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「ムタチオン」  作者: 使徒佐さとし
第七章 爆破テロ編
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第95話 取り返しがつかない

 「お前の能力は、お前で解除しない限り永久に効果が持続するそうだな。」

 「そうよ。だから催眠にかかったままの奴は自分の意識はもうないから植物人間と似たような状態になる。」

 「お前の身勝手な理由で全く関係のない人間が巻き込まれ、その人の人生も狂わせてるんだぞ。お前が今まで催眠をかけてきた人間はその後どうなった知ってるか?」

 「知らないよそんなの。」

 「俺はさっき色々と調べてもらった。」

 

 祐也は父に調べてもらった事を愛利に話す。


 「最近だと、警備員に催眠をかけて現金を貰ったそうだな。その警備員も現在も催眠にかかった状態で何を聞いても一切しゃべらないそうだな。お前が警察に聞かれたら自分が盗りましたと言うように指示して、実際に警察がそれを聞いてその警備員に答えさせた。しかし催眠の指示はここまでだからこの指示を従った後は何も指示がないから、その時点で植物状態だ。その警備員は現在、責任能力が無いとみなされ病院に入院させられている。

お前が今までかけてきた人はみんな植物状態になって入院している。しかもその警備員は事件の次の日は結納だったそうだ。」

 

 「じゃあどうしろって言うの?」

 「もう取り返しがつかないから、せめてでもムタチオン刑務所でも入って償うべきだな。まあこれだけの事をやってきたんだ、もう出られないと思うが。」


 祐也は愛利の目隠しを外した。するとその瞬間に愛利は祐也に催眠をかけた。


 「馬鹿だねあんたは。私の最終的な目的は、全ての人を催眠にかけて私の思い通りにすること。今の話で私の気持ちが変わったとでも・・・」


 パンッ


 その時、愛利の頭に銃弾が通過した。倒れた愛利はすぐにM部隊に運ばれて連行された。それを見ていた幸子は驚いた。


 「誰が射殺しろって指示したの。」


 愛利を狙撃したのは、もう一人の中層部、山崎まことだった。この会場にはM部隊下層部が100名、中層部3名、通常部隊250名と、21世紀に入って一度に出動したM部隊の人数が国内で最大規模となった。




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