第82話 開始
愛利達は、館内の放送室に向かっていた。当然職員に出くわすが、愛利の催眠で眠らされてしまう。愛利は放送室に入って、全館に放送をした。
「この館内に強力な爆弾を仕掛けた、下手な行動をとればすぐにこの建物は吹き飛ぶことになる。」
それを聞いた人たちは、混乱を始めた。職員が落ち着くように対応をする。M部隊はすぐに厳戒態勢をとり、館内を全て封鎖し、100人の下層部がホールに集結した。
中層部の道中太郎も動き、各部隊に連絡を取り、すぐに第3支部にもこの事を伝えた。
この騒ぎで祐也と健太は落ち着いた行動を取っていた。
「慌てる必要はない。本当に館内全部吹き飛ぶような爆弾なら、下手に本人も起爆はさせないはずだ。」
「確かに、それだと自分も一緒に吹き飛ぶからな。」
「テロが目的なら、今の声は女だったな。」
「確かに女がするのは珍しい。」
「確かにそうだが、それだけじゃない。M部隊下層部が100人で、さらに中層部も2人いるこの厳重な態勢でわざわざ放送で脅しかけるんだ。よほどの馬鹿なのか、それとも相当な実力をもったムタチオンしか考えられない。」
「だろうな、こんな状態でやろうなんぞ、俺たちでも思わない。」
「よほど、実力があるか、作戦があるかじゃないとこんな公な場所でわざわざしないだろう。」
一方のさとしらはというと…
「爆弾?どこどこ、どこにあるのーあー吹き飛ぶー」
「落ち着け、今すぐ爆発するとは考えにくい、ここには中層部が2人がいるんだ。仮に犯人がムタチオンだとしても、そんな簡単には潰されないだろう。」
「そんなこといってもーこんな厳重な態勢で、しかも多くの人もいるってのに、わざわざ放送して脅すなんて、そこらのムタチオン程度じゃ出来るレベルじゃないよーうわー」
「(お前もかなりの実力者だろ)」
「逃げなきゃ、死んじゃうよーはやくいこー」
「何言ってんだ、どのみち封鎖されている。ここにいる人間は全員ここから出られない。」
「やだーやだー」
「うるさいJKだわ。」
みゆはさとしに抱きついてきた。
「待て待て、この体勢じゃ動けないだろ、離してくれ。」
「可愛かったでしょ♡」
「(こんな状況でそんなこと考えられるお前が一番の実力者だよ)」
説明しよう。川田みゆ17歳、高校2年生。趣味はカラオケ、学校でも人気の可愛さがあって、成績もスポーツも抜群。誰もが憧れる存在だが、実はムタチオンでその中でも・・・
祐也は第3支部の支部長の高層部である父親にこの状況をスカイプで実況する事にし、できるだけ状況が伝わるように動画であたりを写すことにした。




