰かが言っていた…特ラン…凄まじい力を持つ存在…。
健「覚悟はいいな?」
渚「あぁ!」
僕は何故か不安にならなかった、新たな可能性を見出すことができたから…。
?「うふふふ…」
敵の声が薄暗い霧の中に響き渡る
?「さぁ…私と遊ぼっかぁ…!」
楽しそうに僕らを誘う。
健「聞いたか?」
渚「う、うん…!」
もちろん聞いた、あの響き渡る愉快な声
健「このように余裕があるやつは大体強い!」
渚「っ…!おっけー!」
特ラン…余裕がある声…絶対強いことは分かっているけど、今の僕なら…
?「うふふ…もう〜はーやーくー」
見た目はすごく美人だ…美しい…茶髪で、典型的な魔女の姿をしている。
渚「また魔女?」
健「魔女は魔女だがランクが違う!恐らく…こいつはSランクだ!!」
渚「Sっ…!?」
S…絶対強いよ…でもそんなの気にして居られない。僕は…やるんだ!!
健「いくぜ!ライダーキック!!」
健がお馴染みのキックを打つ…が?
魔女「あらぁ〜危ないじゃないの〜」
魔女が健の足をキャッチした!? そのまま地面に置く。
健「くっ…!」
魔女「ほらぁ〜落ち着くのよ…」
バシャ…!
魔女が緑色のサラサラした液体を健にかける
魔女「なんのお薬かなぁ〜?」
健「ふわわ〜…」
渚「健…!?」
健がふらつく…!まずい…!睡眠薬か!?
渚「っ…!」
魔女「あと一人ねぇ〜可愛い子…遊びましょ〜?」
渚「ま、まけない!」
僕はやるんだ…!!
拳に太陽のエネルギーを込める。
渚「勝つ!!」 そして…全力で打つ!!!
渚「太陽…パンチ!!!!!」
ドォォォォン!!!
魔女が吹き飛んだ…よかった…僕の編み出した新たな技…効いた!!
魔女「あいたた…」 やっぱりだ…!
健は「魔力を一点に込めて」打っているんだ…!!
魔女がバランスを崩す…
健「い、今のうちだ!!」
健が叫ぶ…あれ?睡眠薬は?
渚「健!?大丈夫だったのか?!」
健「あぁ!もう効果切れたっぽい…!」
ん…あまりにも早すぎやしないか…? ま、いいか、今はそれどころじゃない…!
健「隙あり…!」
健「スーパー覚醒キック!!!!!」
ドォォォォン!!!
渚「んっ…?」
魔女が吹き飛んだ…いや…それより、今打った時…光出てなかったよな?魔力無し…この威力…? 僕は再び疑問に思った。 あの時だって…!
回想 健が腕をまくり赤くなったとこを見せる
渚「いたそー…ん?!」
火傷が回復していく
渚「え…」
健「あ!これは、回復薬使ったんだよ!」
現実に戻る。
おかしなことがあった…健…お前は一体…!!
健「渚!渚!?」
渚「あ、ごめん!!」
考えすぎていた、今は気にしないようにしよう。
健「魔女…お前のおかげでだいぶ弱ったぞ!あとはお前が仕留めてくれ!!」
渚「っ…う、うん!」
僕…僕が…
魔女「コホッ…この子達…強すぎるわ…!」
魔女が座り込んでいる…僕…僕が…!
渚「やらなきゃ!!」 僕が太陽エネルギーを拳に込める
魔女「させないわよ!」
ガシッ!
渚「っ…!」
腕を掴まれた…ど、どうしよう
健「足…空いてるだろ!」
渚「そっか!!!」
僕は足に太陽エネルギーを込める…そして
渚「スーパー覚醒太陽キック!!」
ドォォォォン!!
僕は全身の力を込めてキックを打った。魔女の顔にクリーンヒットする。
魔女「っ…!!…あぁ…」
魔女は倒れ、ちりも残らずなくなった。
渚「やった…!」
健「やるじゃん渚!!」
渚「いや、健が…!!」
健「いや、今のはお前の力だ!」
なんだかぎこちないけどそう言ってもらえて、すごく嬉しかった。健が僕の肩に手を置く。
健「お前、強くなったな!!」
バシバシ!
渚「痛いよ笑」
健がバシバシ僕を叩く
渚「でも…ありがと笑」
なんだか嫌な感じはしなかった。
僕は満面の笑みで微笑んだ。
健「ドロップは闇ルビーか。」
健「渚…!やるよ!」
渚「ありがとう!!」
健「じゃあそろそろ解散するか!またな!」
渚「…」
健「渚?」
僕らは笑顔で解散した…とはいかせない、
僕が聞かなくちゃならないことがあるんだ…!
渚「あ、あのさ!聞きたいことあって…!」
健「なんだ?」
渚が聞きたいこととは…!?
渚「あ、あのさ!聞きたいことあって!」
健「なんだ?」
僕は正直に話すことにした。
渚「お前おかしいよ!前から…腕立て500回できたり、光ってないから魔力ではないだろ?それからさ、火傷が一瞬で回復したり…!回復薬使っているとこ見てない!あとさ…今日だって…!魔力使…」
健「…」
渚「?」
健「…疑うのかよ!酷いな、お前の事…信頼出来そうだったのに…グスッ…」
渚「ち、ちが!」
あいつが泣いた…信じられなかった…ま、まさか
健「お前とはもう終わりだよ、じゃーな。」
健の言葉が重たく響く…僕はまた…
渚「ち、ちがくてその!」 僕は弁解する。
健「うるさい…もう終わりだ!」
僕の弁解は役に立たなかった。 健が立ち去る…その後ろ姿は…少し震えているように見えた。
渚「っ…!」
僕は地面に跪いた ガン!ガン! 僕はひたすら地面を殴った
渚「くっ!」 血が出るのもお構い無しだ
ガン!ガン!
渚「ちょっと…聞いただけなのに…!」
僕はいつも人の気持ちを考えられない。 ゆいなの時だって…失敗した。星螺だって…! せっかく仲良くなれたのに
渚「っ…!」
手がものすごく痛い
渚「いっ…!」
痛くても気にするもんか!
ガン!ガン!
ひたすら叩き続ける 僕は…!
猫「なにやってるにゃん!?」
渚「!?」
そこに現れたのは1匹の三毛猫
渚「猫が喋ったぁぁぁぁぁ!?」
三毛猫「そんなことはいいにゃん…!血が…!大変にゃん!!」
三毛猫が叫ぶ
渚「ま、かまいたちも喋っていたからな。」
僕は当たり前のように切り替えた。
三毛猫「切り替え早すぎにゃん!それより手!!」
僕は手を見る
渚「うわぁぁぁぁぁあ!?」
血だらけだっ…!
三毛猫「痛そうにゃん…!治療してもらおうにゃん!」
渚「だ、だれに?医者に?」
三毛猫「知り合いの子にゃん!」
渚「知り合い?」 知り合い…大丈夫なのか?いや、今はそんなこと言っちゃいられない…!治療してもらわなきゃ!
三毛猫「行くにゃんよ!」
渚「う、うん!」
僕は手を押さえて、三毛猫についていく、 くっ…すごく痛い…
三毛猫「それよりなんで地面殴ってたにゃん?」 三毛猫「意味わからなすぎにゃん!」
そりゃ疑うのも当たり前だ。地面殴っているやつなんてそういない。
渚「それはー…長くなるから治療中に…」
猫「んー…わかったにゃん!」
良かった…許諾いただけた!
猫「あ、あれにゃん!!」
すぐそこにあったのは、全体がピンクのお家、辺りがお花で彩られている。やけに派手だ しばらく歩き、家に着いた。 猫がジャンプしてインターホンを鳴らす。
ピンポーン!
猫「急病人にゃ!手から血が出てるにゃ!助けてあげてにゃ!!!」
?「え?!血!?きゃーーー!」
渚「え…」
渚は無事治療して貰えるのか?!
?「え!血!?きゃー!」
謎の甲高い悲鳴がインターホン越しに響く。
渚「え…」
大丈夫なのか?本当に 血に対してあのリアクション…
三毛猫「ゆん…にゃ…ゆんじゃなくて、ゆめるいるにゃ?」
?「あ、ごめんねゆいちゃん!ゆんが出ちゃって…ゆめるだよぉ〜えーっと…急病人さん〜?」
柔らかい口調ではなす、なんだか…それに、この三毛猫はゆいっていうのか…。
三毛猫「さっさと来るにゃーー!!!」
ゆめる「あ、は、はぁい〜」
渚「えぇーっ…」
めちゃくちゃ急かしてる…なんだか申し訳ない…
ガチャ!
扉が開く
ゆめる「あっ…ゆめるだよぉ、ごめんねぇ…遅くなっちゃって…あなたが急病人さんかな…?」
じーと見つめられる、なんだがドギマギする…。
見た目は2つ上くらいだ…めちゃくちゃ可愛い
渚「あ、はい!お願い…」
ゆい「はいにゃ!いそぐにゃ!!」
僕の声をゆいさんがかき消す…お願いしますくらいは言わせてくれ…。
ゆめる「ほらぁ、おいで」
ゆめるさんが手招きする
渚「お邪魔しまーす…!」
靴を脱ぎ、スリッパを履き、僕は部屋に入る…何気に女の子の部屋に入るのは初めてだから緊張する…。 ラベンダーのいい香りがした。 廊下を進み、扉をゆめるさんが開ける
ガチャ
ゆめる「ほらぁ座って…」
僕がソファーに案内される
渚「失礼します!」
僕はソファーにすわる。ソファーまでピンクだ。ふわふわしていて座り心地が良い。
ゆめる「さぁーて、ちょっと…消毒液かけるよー痛いけど我慢できるかなぁ〜?」
ゆめるさんが、机から消毒液を取り、置いてあったガーゼにつける。
渚「…」
痛いのは嫌いだが…我慢だ。
ゆめる「はい、ぎゅー…!」
渚「っ…!」
焼けるような痛みが僕を襲う。
渚「いっ…!」
ゆめる「はい、えらーい!」
ゆめるさんが新しいガーゼを取りだし、拳に貼り付ける
渚「ふぅー良かった…。」
渚「ありがとうございます!」
ゆめる「いえいえ〜!」
渚「良くなったから僕はそろそろ…」
ゆい「お待ちなさい!」
嫌な予感がした
ゆい「それで少年よ。なぜ地面を殴っていたのですか?お答えくださいにゃ!」
あーあー、事情聴取が始まったよ…
渚「そ、それは…!師匠と喧嘩して…!本当に…本当に仕方がなかったんですっ…!!」
僕は頑張って弁解する…!
ゆい「なぜ喧嘩をしたら地面を殴るという方程式になるのか教えていただけますかにゃ?」
渚「そ、それは…!僕のやっとできた友達が…!!!」
思い出すと悔しくなる
バン!!!!!
ゆめる「わっ…!?」
ゆん「なんですかにゃっ!?大変にゃ!容疑者が、暴れだしたにゃ!また殴るにゃ?!」
渚「僕何も悪いことしてないわ!って…すみません!!」
僕は助けられた上、他人の家の机を殴るという…まさに恩を仇で返してしまった…。
ゆめる「大丈夫だよぉ…辛いことがあったんだね…」
渚「は、はい!」
僕は正直に話すことにした。
渚「…って訳でして」
ゆい「そっか…お師匠さんに嫌なことを聞いちゃったんにゃね…。」
ゆめる「言い過ぎちゃったのね…」
最初は話したくなかったが、話すと、少し気持ちが楽になる感覚がした。
渚「そうなんです…」
ゆめる「そっかぁ〜それは辛かったよね…お気持ちわかるよぉ…」
ゆめるさんが優しく慰めてくれる。
渚「はい…」
ゆい「まずは謝ってみるにゃんよ!もしかしたら何かが変わるかもにゃん!」
ゆいさんが的確なアドバイスをくれる。
渚「そうですよね。まずは謝らないとですよね…」 ゆい「そうにゃ!勇気を出して謝ってみるにゃ!」
渚「は、はい!」 僕は決めた…絶対に健に謝るんだ…!
ゆめる「ただ…謝るだけじゃダメだよぉ?理由も添えてね。」
渚「はい!ありがとうございます!参考にします!では、僕はそろそろ…」
ゆめる「もう少しごゆっくりしていかれたら〜?」
渚「お気遣いありがとうございます!大丈夫です!今日は助かりました!お二人ともありがとうございました!!」
ゆめる「そっかぁ〜わかった、じゃあね〜」
ガシャ
僕はリビングの扉を開け、廊下に出る。
渚「じゃあさようなら!!」
スリッパを脱ぎ、靴を履く。 いい出会いだった… 三毛猫…通称ゆいさん、とゆめるさんがお見送りしてくれる。
ゆい「また明日にゃーん!渚くん!」
渚「え、なんで僕の名前を!?!?」
てか、明日はもう会わないはずじゃ?
渚「えっ…!?」 僕は立ち止まる。
ゆい「学校同じにゃん!渚っち見たことあるにゃん!」
渚「えぇ!猫が学校!?てか、勝手にあだ名つけないで!!!」
猫と学校が一緒な事、何故か名前を知られてること…初めてあだ名を付けられたこと…色々突っ込みたいことはあったが…
ゆい「まぁ、あまり深く考えるなにゃ!」
ま、明日学校に行ったらわかるか!
渚「僕は健に謝るんだ!」
ゆい「頑張ってにゃ!ちゅ!」
渚「えぇ!…///」
三毛猫…通称ゆいちゃんが、器用に投げキッスをする。
渚「恥ずかしいからやめてよ…!」
ゆい「気にすんなにゃ〜笑」 いや、女の子から投げキッスは気にするよ。
渚「ま、猫だから、気にしないか。」
ゆん「なんにゃそれーーー!?相変わらず切り替え早すぎにゃーーー!コテ」
猫が寝転ぶ
渚「ふふ笑」
ガチャ
扉が閉まる
渚「可愛いふたりだったな…じゃなくて!謝るんだ!…健に!!」
僕は自分をビンタして走り出した。
渚は健に謝れるのか…!?
渚「健!健!!」
僕は健を探して走り回る、健の家はわからなくとも 渚
「はぁ……はぁ……」
ちょっと疲れてきた、
そこの公園で休憩しよう。
僕は公園に立ち寄った、すると公園がやけに薄暗い事にきづく。
渚「木があるからか?」
?「あぁ、そ……、花……が。上手くや……るか。」
黒いタキシードを着た少年が電話をしている。
何を言ってるかは上手く聞き取れない。
勝手に聞くのも良くないからな。
タキシードなんて珍しい。休憩のついでに、あの人に聞いてみよう。
渚「あ、あの!すみません!」
ピッ……僕が声をかけると電話を切る
渚「あ、邪魔しちゃいましたか?」
?「いやいい。なんだ。」
いい人だ。
渚「あの、突然すみません、髪が七三分けの少年見てないですか?」
?「……」
少年は少し考え込む そして……こちらを振り返る
渚「っ……!」
紫の目……鋭い目つき……そしてはみ出た八重歯
?「あいつか?」
タキシードの少年が指さす
僕が後ろを振り返ると
渚「健……!!」
そこには健がいた…!!
なんでこんな所に?!
健「渚!逃げるぞ!!」
渚「え……!?」
突然の警告
健が慌てたようにつぶやく
渚「そ、その……ごめ……」
健「そんなのいいからはやく!!」
健が公園に入り僕の手を掴む、そしてひたすら走る、 僕もつられて走る
渚「な、なんなの!?」
健「あいつ見てわかんないのかよ!?どう見てもやばい……!特ラン……いや!極ランだ!!」
渚「ご、極ラン!?」 極ランって……何だ?!
解説 極ランとは、S〜SSS以上の中で天候異常や特殊な魔力を使える存在。
渚「なんでわかったの!?」
健「気づかなかったのかよ!?あの公園だけやけに暗かっただろ!?まだ夕方だぞ!?だから俺……眺めて」
渚「ん……!」
確かに薄暗かった気がする……
木のせい、(気のせい)かと思ってたけど……違ったんだ!!面白くないダジャレを言うのはやめよう!
僕らはひたすら走る、あいつから距離をとる、
渚「はぁはぁ……もう走れないよ……」
健「っ、もう大丈夫か……それに……」
健が後ろを振り向く
健「全く追ってきてないな……俺たちなんか追う価値もないのか。」
健「ふぅ……終わるかと思ったぜ」
健が、喋る……その度に鼓動が高まる……
あ、謝らなくちゃ……!
健「もう助けたから終わりな。じゃ。」
健が立ち去る……、行かせちゃ……ならない!
渚「あ、あの!!」
健は振り返らない
渚「健ごめん!!!!」
僕は精一杯叫んだ
渚「僕なんか、弱くて……頼りないのに……それでも一緒にいてくれた……そんな健に……!疑うようなこといってごめん!!!健のことが分からなくて……大切な師匠に置いてかれるのが嫌だったんだ!!」
僕はひたすら叫んだ。本気で反省して。 健は……!
健「ははっ笑」
健が笑う
渚「っ……!」
健が振り返る そして照れくさそうに頭を掻きながら言う
健「ばーか、俺もお前を信頼してたから、ちょっと拗ねただけだよ!そんなんいいから、ついてこい!弟子」
渚「うんっ……!ありがとう!!師匠!!!」
僕は満面の笑みで微笑んだ。
健「ほら、来いって!」
渚「どこへ行くの……?」
健「ひーみーつ!」
健が口に指を立てる、なんだそりゃ 渚「わ、わかった!ついて行くよ!」
健「よし!じゃあ仲直りの印な!」
健が拳を出してくる 渚「うん!!」
僕は迷いなく健の拳に僕の拳をぶつけた。
さて、渚はどこに連れていかれるのか!?
渚はひたすら健についていく、どこに連れていかれるのかはわからないが
ガサガサ
森に入る
健「蛇に気をつけろよ〜」
渚「ひいっ!へび!?」
へびがいるのか!?
それに森に入ったが大丈夫なのか?! 森の深くに進む 渚「ここ、どこなんだよ?」
健「神の森っていうんだ」
渚「神の森?」
健「色んな魔物が潜んでるんだよ」
渚「えっ!?」
魔物がひそんでる?危ないんじゃ!?
健「大丈夫だって!だいたい友好的」
渚「本当か?」 僕は疑問に思ったが黙っておくことにした。
渚「まだー?」
健「もうちょいだ!」 山道は坂が多くてキツイ......
渚「肉体強化するか」
健「やめとけ、無駄に魔力使うから」 健に阻まられる。
渚「まじかよ〜」
健「さ、着いたぞ!」
健が足を止める、そこにあったのは
渚「わぁぁぁ!」
木でできた木造のお家だ、井戸もある、まさに昔話に出てきそうなお家 健「すげーだろ!」
渚「う、うん!」 これをすごいと言わないやつがいるわけない。僕は、そう思った 。
健「さ、いくぞ!」
渚「うん!」
僕は健についていく、敷地の中に入る、
コンコン!
健が扉をノックする
健「お母さーん!お父さん!健だよー!開けて!弟子、連れてきた」
お母さん「弟子、あー!渚くんね!はーい、ちょっとまっててね〜」
あれ?健のお母さんが知ってる?なんでだ?
お父さん「俺も行くわ、弟子とやらを見てみよう」
渚「っ......」
健の弟子にしてはガリガリだなとか言われないかな?
ガチャ
扉が開く
お母さん「いらっしゃーい!」
健のお母さんが出てくる、スタイルが良くて美人だ。
健のお母さんの後ろにいたのは......!?
渚「うわぁぁぁぁぁあ!?」
巨大なヒグマだった......
お父さん?「うわぁぁぁぁあとは失礼な、私は健の父だ。よろしくな渚くん。」
いや驚かないのは無理だ。
渚「こ、これが、お父さん......?」
健「そうだよ!お父さん!.....驚いただろ?なにかお前が知りたかったこと分かったんじゃないか?」
渚「......」
渚が知りたかったこと......それは……
渚「そうか!健は魔物と人間のハーフだったのか!?」 これで納得がいく、健があんなに強かった理由、
それから、すぐに回復ができた理由……!
健「黙っててごめんな!でも……伝えられてよかったよ!直接ではないにしても、……おかしいだろ?」
そっか……だから健は怒って……
渚「いや!おかしくないよ!それも含めて健なんだと僕は思うんだ!」 健が微笑む
健「お前ならそう言ってくれるとおもってたよ!」
渚「当たり前だろ?」
僕はバカにしたりはしない
健のお母さん「ほら!立ち話もなんだし、中に入りなさい?2人とも!」
健のお母さんが気遣ってくれる。
渚「入っちゃっていいんですか?」
健「いいって!笑ほら、入れよ!」
健が僕を押す
渚「あ、お邪魔します!」
木材の良い香りがする……心地よい
父「あ、靴のまま入るなよ〜渚くん」
渚「あっ!」
危ない、靴のまま中に入るところだった 僕は靴を脱いで、置いてあるスリッパをはき、はいる、健も後ろから着いてくる。
健のお母さん「さぁさぁ、こっちよ」
僕は机に案内される
健のお母さん「お茶ついでくるから待っているのよ」
健のお母さんが離れる
ドスドスドス
健のお父さん「おーーーっす!」
ドスン!!!
入れ替わるように正面に健のお父さんがすわる。
渚「こんにちは!」 僕は挨拶してみる。なんだか……威圧感がすごい……怖い。
健のお父さん「こんにちは!怖がらなくていいからな?ちょっと話そう。みんなで!男子会だ!」
いやあの巨大のクマを見て怖がらないは無理だ……絶対
健「よっしゃー!じゃ!昔話でもしてよ!お父さん!」 結構無茶ぶりするな……健笑
健のお父さん「昔話か……いいぞ!」
いいのかよ。
健のお父さん「よーし!渚くんも健もよーく聞くんだぞ?」
健「始まるぜ!」
渚「お願いします!」
一体どんな物語が始まるのだろう。
健のお父さん「むかーし、むかし、神の森に楓という少女と古風という少年の姉弟がいたんだ、その子達は、人間と狐のハーフと噂されていてな?」
渚「神の森!?ここじゃないですか!?」
健のお父さん「あぁそうだ笑」
なんだよ、怖い
健「俺に似てるな!」
渚「確かにハーフだから……」
健のお父さん「その2人は、落ち葉拾いやゴミ拾いをしてくれる心優しき姉弟だったんだ。」
健「最高の姉弟だな!」
渚「そうだね!」
落ち葉拾いにゴミ拾いか……きっと素敵な姉弟だったんだろう。
健のお父さん「だが、そんな2人にイタズラをする酷い悪ガキ共もいたもんだ。」
健「ひでー話だな!」
渚「えぇ……!可哀想!」 落ち葉拾いやゴミ拾いをしてくれている人にイタズラなんて……酷い。
健のお父さん「それでな……」
渚「?」
健「なんだ?」
健のお父さん
「……」
健のお父さんが焦らせる
……な、なに?
健「はやく続き聞かせろ!」
渚「気になります!」
健のお父さん「2人にイタズラをした悪ガキ共は皆……」
渚「皆……?」
どうなったのか!?
健のお父さん「亡くなってしまったんだ!」
健「はァァァ!?」
渚「なんて事だ!」
皆亡くなった……なんて……
渚「なぜ亡くなってしまったんでしょうか?」
健のお父さん「それは……」
僕は唾を飲み込む。
健のお父さん「狐の祟りだ。」
健「祟り!?」
渚「祟り?」
渚「祟りってなんですか!?」
祟りってなんだろう……
健のお父さん「祟りはな……神や狐など、神聖なものを傷つけたバツに返ってくる、呪いのようなものだ。」
渚「呪い!!」
呪いはわかる、怖いものだ。
健「俺たち普段から、魔物倒してるけど祟られないのかよ!大丈夫か?お父さん!」
渚「確かに……!」
祟られるのは狐や神に限った話じゃない可能性もある。
健のお父さん「ま、種類によるな!気をつけて戦うこと!」
渚「まじかー」
健「うわーめんどくさくなったな!」
戦うのが大変になったな……
健のお父さん
「ま、今のはジョークだがな!」
2人「ズコーー!」
僕らはズッコケる
なんだ、ジョークか!
父「だが、油断するなよ?祟りを使える魔物は現代ほぼ居ないにしても……もう1つ続きがあるんだ。」
健「まじかよ!」
渚「つづきだって!?」
気になるけど怖い……夜眠れなくなりそう……
健のお父さん「その姉弟は、姉は亡くなったそうだが、弟は生き、子孫を残しているそうなんだ……これが意味すること、お二人さんわかるかな?」
健「つまり……!」
渚「その子孫がどこかにいる!?」 怖い……チビりそうだ
健のお父さん「渚くん!お見事!さすが健の弟子だな!」
健「てか、だいぶ外暗くなってきたな、渚、時間大丈夫か?」
渚「え、あ!」
網戸越しに外を眺めると、もう日が沈みそうだった。
渚「うわ!パパに怒られる!僕そろそろ帰ります!」
まずい……もう19時はすぎてるんじゃないか……?
健のお父さん「そうか、残念だな。」
健「てか、お茶結構時間かかってんな、お母さん笑」
渚「あ!」
そういえばお茶が来てない。
健のお父さん「お茶の葉が切れてたのかな。」
渚「お茶の葉!?」 わざわざ手作りしているのか!?
健「お母さんのお茶は自家製だからな!ま!渚は気にしなくていい!俺が2杯飲んどくから!!」
渚「ありがとう!」
そういう問題なのか?と僕は思ったが、黙っておくことにした。
健のお父さん「そうだ。茶の事は気にしなくていいからな!」
健のお父さんがつぶやく
健「おっし!俺がお見送りしていくよ!」
渚「いや、くらいから大丈夫だよ〜」
断ったものの、さっきの昔話が怖い……着いてきて欲しい。
健「いいって!いくぞ!」
渚「ありがとう!」 僕は素直に健について来てもらうことにした。
健のお父さん「今日はありがとうな!」
健のお父さんが手を振る。
渚「はい!こちらこそありがとうございました!」
僕は手を振り返した。 リビングを出てスリッパを脱ぎ、靴を履く。
ガチャ
ビューーーーーー
渚「寒いな。」
まだ春だが、外は寒い。
健「俺のコートかすよ!」
健がコートを貸してくれる。
渚「健はコートは?」
健「俺はへーき!」
健はお気楽なやつだ。僕はそう思う。 僕らは家を出て、山道を進む。
渚「帰りは下り坂だから楽だなー!」
健「だろ!」
行きのあの坂の辛さを思い出すと帰りは楽ちんだ。 僕らはズンズン進んでいく
健「お父さんの昔話怖かったなぁ!後ろからその狐がきたらどうする!?」
渚「うわぁ!もう、怖がらせないでよ!」
ただえさえ怖いのに……でも、こいつがいるとなんだか安心する……。
その時だった!
「チリンチリン」
渚「ん??」
健「なんだ?」
鈴の音が響いた。 何が来たんだ!?
鈴の音が響いた。
健「後ろから来てるな音が」
渚「ひぃ!」
誰だろう…狐だったりして…!?
会話が聞こえる
青年「夜風が心地いいな。」
少女「お兄ちゃん!前に人が居るわ!」
渚「っ…!」
健「バレたか?」
これはバレた…逃げるしか…!
?「あ、渚っちにゃ!もう1人は…けんけんにゃ!」
後ろから聞いたことある声が響いた。
渚「ゆいさん!?」
なんでこんな森の中に!?
健「あの声、知り合いか?」
渚「うん!」
今日僕を助けてくれた恩人だ。
僕らは立ち止まる、後ろの音が僕らに追いつく
青年「ゆい、彼らはゆいの知り合いなのか?」
ゆい「そうにゃ!渚っちは今日あったにゃ!お師匠さんのけんけんと仲直り出来てそうで安心したにゃん!けんけんは入学式の時にいたにゃん!」
けんけんって呼ぶくらいだから多少仲がいい知り合いなのかと思ったが、違うのか。 それに青年らもゆいさんの知り合いなら大丈夫かな。
渚「こんにちは!ゆいさん!」
ゆい「こんにちはにゃん!また会ったにゃんね!」 僕が挨拶をするとゆいさんが前に来る。
健「こんにちは!猫ちゃん!」
健も挨拶する。
ふと、疑問に思った。健はゆいさんが猫で、猫なのに喋ってるのに驚いてない?何故だろう。猫が話しているのに…
健「俺は魔クマと人間のハーフなんだわ!お前もハーフだな?」
健がニヤリと笑う。
ゆい「なんでわかったにゃ!?つーか!同類だったにゃんとはね…確かに…気配はしたにゃん!」
ゆいさんが驚く
青年「楽しそうだな。」
少年の声とともに僕らは振り向く 青年が微笑む、茶髪に黄色い瞳、高い鼻に整った顔立ち…典型的なイケメンだ。それに…背が高い…!2m以上はある、赤いパーカーに緑のTシャツをきている。 笑顔で優しそうな人だ。
少女「…」
反対に、隣に居たのは僕と同じくらいの年齢の少女…僕らを鋭く睨みつける。ひぃ…つり上がった目に鋭い眉…怖い…
渚「ひぃ!」
青年「大丈夫だ。怒ってないよ」
青年が笑顔で呟く、本当かな?
少女「挨拶くらい寄越しなさいよ。」 少女が呟く、そうだ!2人には挨拶していない!
健「こんにちは!2人とも!!俺は健だ!」
渚「こんにちは!僕は渚っていいます!」
僕らが一斉に挨拶をする。
少女「健と…渚ね。覚えたわ。」
きのは「私はきのはよ。よろしく。」
渚「きのはさん!よろしくお願いします!」
健「よろしくな!きのは!」
きのはさん…素敵なお名前だ。
青年「健君と渚君っていうのか、素敵な名前だな。俺は柊だよ。」
渚「柊さん!よろしくお願いします!」
健「ヨロシクゥ!柊!!」
柊さんか…なんだか落ち着いていて、素敵なお名前だ。 柊「お二人さんはどこへ行こうとしていたんだ?」
渚「帰り道で、僕のお家に!」
健「渚の家だよ!お見送り!」
柊「そうか、夜道は危険だ。俺もついて行こう。」
こんな強そうな方がいるとさらに安心する
健「じゃーー!皆で渚お見送りするかー!」
健が捲し立てる
ゆい「おっけーにゃん!暇にゃし!」
きのは「仕方がないわね。」
良かった!きのはさんもおっけーくれた!
僕らは皆で帰ることにした 外はもう暗くなったが、柊さんが、提灯で照らしてくれているため、ほんのり明るい
柊「夜は魔物が多いからな。気をつけよう。」
きのは「多いもんねー!お兄ちゃん!」
あれ?きのはさん、お兄ちゃんにだけ甘くない…?もしや? もうすぐ森を抜ける…と安心したその時だった…!
「キィーーーーーーー!」
バサバサバサバサ…
辺り1面にコウモリが飛び交う。
何が起きたんだ!?
渚「うわぁぁぁぁぁあ!」
健「なんだ?」
柊「これは吸血鬼…つまり、ドラキュラが現れるサインだ!」
ドラキュラ!?絶対強い…血を吸われたくない
柊「皆!隠れろ!」
渚「は、はい!」
きのは「わかったわ!」
僕ときのはは素直に茂みに隠れる。
だが…?
健「俺も戦う!!」
ゆい「私も協力するにゃん!」
2人は隠れず、戦う意思を見せる。
柊「ダメだ!ドラキュラは格が違う!離れるんだ!!」
柊さんが警告をする。
ゆい「分かったにゃん!」
ゆいさんは渋々、茂みにかくれる。 だが、健は諦めない。
健「俺も戦うって!」
柊「だめだ!戻れ!」
コウモリがあつまり、徐々にドラキュラのシルエットになっていく。
柊「離れろ!」
健「なんでだよっーーー!!!!!!!!」
健が叫ぶ…ん?健の体に大量の毛が生えて…
健?「グォーーーーーーーーッ!」
渚「ええっ!?」
健が巨大なクマの姿になる。
僕は驚きのあまり声をあげてしまう。
きのは「しーーーっ…!獣化よ…ハーフにはよくあるの。」
渚「…そんなのあるんですか…」
僕らはヒソヒソ話す、それより、なんでそんなことしっているんだ?
柊「まずい、獣化か。仕方ない。戦うぞ!健君!」
健?「わかったぜぇぇぇ!!!」
コウモリが形になり、ドラキュラの姿になる。
ドラキュラ「おほほ、青年がお1人…そこに私たちの味方の魔グマが1匹…青年さん…不利ですねぇ。」
ドラキュラが呟く、何か勘違いしているようだ。
健?「グオーー!」
健がドラキュラに突進する。
ドラキュラ「なぜ私たちの味方の魔物が私に攻撃を?花風様にちくりますよ?」
花風様!?健が言っていたボスだ。 ガシッ!!! 健がドラキュラを鉤爪で引っ掻く
ドラキュラ「っ…やりますね」
ドラキュラは一瞬怯んだが、平気そうな顔に戻る。 ドラキュラ「次は私ですよ!」
ドラキュラ「魔術…!スタミナ吸収!」
ズズズズズズズズ…! 健から、光が吸い取られていく。
健?「くっ…」
クマの姿をした健がふらつく…
シュイーーーーン… 元の姿に戻り…倒れた!?
渚「健…!んー…んー…!」
きのは「しっ…!聞こえるわよ。」
きのはが僕の口を手で塞ぐ…危なかった。
柊「だから離れろって言ったんだ。」
柊さんが肩を落とす。
ドラキュラ「物理で私が倒せると思ったら大間違いですよ!」
柊「魔力なら?」
柊が睨みつける
柊「狐術…!」
渚「き…!」
危ない…き、きつね!?ま、まさか!? 渚は大丈夫なのか…!?
狐?!
柊「祭り夜。」
ドンドン!
凄まじい太鼓の音ともに辺り一面が赤く光り輝く、な、なんだ?! 柊さんの服装が浴衣に変わる。 辺りが祭り屋台になる、な、何が起きたんだ!?
ドラキュラ「…!なんですか!?」
ピュルルルル〜 横笛の音が響く
ドンドン!
太鼓の音が鳴る
柊「打!!!」
柊が叫ぶ…! ドン!!!
太鼓の音と共に衝撃波が、ドラキュラにぶつかる!?
ドォォォォォン!
ドラキュラ「くっ!」
ドラキュラが派手に吹き飛ぶ
柊「踊れ!踊れ!」
ドラキュラ「くっ…な、なんですかぁ!?」
ドラキュラが強制的に舞を踊り出す
柊「隙だ。」
柊「狐術…楓舞!」
柊が姿を消す…
渚「…!」
あまりものすごさに僕は黙ってみることしか出来なかった。
ドラキュラ「どこに…!」
柊「後ろだ…!」
ドラキュラ「っ…!魔術…」
ドラキュラがカウンターを狙うが…?!
柊「狐術八つ裂き」
ジャジャジャジャジャジャキーン!
柊さんが爪で、引っ掻きまくる。
ドラキュラ「う、うぐぅ…」
ドラキュラが、倒れる…そしてあとかたもなくなくなった。
渚「つ、つよすぎる!?」
柊「チェックメイトだ。」
あまりもの強さに腰を抜かす、な、なんて力だ、極ラン…はあるんじゃないか、
渚「ひ、ひい!」
きのは「さすがお兄ちゃん!」
きのはさんが柊さんを褒める
健「…」
柊「渚君。怖がる必要はない。健君。大丈夫かな。」
渚「そ、そうだ!健!」
健は大丈夫なのか!?
健はドラキュラからの攻撃を受けて倒れている。
きのは「大丈夫かしら。」
健はぐったりしていて動かない
渚「健!大丈夫か!?」
体をゆすぶる…反応がない…
渚「こんな所で…!やだよ!」
柊さんがこちらへ来る 柊「ちょっと失礼。」
柊さんが何かを確認する。
柊「大丈夫だ。息はある。」
渚「…!本当ですか!?」
よ、よかった、安心した。
柊「本当だ。」 柊さんが頷く。
柊「健くんは、ただのスタミナ不足だ。 大丈夫。寝かせておけば治る。俺が匂いを辿って健くんの家に届ける。きのはとゆいは、渚をお見送りしてくれ。」
それならよかった、それより、…
渚「き、狐って…!」 あの昔話が本当なら、僕は今非常に危険だ。それより、健くんをこいつに引き渡して大丈夫なのか?
柊「狐…よく分かったな。そうだ。俺は狐と人間のハーフだ。」
渚「や、やっぱり!」
な、なら、確認しないとならないことがある 確認しなくてはならないこと…それは
渚「その、単刀直入に申し上げますが、あ、あなたは祟りが使えるのでしょうか!」
祟りが使えるのなら…健の身に危険が及ぶ可能性がある、そんなの…だめだ…!
柊「…」
柊が考え込む。そんな難しい質問だろうか?
柊「使える…な。」
渚「はい?」
柊「使える。」
っ…やっぱりこいつは…敵なのか…?!
渚「っ…」
柊「渚くん、君の気持ちはよくわかる。変な言い伝えが漂っているからな。だが、大丈夫だ。健君が我々を攻撃しない限り。祟りは発動しない。健君をご覧。」
健「…」
柊「眠りについているだろう。襲うことはない。それに、今は人の姿だ。今から渚君が、健君を送り届けてもいいけれど、そもそも持てないし、夜遅いから…ここは俺に任せてくれ。」
柊さんが健を抱き抱える。
言いきられてしまった、それに我々って…!
渚「我々?」
柊「言い方が悪かったな。俺の妹。きのはも祟りが使える狐と人間のハーフって訳だ。」
きのは「そう。私もよ。」
きのはさんが呟く、きのはさんもだったのか! 任せて…大丈夫だろうか
ゆい「任せようにゃ!柊さんはいい人にゃ!」
渚「本当かな…」
渚「お願いします!」 結局夜も遅いし、任せることにした。
柊「よし、じゃあ俺は送り届けてくるよ!また会おう!」
ゆい「またにゃーん!」
きのは「お兄ちゃん気を付けてね…!」
僕らは別れる 夜道は真っ暗だ。
ゆい「私は暗い方が見えやすいにゃ、きのはちゃんと渚っちは大丈夫にゃ?」
渚「な、なんとか」
きのは「平気よ。」 僕らは森を抜ける 街灯を頼りにひたすら進む
きのは「夜は魔物が多い…魔よけを張りましょう」 きのはさんが、てを広げる
きのは「狐術、魔祓い」
きのはさんが唱えるときのはさんの周囲が明るくなる。
ゆい「ありがとにゃん!」
きのは「いえいえ。」
僕らは光に包まれながら、僕の案内で、家へ向かった。
あれから、数ヶ月の月日が経った。 季節は冬、肌寒い あの夜、無事にきのはさんとゆいさんに送って貰って家に帰りついた僕だったが、
パパにめちゃくちゃ怒られて凹んだけれど、翌日には元気な健が学校に来ていて安心した。 それからの数ヶ月間、僕たちの事情を知った、ゆいさんときのはさんは正式に僕の味方になってくれた。 健から学んだあの1点集中の魔力攻撃を本気で磨き上げ、実力もあの頃とは比べ物にならないくらいに上がっている。 戦う度に僕らの絆は高まっていった
さぁ、そろそろ、ボスの花風様に近づいてきたはずだ。
健「渚!遅いぞ!」
渚「えー!これで!?」
僕達はいつものように修行をしている。
健「もっと早く打たないと当たらないぞ?」
渚「もう一度…!太陽…パンチ!」
ビュン!
ガツ!!
健の肩にぶち当たる、
健が1歩後ろに退く
健「お前!やるじゃん!」
渚「ありがとう!!」
僕は…花風様を倒し…星螺を救うんだ… そのために…強くなるんだ!
「ワオーン!」
健「魔犬だ!渚!やれるな?」
渚「あぁ!」
「ワオーーーン!!」
魔犬が突進してくる!
渚「太陽…キック!」
「ウォーーーン!」
魔犬が吹っ飛び地面におちる、そして跡形もなくなくなった。
渚「やった!」
健「最高だな!相棒!」
渚「え、あ、相棒!?」
健「今日から弟子終了だ!今日から…」
健がニヤリと笑う
健「相棒…!友達だ!!」
渚「健っ……!!」
健が拳を突き立てる、迷わず打つ!
健「いてぇな!笑」
渚「痛いくらいじゃなきゃ!笑」
2人「ふふっ、」
健「おい、同じタイミングで笑うなよ笑」
渚「いいじゃん!」 僕らは自然と呼吸も合うようになっていった…
健「いくぞ!相棒!」
渚「あぁ!」
「花風を倒しに!」




