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「ムタチオン」  作者: 使徒佐さとし
第七章 爆破テロ編
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第92話 交代

 梨香が高校生になって1ヶ月が経った頃、梨香は愛利に悩みを打ち明けた。

 「実は私先輩達にいじめられてるの。」

 「なんだって」

 「お前ちょっと可愛いからって調子こいてんじゃねーぞ。スカート折っていいのは2年生からだぞ。」

 

 梨香の通っている高校は色々と生徒間のルールが存在していて、1年生は先輩指定のかばんや下着、髪型も先輩らが制限しており、ルールを一つでも破るとすぐに標的にされるのだ。 


 「梨香はなんかルール破ったの?」

 「私は何もルール破ってないよ。ただ顔が可愛いという理由で標的にされた。」

 「たしかに姉から見た私でも梨香は可愛いと思う。でもそんなことで。」

 「だからもう学校行くの嫌になってきた。お姉ちゃんが代わりに行ってくれない?」

 「分かったよ。そこまで言うなら代わりに行ってあげるよ。」


 愛利は次の、すでに気付いていた催眠の能力で、自分は梨香の通っている高校に所属しているという設定にして、学校にいる人に全員に催眠をかけてそう思わせた。これで何も怪しまれることはなく普通に学校に行くことができる。

 愛利は1日過ごして家に帰って一息つくと、当時本当に高校生だった頃に、よく想像していたよからぬことを実行しようと思った。

 「そうだ、この能力があれば全部実現できるじゃん。」

 

 愛利はその後、継続的に学校に行くようになり、テストの時は他の人の答えを催眠で一時的に全員の意識を失わせて、堂々のカンニング。部活では相手チームに催眠をかけて常に愛利が勝つように操作した。これらを繰り返すうちに、いつの間にか成績トップで学校でも優遇されるようになった。そして自分が学校で一番モテるという設定にもして、男子にチヤホヤされて優越感に浸っていたのだ。







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