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第94話 計り知れない
愛利の催眠能力は、愛利自身で解除するか、自身が死んだりしない限り一度催眠にかけられた者は永久に催眠状態となる。つまり催眠による命令を実行し、それを終えると次の指示がない限りその場で何もしなくなるのだ。
一度きりで催眠をかけられた者はその後放置する為、次の指示が無いためその場で行動するのを止めて動かなくなるのだ。
愛利がこれまで数々の人に催眠をかけてきたが、ほとんどはその後は放置である為、植物人間に近い状態となってしまう。催眠中の命令を実行し、それを達成すると次の指示がない限り行動することが無くなるのだ。催眠にかかると意識が無くなりただ愛利の命令に従って動くだけだからである。
このように愛利が催眠をかけた人の数は計り知れないものになっているのだ。
祐也に目隠しをされた愛利は祐也に話しかける。
「分かったよ、皆の催眠を解除するからほどいて。」
「そう言って俺を催眠にかけるつもりだろ。」
「違う、目が覚めたの。私が今までやってきたことはどんなにいけないことだったのかを。」
「今更何を言ってんだ。お前は人を殺してるんだぞ。調べたらこれまでも数々の窃盗や、強盗、ひったくりをやってきたそうだな。」
祐也は愛利の目隠しを取るかどうか迷っていた。




