第83話 爆破テロ
「この会場は我々が占拠した。おとなしく従え。」
愛利たちはナイフを取り出し、ステージに上がってマイクを使って周りの人達を脅した。
「我々は、ここにある対ムタチオンテクノロジーを頂く。」
周りの客たちが騒然とする中、中層部の道中はM判別機でサーチし、愛利がムタチオンだと判定した。
愛利は早速催眠能力を使い、100周囲の人たちは、一気に静まり返った。
下層部部隊は、愛利を取り押さえようと、10人ほど一気に愛利に向かってきたが、催眠で操られている一人を使い、次々と10人を切りつけていく。愛利の能力の前だと、下層部の部隊では歯が立たなかった。
中層部の道中と、吉川は話し合っていた。
「判別機でサーチしたら、奴はムタチオンだ。どうやってここに入り込んだのかは知らんが、下層部では手に負えなさそうだ。ここは我々が動かざる負えない。」
吉川は、たしかにさとしらは、ここに入れたが、全く身に覚えのないムタチオンでどうやってここに入ったのかが分からなかった。
一方の第3支部の高層部の里山健司とスカイプで通話している祐也は、愛利を動画で撮って、愛利の能力の分析をしてもらった。
「オーラの色は赤で、下層部では手に負えないレベルだ。」
「そいつの能力は操る系統だな。今調べる。」
M部隊では、全世界で確認されているムタチオンの能力のデータリストがある。検索条件に、能力の系統を検索して、絞り込むことができる。里山健司は、操る系統の能力を検索すると、3つの能力がリストに出てきた。能力リストには該当する能力に、分かっている分のその人物のデータが記載されている。その中に催眠の能力が入っていた。その能力の人物には日本人で女性という情報が載っていた。
「そいつは日本人で、女か?」
「顔は、隠れていてよく見えんが、おそらく日本人で女だ。」
「このリストには、操る系統の能力で日本人で女は一人しかいない。だからそいつは恐らく催眠の能力だ。」
「催眠?分かった。」
健司は、中層部の吉川と道中にも報告した。データリストには能力の弱点や、効果なども書かれているが、愛利の催眠は情報が少なかったため、対処法が書かれていなかった。
「対処法が書かれてないから、奴の能力をお前がその目で分析してくれ。」
「分かった。」
この会場に報道関係者がいたので、即座にメディアに伝わり、緊急生放送が始まり、報道ヘリまで出動した。




